18/09/17 11:19:50.05 3ZCAaDiD0.net
ヒステリシス曲線について概略を
URLリンク(i.imgur.com)
上図の左にある回路図のように、直流電源のプラス、マイナスを、切替器でコイルに対して切り換えてつなぐことができ、かつ可変抵抗器によって電流の大きさを変えられる回路があったとします
まず、ある方向(方向①)に直流電源をコイルにつないだとします。
【o→a→b】
そして電流を0から徐々に増加させていくと、電流の増加に比例して、横軸の磁界の強さも強くなります。
このとき横軸の磁界の強さと縦軸の磁束密度との関係を図上に描くと、電流が0のときに図の中心のo点から出発し、aを通り、磁束密度飽和状態(それ以上磁束密度は増えない)のbに至ります。
【b→c】
そして今度は、電流を徐々に減らして行き、最後には電流を0にすると、bからaを通ってo点に戻るかというと、そうはならず、図上のbからcまでの曲線をたどります。
※このC点の磁束密度を残留磁束密度といいます
【c→d→e】
今度は切替器で直流電源のプラス、マイナスを反転して(方向①の逆)つないで、電流を0から徐々に増加させていくと、c点から出発し、dを通り、磁束密度飽和状態(それ以上磁束密度は増えない)のeに至ります。
【e→f】
そして今度は、電流を徐々に減らして行き、最後には電流を0にすると、eからfに至ります。
【f→g→b】
今度はまた切替器で直流電源のプラス、マイナスを反転して(方向①に戻す)つないで、電流を0から徐々に増加させていくと、f点から出発し、gを通り、磁束密度飽和状態のbに至ります。