15/07/09 23:10:53.58 HxpKnaX90.net
>>713
ああ、ラストシーンのことかな。あの父親は賢く優しい父親だったんだけど、霧の中の見えない怪物に、
どんなに希望を失わず立ち向かっても、それでも絶望的状況は変わらず続き、「最後の最後」についに希望を失って、
生き残った老夫婦と我が子と同意の上で心中を試みる。
だけど銃弾が一つ足りない。
だから彼らを銃で楽に死なせて、自分は霧の中の怪物の餌になることを選んだの。
で、みんなを銃殺した後、怪物に自分を食え！と霧の中、叫んだら、霧の中から現れたのは味方の軍隊（怪物退治の？）。
実は多くの村人は生き残っていて、つまり、最後まで希望を失わなければ、老夫婦も子供も父親も共に生き残れていたという悲劇の〆。
この事件に通ずるのは、この映画の随所に現代社会の落とし穴や皮肉な現実というのが散りばめられていて、
霧に覆われた「人を食らい死に追いやる怪物達」から、人はどう逃げ、もしくは立ち向かっていくか、というテーマが、今のこの状況に近いかなって。
もっといえば、自殺した少年も自殺しなければ、彼ならきっといじめっ子よりも明るい未来が待ってた。
彼は人の気持ちの分かる本当に優しい大人になってただろうね。
それを考えると未来の有望な人材を１人失った気がして、あ、また怒りがこみ上げてきた。
確かに、その三姉妹のお母さんは、あまりに安易に自らの娘の一生の恥となることをつぶやいていたことにも落ち度がある。
娘さん本人がよくそれを許していたなと。それか知らなかったのかな。