15/08/05 16:30:24.22 wN+Rs/dT0.net
(つづき)
それから、今はないと思いますが、ある学校でたまたま複数の子が男の子に
砂をかけているのを見かけたので担任に話をしたら、「あの子は前から
そういう状況で平気ですから」という話をされました。その男の子と仲良く
なっていった中で、しばらくたってから「本当はいやなんだ」ということを
言うようになりました。子供も大人も、自分を守るために、感情を麻痺させる
ということはよくやることで、いじめられていても平気そうに見えたりすると
見過ごされてしまうこともありますが、それは子供にとってはいやなことでも
平気そうにしていないとやり過ごせないということであったりするとも思って
います。アンケートで「いじめを受けていない」と答えた中にも、受けている
子はいるだろうなと思います。いじめられていることを認めたくない、
知られたくない、ただふざけているだけと思っていたいということもあり、
アンケートの限界もあると思いますので、やはり子供たちの変化を見ることが
大切です。
先ほどの話にもありましたが、いじめている側も色々事情を抱えている場合が
あります。また、スクールカウンセラーとして仕事がしやすい学校というのが
あります。色々なことで少し芽が出てきたときに、キーパーソンとなる先生が
関係する先生を自然と集めて、情報共有と役割分担を上手にしながら取り組んで
いました。外部との連携ももちろん大切ですが、学校内部のチームワークの
いい学校は、対応が早いと感じました。
最後にですが、いじめの構造には教師が確実に組み込まれています。教師は
指導する中で、どうしてもきつい言い方をしてしまうことはありますが、
教師の言い方や口調は、子供たちにすごく影響を与えていて、教師の指導が
いじめを引き出すことになることもあり得ます。先生方は相当意識をして
いないといじめの引き金になってしまうということを感じました