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STAP細胞>133回の再現実験ですべて作れず
毎日新聞 9月24日(木)2時0分配信
◇米ハーバード大など、ネイチャーに発表
STAP細胞論文の研究不正問題で、
米ハーバード大のグループなどが計133回の再現実験ですべてSTAP細胞を作れなかったとの報告を、
24日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
理化学研究所も「STAP細胞はES細胞(胚性幹細胞)由来だった」との試料解析結果を報告した。
同誌に掲載されたSTAP論文は昨年7月に撤回されており、撤回済みの論文に関する報告を載せるのは異例という。
ネイチャーは論説欄で「論文撤回時の説明はSTAP現象が本物である可能性を残していたが、
2本の報告は現象が本当ではないことを立証した」とコメントした。
ハーバード大のジョージ・デイリー教授らの報告によると、再現実験は米国、中国、イスラエルの計7グループが実施。
STAP細胞の作製方法は、論文に掲載された以外にも共著者で同大のチャールズ・バカンティ教授らが発表していたが、
どの方法でも成功しなかったという。
理研の報告は松崎文雄チームリーダーらがまとめ、既に昨年12月に理研調査委員会が公表した最終報告にも反映されている。
松崎チームリーダーは「国際的にも影響が大きかったので、試料の解析結果を科学的論文として報告する必要があると判断した」
と説明した。
【須田桃子】