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羽生結弦を徹底的におとしめ冷遇した輔連どもの悪行は絶対に許されない
発売早々に手にしたファンたちの間でも「胸が痛む」「つらい」と話題になっているその内容は、“フィギュアスケートという競技”への絶望を感じさせる、次のようなものだ。
《何か、『そうか』っていう……。『そういう競技なのか』って。そういうことしか評価されないんだなという、諦めみたいなものは正直ありました》(『蒼い炎III―究竟編―』より)
「’20年2月の四大陸選手権のショートプログラムで『バラード第1番』を演じた羽生選手は、《一番良かった》と自分でも感じる素晴らしい演技を見せました。しかし、本人は採点への葛藤を感じたようです。採点法が変わっていて単純に比較はできませんが、同じプログラムを演じた’15年のGPファイナルのほうが評価が高い部分があったからです」(フィギュア関係者)
羽生はこうも言う。
《逆に言えば、僕があの時点で迷いが吹っ切れたのは、『あぁ、どれだけスケートがうまくなっても、どれだけ表現を変化させても、音にもっともっと合うようになったとしても、これ以上決定的に(評価が)変わることは一生ないんだろうな』と思ったからです》(『蒼い炎III―究竟編―』より)
フィギュアスケートではルール変更が頻繁にあるが、羽生に不利になると思われるルール変更がたびたびあり、“羽生いじめだ”と叫ぶファンの声も過去にはあった。
また、羽生は’20年に卒業した早稲田大学の卒業論文で現行の採点方法について、《その試合の審判員の裁量に委ねられている部分が大きい》と記述している。
「’19年ぐらいから、“採点基準が不明瞭なのではないか”ということはファンの方の間で言われていることでした。羽生選手自身も、ジャッジに限界を感じていたのだと思います」
昨年7月のプロ転向会見の直後に行われたテレビ東京のインタビューでも、「何でうまくなっているのに点数は下がるんだろう」と考えたことがあったと語っていたが、自叙伝ではさらに具体的に踏み込んで綴られているかたちだ。
「採点については現役選手だったときにはおおっぴらには発言しにくい部分もあったはず。プロになって半年が過ぎたいまだからこそ、正直に吐露できたのではないでしょうか」