22/11/06 23:10:22.42 /YNggCGx0.net
山田養蜂場ギャラリーに行ってきた。
売店で購入した抗原キットで検査を済ませ、館内へ。
作品から1m20cmぐらいのところに結界があり、
距離がある上に、照明も暗いため、やや見づらいのが残念。
300点もの展示ということだが、作家別で質が高いのは、キスリングとコロー。
特に、キキを多く描いたがキスリングだが、裸体画は珍しく貴重な作品。
クールベは数が多いが、駄作も多い。波の大作、シヨン城、海景画、静物画など、
質の高い作品も複数あり、西美のクールベコレクションに匹敵する内容。
テオドール・ルソーの作品にもミュージアムピースが1点あった。
印象派は、モネ、ピサロ、ルノアール、ドガと何れも油彩で揃っているが、
おまけ程度のもの。
看板のミレーは、「鏡の前のエベール」「カトリーヌ・ルメ―ルの肖像」
「羊毛を紡ぐ女(パステル)」の旧村内作品がやはり秀逸。
ミレーだけで30点とのことだが、それ以外に特筆すべき作品は無し。
山梨県美のミレー・コレクションがいかに質が高いかを実感させられる。
ミレーの作品には、養蜂箱が描かれたものが7点あり、その内2点を
所有しているとのこと。(うち1点は旧後藤美術館から入手した水彩画)
これが、このコレクションの原点であり、アイデンティティとして
とても大切にしていることが伝わってくる。
一番気になったのは、以外にもピカソの作品。17歳頃の油彩とのこと。
荒々しくキルヒナーのような筆致で人物を描いた作品。
ほかに類例のない異色作で、貴重なものとの解説がついていた。