19/11/02 16:46:54 Dz+OllkZ.net
扉の中には、ひんやりとした通路が
通路を通り抜けると、聖堂のような部屋に入る
そこには沢山の女性と、司教とおぼしき人の姿があった
どの宗教も、司教を務めるには色々な条件があったはずだが、この聖堂をとりしきっている司教は、うら若き女性のようだった
ま「こ・・・こんにちは・・・」
信徒A「・・!?あの人、誰かしら」
信徒B「見たことのない顔ね」
信徒C「もしかしたら洗礼を受けに来られたのかも」
この世界になじまない衣装を身に着けた私たちは、奇異の目にさらされ、徐々に信徒がざわめきだした
その時、部屋の奥から、司教が私たちに歩み寄り、口を開いた
司「おやおや・・・皆様も洗礼を受けにいらっしゃった方で・・・・・!?」
も「い・・いえいえ、わ・・・私たちは、道に迷って・・それで、あの・・・」
ま「洗礼・・を・・?・・・う・・・受けさせてもらって・・も・・いい・・のかな?」
司「・・・・・・・」
司教は、じっと私たちを見つめている
も「・・・・・・・」
な「・・・・・・・」
ま「・・・・・・・」
司「!!・・・まさか・・・そんな・・・」
も「・・・?」
司「・・・そのお姿・・・もしや、あなた方はメシア様・・・!!」
な「そ・・そんな・・・私たちは・・・・メシアってなんなのです?」
何かに気づいた司教は、ざわつく信徒たちをなだめるように両手を挙げ、言った
司「さあ、皆様、全員、洗礼の儀は無事に終えました、どうか気を付けてお帰りください」
司「私は、この方たちとお話がございます。どうかお席をお空け頂けますか?」
信徒たちは、その言葉を聞いてうなずき、一人ずつお礼を言って聖堂を出ていった