07/08/17 22:20:29 .net
>>32
こういうことを言っていいのかどうかわからないけど、元気に歩けてボケてます、というばあちゃんは正直厳しかった。
母はわかるが孫の俺たちが誰だかわからんみたいで。
昭和19年頃とマツケンサンバが同居する世界でサザエさんばりの元気で陽気な主婦をやるばあちゃんが出した料理は、何かよくわからない黒っぽくて崩れて醤油と砂糖の焦げた匂いしかしない煮物だった。
心配して台所を監視して、煮物して器に入れるとこまで見届けたので間違いない。
砂糖が手に入ったので使ってみましたの、とばあちゃんは孫の俺に向かって標準語で言った。
その何だかわからない煮物は甘辛いと焦げ臭い以外に何の味もしなかった。
これ、どのくらい前から煮返すじゃなくて新たに煮物として調理されて、誰も食べないままに新たなサイクルに吸収される、なんて輪廻を繰り返して来たのだろうか、と思った。