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>>686続き
「請求の原因（プライバシー侵害）」
3、本件書籍によるプライバシー侵害
本件記事は、原告の生年月日及び出生地、家族構成（甲1・163頁・8行）、両親の職業（甲1・
163頁・15行～）、中学高校時代の交友関係（甲1・167頁・1行～）、高校卒業後の勤務状態
（甲1・176頁・11行～）、結婚歴（甲1・177頁・15行～）、アメリカ人男性との交際から結婚を
経て、離婚に至るまでに至るまでの詳細な事情（甲1・183頁・4行～）原告の国籍に関する情報
（甲1・186頁・8行～、187頁・1行～）を報じている。
これらは、私生活上の事実あるいは、私生活上の事実であると受け取られるおそれにある事実で
あって、原告のプライバシーに属する事柄である。原告がこれらの事項を公表されない利益は、
本件書籍においてこれを報じる目的に優越するものであるから、上記の各記述に対するプライバ
シー侵害を構成する。
4、本件伝達事項の虚偽性
本件伝達事項ア及びイは、いずれも虚偽であり、原告は、このような虚偽の記事によって、著しい
損害を蒙った。
5、被告の責任
被告は、その発行する書籍によって原告の名誉を棄損し、またプライバシーを侵害したものである
から、これによる責任を負う。