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吉野家再び「BSE危機」米国産頼みが裏目
URLリンク(news.livedoor.com)
やっぱり―誰もが起きるんじゃないかと恐れていたことが、現実になった。
吉野家が購入した米国産牛肉に、BSEの特定危険部位である脊柱が混入していた問題だ。米国大使館は農水省と厚労省に対し、「日本向けでない牛肉が間違って交じった」などと回答したというが米国での輸出作業がいかにイイ加減かを証明しているようなものだ。
消費者問題研究所の垣田達哉代表も呆れてこう言う。
「やっぱり起きた、のひと言に尽きます。米国はBSEの危険部位だとかそういうことを気にしていませんから」
米国産牛肉は現在、国は抽出検査だけで、最終確認は肉を購入した業者の責任。今回は、消費者が口にする前に発見されたからよかったものの、「輸入するなら行政が全箱検査しないとダメ」と、垣田氏は力説する。
それにしても、問題発覚の舞台が吉野家だったのは皮肉だ。5年前の輸入禁止後も「米国産でしかおいしい牛丼は提供できない」と、ライバル他社が豪州産などにかえるのを横目に最後まで米国産にこだわってきた。そこには深い事情がある。
「米国は部位単位で取引するので都合がいいということもありますが、吉野家向けの肉は、吉野家用に加工されたもので、特別な技術もあるようです。だから、米国以外からの輸入は考えられないし、価格面でも商売にならない」(内情に詳しい経済ジャーナリスト)
吉野家は、先月20日にようやく24時間の牛丼販売を再開し、今期(09年2月期)業績のV字回復を予想していた。頼みの綱の牛丼を、わずか1カ月の完全復活でやめるわけにはいかないのだろう。安全性に問題はない、と牛丼販売の継続を早々に表明した。
だが、食品の安全に対して、かつてないほどに消費者は敏感になっている。スーパーのダイエーやマルエツは、問題の出荷元からの米国産牛肉の撤去を昨夜のうちに決定した。波紋がこれからまだ広がる可能性は高い。
「当分は米国産牛肉を敬遠する人も出てくるでしょう。スーパーは他のものを売れるが、吉野家は牛丼あってこそですからね」(外食業界関係者)
吉野家、再びピンチである。