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西村京太郎トラベルミステリー35 宗谷本線殺人事件(2001年3月放送)
亀井刑事は犯人護送のため、北海道・稚内を訪れていた。南稚内駅から特急「スーパー宗谷2号」に乗車するが、
列車が美深駅に到着するころ、初老の男がいきなり亀井にフロッピーを渡し、その直後に絶命する。
死亡したのは平野康生という東京在住の男で死因は青酸性の毒物による中毒死だった。
平野から託されたフロッピーには「宗谷本線殺人事件について疑問」というタイトルだった。
事件は2年前に音威子府駅のホームで起きた、中山裕子という女が婚約者の高田 健に刺殺されたのだった。
高田は10年の実刑判決を受け、現在は網走刑務所に服役中である。
当時、高田と裕子は東京の「小川物産」という会社に勤務しており、警視庁に身元照会があり、それを亀井が担当したのだった。
やがて、十津川警部から平野のことについて聞かされた、平野は島根県松江市で高校教師をやっていたが、1年前に突然退職し、東京に移住していたことが分かった。
平野が勤めていた高校は高田の母校で、高田は平野の教え子だったらしい。
亀井が東京に帰った翌日、新宿で私立探偵の荒井 勇の刺殺体が発見された。