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トルコ改憲、きょう投票 大統領権限強化の是非問う 2017年04月16日 05:50
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トルコで16日、現行の議院内閣制を廃し、大統領に権限を集中させる憲法改正の是非を問う
国民投票が行われる。既に実権を握っているエルドアン大統領(63)の統治体制の名実両面
での確立につながるかが焦点。「独裁」を懸念する反対派は阻止を訴えており、1923年建国の
近代トルコの政治体制を左右する投票の行方に注目が集まる。共同通信が報じた。
スプートニク日本
選挙委員会の発表などによると、有権者は18歳以上で、在外の約300万人も含め、総数は計
約5800万人。投票は16日夕(日本時間同深夜)に締め切られ、即日開票される。世論調査
では賛否が拮抗しており、結果は見通せない状態だ。
エルドアン氏は15日、最大都市イスタンブールで開かれた集会で「皆さんの投票でトルコの
将来が変わる」「トルコの発展、安定のために賛成に投票しよう」などと呼び掛けた。
賛成派はイスラム色の強い与党公正発展党(AKP)支持者に加え、高齢者、内陸部と黒海沿岸
地方の在住者に多い。イスタンブールで賛成派の集会に参加していた女性エリフェ・チャルパン
さん(72)は「インフラ整備は進み、経済も強くなってきている。全てエルドアン氏のおかげだ」と
強調した。
一方、世俗派、都市部の若者、地中海やエーゲ海沿岸部の在住者、クルド系住民は反対派が
多い。投票率が高くなるほど反対派に有利とされる。イスタンブールの反対派集会で高校3年の
女性イキヌル・ディンチさん(18)は「エルドアン氏が何でも一人で決められるような仕組みは
絶対に嫌。将来に不安もある」と訴えた。
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