19/10/23 21:57:54 NWhmEYu70.net
お料理に関しては、宮中だと、決まった行事には決まった料理というのがある。
日本国内向けの和食の場合、一見お料理やさんより洗練されてないと思う人もあるかもだけど、
独特のおさしみの盛りつけ方とか、お膳に全部染付の江戸時代以来の公家模様で、
お汁もお椀じゃなくお碗、つまり磁器で、折にして持ち帰るもの、お頭付の鯛、
かやくご飯……そういうのが決まってて。
大人数になると洋食はできないので平成の即位のとき外国人むけにも、
国内向けの決まったお料理をもとに食べやすくし、
本来持ち帰る鯛なら、その場で食べられるようにしてあったり。
食器も一般の割烹のように様々な磁器陶器を混ぜたりはしない、
染付という基本はくずさないけど外国賓客用にこのときあつらえた。
日本向けとは違う(私はもともとの日本向けが好きだが)の。
入札ってのがおかしくて、晩餐や園遊会は、帝国・オークラ・オータニの三ホテルが
かわりばんこに大膳に協力しいつもの決まり料理を作るものだったはず。
宮中の定番を知ってる大膳以外なら三ホテルに作らせないと、
定番の踏襲ができないので、前のレシピ通りにしか作らせられなかったのじゃないかしら?
定番から新工夫する部分を平成と違えるためには、
いつものところが作らないとだめなのよ。