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<皇室>大嘗祭「公費支出避けるべきでは」秋篠宮さまが懸念
8/25(土) 6:30配信 毎日新聞
来年5月に即位する新天皇が五穀豊穣(ほうじょう)を祈る皇室の行事
「大嘗祭(だいじょうさい)」について、秋篠宮さまが「皇室祭祀(さいし)に
公費を支出することは避けるべきではないか」との懸念を宮内庁幹部に伝えられて
いることが関係者への取材で判明した。
大嘗祭は来年11月14日から15日にかけて皇居・東御苑での開催が想定されて
いる。政府は来年度予算案に費用を盛り込む。
宗教色が強い大嘗祭に公費を支出することには、憲法で定める政教分離原則に反する
との指摘がある。政府は今年3月に決定した皇位継承の儀式に関する基本方針で、
「宗教的性格を有することは否定できない」としながらも、「皇位が世襲であること
に伴う重要儀式で公的性格がある」と位置付けた。
費用は平成の代替わりの際と同様、皇室行事として公費である皇室の宮廷費から
支出する。
平成の大嘗祭では、中心的な行事「大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀」の祭場建設の
ための約14億円を含めて費用は総額約22億5000万円に上った。
関係者によると、同程度の儀式を行った場合、物価の変動などを考慮すると、
費用は大幅に増える可能性がある。
通常の皇室祭祀は、天皇、皇后両陛下と皇太子ご一家の私的生活費である内廷費で
賄われる。これに対して、皇室の公的活動は宮廷費から支出される。
政府は大嘗祭について宮廷費で予算措置を講じる方針だが、秋篠宮さまは宮内庁
幹部に対して多額の宮廷費が使われることへの懸念を示したうえで「内廷費で
挙行できる規模にできないだろうか」とも話しているという。
今年度の内廷費は3億2400万円だった。
秋篠宮さまは、新天皇が即位すると、皇位継承順位第1位の皇嗣となる。
同庁幹部は秋篠宮さまの懸念について、毎日新聞の取材に
「承知していない」としている。