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【正論】俺たちのスマイリーキクチが毎日新聞でネットイナゴに警告「名誉毀損とデマを書き込む奴らは集団暴行した加害者と同じ」
◇「加害者」を「被害者」にしてはいけない
ブログにも書きましたが、犯人とされる情報や顔写真が載ったサイトをリツイート(転載)することも同罪です。
こうした情報は簡単には消えません。不確かな情報を流すことは簡単です。ツイッターのリツイートは2回のクリックでできてしまいます。
考えることよりも、感情に流されてクリックしていないか。よくよく振り返ってほしいと思います。怒りの矛先を不確かな情報の拡散につなげてはいけない。
被害者が私的制裁をしてほしいと話してもいないのに、「被害者のために」と自身の行為を正当化する。被害者のためにと思うなら、もっと想像力を働かせられるはずです。
(略)
みんな自分の言葉に責任を持たないことが一番怖いことです。加害者の自宅とされる場所から生中継するような事態も起きています。
それ見てあおる人たちもいました。ネット上の誹謗中傷だけでなく、実際に被害が起こる可能性もあるでしょう。
加害者の家族に暴力がふるわれるようなことが起きたらどうでしょうか。軽い気持ちで加担した「私刑」から新しい事件を生むだけではないでしょうか。それでは問題は解決しません。
--そのような考えに至ったのはご自身の経験が大きいのでしょうか?
そうですね。ネットで中傷に加担する人はいじめや集団暴行の加害者の心理とまったく同じだと思います。
本来、いじめや集団暴行で命を落とした事件を憎むなら、集団で1人あるいは少数をおとしめることをやめないといけません。
ところが、「あいつらがやったなら俺たちも集団でやる」「集団なら何をやってもいい」と集団で抵抗できない人を選び、言葉を浴びせる。
僕はこれを加害者への「憑依(ひょうい)」と呼んでいます。憎むべきはずの加害者と同じ行動を取っている。
僕を「殺人犯」にした人たちと集団暴行の加害者は同じ価値観を持っていると思います。
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