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>>129
《続き》
昭和61年入庁組だと、中村、露木康浩の両氏がトップ候補として競ってきた。
「露木は内閣法制局へ数年出向したスーパーエリートで、これは長官コース。中村も警察庁の捜査2課長をやっていますが、
どちらかというと露木の方が先を行っていました」(同)
そのエリート街道に濃淡の差が生まれたのは、中村氏が民主党政権時代に官房長官秘書官に就任してからだ。
「自民党が政権を奪取しても菅さんに自ら売り込んで留任し、大きな信頼を勝ち取りました。中村が警視庁の刑事部長を
やった後を露木が襲っていることからも、中村が逆転したままリードを続けていますね」(同)
経産官僚時代、大臣官房付という立場で閑職に追いやられた過去のある古賀茂明氏はこう総括する。
「昔は官僚主導がめちゃめちゃ強く、政治家は歯が立たないというところがあった。だから、その関係を逆転するため、
政治主導を強化するこの制度を作ったんですが、安倍さん菅さんはこれを徹底的に悪用してます。こんなひどい政治家の
出現は誰も予想してなかった。今後は逆の歯止めの仕組みが必要かもしれません」