16/04/12 00:54:40.16 .net
NO4089『アゼルバイジャン・アルメニア紛争は露土代理戦争か』 [2016年04月05日(Tue)]
URLリンク(blog.canpan.info)
アゼルバイジャンとアルメニアとの間には、1990年代の初めから飛び地ナゴルノカラバフを
めぐる、領土問題が存在していた。この領土はアゼルバイジャン領(1923年以来)だったが、
アルメニアが戦争で勝利して以来、アルメニア領土として組み込まれてきていた。(1991年
以来表面的にはナゴルノカラバフ共和国)。
ここに来て、このナゴルノカラバフ問題が火を吹き始め、戦闘が展開されている。アゼル
バイジャン側の発表によれば、既にアルメニア側に、170人の死者が出ているということで
あり、戦車や戦闘用ヘリなど、大型兵器も投入されている、ということを考えると、本格的な
戦闘とみなすことが出来よう。
このアゼルバイジャンとアルメニアとの間で起こった戦闘では、アルメニア側は軍と呼ばず、
分離軍と呼んでいる。そしてナゴルノカラバフは独立させるとも言っている。つまり、
アルメニア側は本格的な両国の戦争ではなく、あくまでも地域紛争のレベルに、留めたい
ということであろうか。
しかし、この紛争をめぐって既に各国が、活発に動き始めている。トルコのエルドアン大統領は
アゼルバイジャンを支援し、『必ずナゴルノカラバフを奪還するし、その支援を最後までやりぬく。』
と発言している。そればかりか、ウクライナのオデッサ港に、トルコは戦闘艦2隻を派遣したが、
多分ロシアをけん制するためであろう。また、トルコとイラン、そしてアゼルバイジャンはイランで
3国外相会議を、開催することになった。
この会議は、通常は経済や治安の協力を話し合うものだが、今回は状況からして、ナゴルノ
カラバフ問題が取り上げられることになろう。そこで、イランがどのような発言をするのかが、
気にかかるところだ、なぜならば最近のイランは、ロシアと極めて近い関係を、維持している
からだ。