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近江の西国三十三所シリーズ:第十四番「三井寺」の晩鐘をつきに行く!
funazushi-maru.work/2018/09/22/post-2447/
この鐘にまつわる伝説はいろいろありまして、奈良時代の作と言われるこの梵鐘、田原藤太秀郷と言う人が三上山で百足退治したそうで、
そのお礼に琵琶湖の龍神からもらったという昔話があります。
他にはもちろん弁慶の引き摺り鐘というだけあって、弁慶にまつわる伝説も。先ほどの話はいかにも創作といった話でしたが、こちらはちょっと違う。
昔、同じ天台宗のお寺と言っても三井寺は「寺門」派、延暦寺は「山門」派という勢力として争っていたのです。
このころの延暦寺はいわゆる僧兵と言う荒々しいお坊さん達がいて、比叡山の麓や京の街で恐れられていました。
その一人がかの牛若丸(後の源義経)とペアで語られることの多い「武蔵坊弁慶」。
弁慶は寺門である三井寺との争いの中、この鐘を奪って比叡山へ引き摺り上げていったのです。
ところがこの鐘を撞くと、「いのー、いのー(帰りたい)」と鳴く。それで弁慶はこの鐘を谷底へ投げ捨ててしまったというのです。
まあとにかく弁慶の傍若無人ぶりがすごいですね! その時についた擦り傷が今も鐘の表面に残っています。