宴会でこんな手品すると嫌われるぞat MAGIC
宴会でこんな手品すると嫌われるぞ - 暇つぶし2ch68:芸も名前もありません
05/05/15 12:37:14 zCtMnASE.net
電車に乗ってる俺。
その電車は新幹線のように座席が前方を向いて並んでいる。
俺の横の席には、俺と同い年くらいのきれいな女性が座っていた。
電車が走っているあいだ、その見知らぬ女性と談話している俺。
前の座席に座っていた、女性の知人と思しき男性が、女性に向かってポラロイドカメラで写真を1枚撮った。
出てきた写真を女性が見ると、俺に向かって
「見て、貴方も写ってる」
と言って写真を差し出してきた。
「あ、ほんとだ。」
写真の隅には、被写体の女性とは不釣合いなムッツリした俺の顔の一部が見えていた。
そうしているうちに、電車はある駅に到着した。長い間ドアが開いたまま停車している。
不意に女性が言った。
「この駅は、思った物が増えるという、不思議な駅なんですよ」
「へぇ、そうなんですか」
俺は試しに左手で握りこぶしを作り、人差し指だけを伸ばす。
その手をブンブンを振ると、握った指は4本のままなのに、伸ばした指が2本になった。
「すげぇ。指が6本になった。」
その現象が面白くて、さらに手を振る。
指の本数が7本、8本と増えていき、左手はごちゃごちゃになっていった。
そうやって遊んでいると、俺は重要なことを思い出した。
「俺はこの駅で降りようと思っていたんだ」
女性には挨拶もせず、あわててドアに駆けていって電車から降りた。
発車する電車に背を向けて歩き出す俺。
駅のホームなのにやけに広く、一直線に歩いていくともう1つのホームが見えてきた。
そこにはもう反対側から来た電車が停まっていた。
だが、その電車に乗っている人はなんだかおかしい。
紙のようにペランペランだったり、全身モノクロだったり、明らかに異形の人たちばかりだ。
その中でも全身血だらけで、しかもやけどをしたようにボコボコの肌の女が俺の目を引いた。
その女は何かクシャクシャの紙を握りしめ、下を向いてブツブツ呪文のようなものを唱えていた。
「この電車には乗りたくないな」
そう思った俺は来た道をまた引き返して歩いていった。


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