05/03/16 07:46:17 FZJPhrEK.net
★BSE:「飼料検査は不十分」米会計検査院が指摘
【ワシントン木村旬】米会計検査院(GAO)が、米食品医薬品局(FDA)に対し、
牛海綿状脳症(BSE)の発生防止で重要な牛の飼料の検査に「十分な体制を
取っていない」と指摘する報告書をまとめていたことが14日分かった。
米国では日本に対し、米国産牛肉の早期輸入再開を求める声が強まっているが、
問題点が判明したことで、今後の輸入再開論議にも影響を与えそうだ。
米国は97年に牛に肉骨粉の混ざった飼料を与えることを禁じたが、報告書によると、
FDAは飼料工場など約1万4800施設を検査したものの、いったん検査を受けた
施設の2割(約2800施設)は少なくとも5年間、再検査を受けていなかった。
GAOは「このうち数百の施設は、潜在的にBSE感染の高いリスクがある」と
指摘している。
さらに、ある飼料工場では、製造工程のミスで約1年にわたり肉骨粉が飼料に混入し、
流通していた。工場はFDAの指摘を受け、自主回収したが、FDAは米農務省に
事実関係を報告していなかった。
GAOは02年の報告書で、FDAに体制の改善を促しており、今回の報告書は
「改善はしたが、実効性に限界のある状態が続き、米国の牛をBSE拡大のリスクに
さらしている」と指摘した。
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