06/02/20 18:53:42 A7Vzkakk.net
タクはあの日以来マイのドリフトレーサーを
よく走らすようになった。
納屋にはどうも足が向かない。
マイとの行為が頭に蘇り、気持ちが落ち着かない。
今も家の前の道路でドリフトの練習をしていた。
小石や砂が浮いているが、ドリフト走行にはさほど気にならない。
大分、思い通りに走らせられるようになってきた。
滅多に通らない道路に車が来る。
マイの車だ。
車がタクの横に留まる。
窓が開きマイが顔を出す。
マイ「ちょっとは上手くなった?」
「いや、まだまだ」タクそう言いマイを見る。
マイが笑顔でタクを見る。
するとふいにタクは気付く。
マイの笑顔がいつもと違う。
姉弟の秘夜で見た妖しい微笑みだ。
ふいに車内からマイの匂いがした気がする。
「ほどほどにね」マイはそう言うと車を走らせ
家の敷地に入っていった。
マイと小夜の行為を知る由も無いタクは、再度走らす。
すると、マシンが曲がらないことに気付く。
マシンを手に取り暫く眺める。
キングピンが無くなっていた。