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NO4304『トルコがアメリカの退避勧告に困惑』 [2016年10月31日(Mon)]
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トルコのイスタンブール市にある、アメリカ領事官が領事館員家族の、国外脱出を勧告した。これは『イスタンブール市は治安上危険性が高い。』
という判断に立つものであるが、トルコ政府にとっては極めて、不都合な決定になったようだ。
アメリカ領事官は、トルコの航空サービス、バスターミナル、バス、橋梁、海上輸送手段、地下鉄などは、全てテロの危険性が高い、と発表した
のだ。そのことが与える、トルコ経済への影響は、計り知れまい。
そうでなくとも、イスタンブール市で最も外人観光客の多かった、グランド・バザールはガラガラの、状態になっているのだ。つまり、外人観光客が
最も観光にめぼしい場所に、来ないという事は、トルコ全体の観光が、大幅に後退している、という事であろう。
以前に、今年の外人観光客数が、32パーセント以上減っている、という報告が出ていたが、実態はそれどころではないのかもしれない。トルコの
観光収入は国家収入全体の、25パーセント以上であり、観光収入が激減するという事は、トルコの経済を直撃する、という事なのだ。
イスタンブール市のアメリカ領事官の、今回の発表に慌てたのはトルコ政府だ。トルコのチャウソール外相は、アメリカのケリー国務長官に電話し、
この問題について、討議している。
トルコ政府とすれば、アメリカの中東戦略に、きわめて協力的である、トルコに対して、大きな打撃を与える今回の決定は『何故そんな決定を
出したのか。』ということになる。トルコに言わせれば、アメリカが現在進めている対テロ作戦で、トルコは十分に協力している、と言いたい
ところなのであろう。