24/07/30 18:03:32.59 PsD0Bdps.net
あらすじ
醍醐天皇(延喜帝)は、盲目の第四皇子・蝉丸を逢坂山に捨て、出家させよと臣下の藤原清貫に命じる。
清貫は嘆くが、蝉丸は、わが身の後世を思えばこその帝のお考えであろうと承諾する。
清貫の手により蝉丸は髪を落とし、蓑、笠、杖を受け取り、ひとり山に残る。
源博雅が様子を見に訪れ、蝉丸の住まいにと藁屋を用意する。
一方、天皇の第三子であり、蝉丸の姉である逆髪(さかがみ)は、生まれつき逆立った髪をもち、その苦悩から狂人となり、浮浪者となっていた。
ある日、山の藁屋から琵琶の音が聞こえ、訪ねてみると、それは弟の蝉丸であった。
二人は我が身の不幸な境遇を語り合い、慰め合う。
しかし、それぞれ授けられた運命に従い、涙ながらに再び別れの時を迎える。