20/01/05 00:45:56.87 g9oWpDIx.net
イザベラバード朝鮮紀行
イザベラが、1894年から1897年にかけて、4度にわたり朝鮮を旅したときの紀行。
当時の朝鮮(李氏朝鮮)は、開国間もない時期で、外国人に対する偏見も根強く残っていた。
それだけに伝統的風土・民俗・文化等が色濃く残り、シャーマニズムについてはイザベラ
も関心を抱いき、悪霊払いのプロセスを紹介している。これらの伝承は記録としては残りに
くいものであるから貴重である。
時代が時代であるだけに、日本人についての記述もある。イザベラ自身は「日本を先進国入
りしつつある国と認識していた」、朝鮮に対する影響力を徐々に強めていることに関して、
帝国主義が当然の時代とはいえ、淡々と描写している。
ただし、秀吉による侵略以来の「恨み」については何度も語っているので、朝鮮人の反日感情
は、イザベラ目にもあからさまのものだった。 この時期の朝鮮について、政治的な思惑なしに、
これだけ広範囲のことを記述したものはほかにない。資料としての価値の高さがあり、素顔の
朝鮮が見て取れる紀行である。
自分たちよりも劣る民族と考えていた日本人が国際社会で認められることに我慢出来ず、虚偽
に満ちた主張を繰り返す背景や国民性をこの本から垣間見ることが出来る。竹島は英国人から
みても、明らかに日本の領土であったこと、現在も日本の領土であることが分かると思う。