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両陛下「北のパラオ」訪問 ６月私的旅行
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宮内庁は２９日、天皇、皇后両陛下が６月１７日から１泊２日で、宮城、山形両県を訪問されると発表した。
両陛下の希望による私的な旅行。戦時中に日本の統治下にあったパラオで暮らし、終戦を機に引き揚げてきた人々が開拓した宮城県蔵王町の集落も訪ね、当時を知る人々と交流する。
集落は宮城県蔵王町の西部。入植した住民の「パラオを忘れない」との思いから出た「北原尾（きたはらお）」という呼び方が、現在の正式な地名になった。
両陛下は当初、山形県だけを訪問する予定だった。しかし、戦後７０年の節目に戦没者を慰霊するため、
ことし４月にパラオを訪問する前、報道などで北原尾のことを知り「近くに行くならぜひ」と希望したため、日程に組み込まれた。
両陛下は１７日、東北新幹線と車を乗り継いで北原尾を訪問。開拓記念碑を訪れ、７０～８０代の引き揚げ者３人と懇談する。
１８日は東根市でサクランボ農家を、山形県河北町でベニバナ栽培の様子を視察し、山形空港から特別機で帰京する。
村井嘉浩宮城県知事は「両陛下の来県は県民に励ましと希望を与える」、
吉村美栄子山形県知事は「来県が思い出深いものとなるよう心から歓迎する」との謹話をそれぞれ発表した。
2015年05月30日土曜日
河北新報 5月30日(土)13時15分配信
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