18/05/27 20:08:53.82 hvuKF3f8/
>>38
>> 大量生産化するほど競争が激化します
>大量生産して多少コストが下がろうが、人間の好みは多様なので、多く作っても作っただけ売
>れると言う状況は起こり得ず、なので【 大量生産に拍車がかかり 】と言う認識は頓珍漢です。
なぜ大量生産が競争を激化させるのかというと、需要を飽和させてしまうからです。
社会に100台の自動車需要があったとしましょう。A社、B社が30台ずつの生産能力があれば
車が足りない。もっと増産しろとなります。次に50台ずつ作るとします。するとちょうどよろしい。
じゃぁ70台ずつだったら? 合計140台だから40台余る。両社が同じ品質同じ値段で売っていたら、
50台ずつ売れて、20台ずつ売れ残る。しかし、A社が少し品質が良くて値段が安いとしたら、
Aが70台売れて、Bは20台しか売れず50台売れ残る。
需要の飽和が起きると誰かが脱落することになります。そこで競争が激化するのです。
競争はユーザーにとっては利益です。良い商品が安く手に入るからですね。
しかし生産者にとっては利益が減り、それを補うために労働者の労働を強化したり、
給与を下げたり、機械化を推進して労働者を解雇していく必要も生じてきます。
ある程度の競争は健全な経済を作りますが、極端に行き過ぎると経済は異常を来すわけです。
かつては生産が増えすぎた業種は生産の乏しい他産業に移行することで自然に需給バランスが
取れていたのですが、今のようにどの産業でも生産力が増加した状態ではもう移行すべき
生産の乏しい分野がないので、そうは行かなくなっているわけです。