三浦春馬さんを偲ぶ奥様 part.32at MS
三浦春馬さんを偲ぶ奥様 part.32 - 暇つぶし2ch926:可愛い奥様
20/08/28 08:06:25.22 ZXfJhNU40.net
>>865
『藪の中』芥川龍之介
ある武士が殺され、その妻が暴行された事件の真相を、
事件の当事者をはじめとする人々の証言から紐解いていく物語。
下手人の盗賊や武士の妻たちは自分自身の主観と主張にもとづいて
事件を語り始めるが、それぞれの証言は食い違っていく……。
真実の限界や、異なる視点が同じ現実をいかに明らかにしないか
について描かれた作品。
芥川龍之介の『藪の中』です。
「藪の中」という表現をオンライン辞書、Weblioの和英で引いてみたら、
「真相は依然として藪の中だ」という例文をTruth is still a mysteryと訳して載せていました。
同じWeblioの国語辞典で「藪の中」を引いてみると、「関係者の言い分が食い違っていて、
真相がわからないこと」という三省堂大辞林による定義が掲載されています。
「藪の中」の意味は大辞林の定義の通りでしょう。和英辞典に掲載されている例文では
「藪の中」はmysteryと訳されていますが、mysteryは単に「謎」という意味でしかありません。
The truth is still a mysteryは「真相はいまだに謎だ」という意味ですから、
日本語の「藪の中」とはニュアンスがずれます。
「関係者の言い分が食い違っている」という部分を、英語では表現できていないわけですから。
先日、日本映画に詳しい外国人が、イランの映画監督が撮った作品のあらすじを説明するときに、
Rashomon-like structureと表現しているのを見て、なるほどと思いました。
芥川龍之介の『藪の中』は黒澤明監督が『羅生門』というタイトルで映画化していますし、
黒澤監督の作品は海外でとても人気があります。会話をしている相手の外国人が
日本映画通だったら、「藪の中」と言いたい場合、Rashomon-like situationと言えば通じるかもしれません。
“Rashomon”をグーグルで検索していて気づいたのですが、Rashomon effect(「羅生門効果」)
という表現が、英語にはすでに存在していました。ただし、「同じ事象でも人によって
見方が異なる現象」を指す言葉で、「藪の中」とはニュアンスが異なります。


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