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栃木雪崩事故 なぜ「安全」と判断した
どうして訓練を中止できなかったのか、との思いが募る。
高校生ら8人が死亡した栃木県の雪崩事故から1週間が過ぎた。分からないことが多い。最大の疑問は、
指導する教師が「絶対安全」と判断して山に入ったその根拠である。
山岳ガイドや救助隊員らでつくる日本雪崩ネットワークが、現地調査を基にした現場の様子をホームページに載せている。
高校生らは樹木に覆われた急斜面を登り切り、斜度が少し落ちた場所で事故に遭った。雪崩はその上部、
30度ほどの斜面を落ちてきた。雪壁(せっぺき)、雪の壁と感じるほどの傾斜である。
当日は雪交じりの強風で、出動した捜索隊が何度も行く手を阻まれるほどだったという。
古い雪の上に新雪が積もり、雪崩が起きやすい条件は整っていた。雪崩注意報も出ていた。
記者会見した栃木県高体連の責任者は「当時は絶対安全と判断した」と述べている。
理由には「雪崩が起きやすい地点を知っていた」ことなどを挙げた。
なぜ判断を間違えたのか、はっきりさせなければならない。警察の捜査のポイントでもある。
事故は関係者の間に深刻な波紋を広げている。つくば市で先週開いた日本地理学会の会合でも、
登山が高校生に敬遠されることを心配する声が相次いだ。