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【週刊文春】「人間失格」舛添要一都知事が実姉に送った“恫喝文書”
「人間失格」舛添要一都知事が実姉に送った“恫喝文書”
2016.06.01 16:02
「週刊文春」取材班は、舛添要一東京都知事(67)が、実の母、ユキノさんの介護をめぐり、
自らの長姉、A子さんに1997年に送付した一連の文書を入手した。
A子さんは既に鬼籍に入っているが、A子さんの実の娘で、舛添氏の姪(48)が当時の背景をこう説明する。
「当時、祖母(舛添氏の母)と私の両親は北九州で30年来、同居していました。
叔父(舛添氏)は東京にいて 国際政治学者として活躍していましたが、こちらにはほとんど帰ってきていませんでした。
それが祖母に認知症の症状が現れてきたことを知ると、突然、祖母を介護している様子を
『テレビに取材させる』と言い出したのです。母はこの取材には反対の立場でした」
結局、舛添氏が車椅子を押す場面などを撮影したが、後日、テレビ局スタッフから「放映してよいか」と
電話で尋ねられたA子さんが「私は反対です」と答えると、ほどなく舛添氏から
「放映を中止されたら損害賠償を求める」旨の文書がFAXで届いたという。
以降、舛添氏はA子さん夫妻に対して、「警告書」「告訴準備書面」などと題した文書を送り付けたが、
その内容は次のようなものだった。
〈(A子さん夫妻がユキノさんに)罵声を浴びせかけ、恫喝により恐怖のどん底に陥れ、
病状を悪化させたことは、人間失格ともいえる行為〉(「警告書」より)
〈金の亡者と化した長姉一家の思考は、所詮は金のことにしかめぐらないのです〉(「告訴準備書面」より)
小誌の取材では、A子さん夫妻が舛添氏の指摘するような行為を行った事実はなかった。
舛添氏は、この騒動の直後、母親の介護体験を綴った『母に襁褓をあてるとき―介護闘いの日々』を上梓し、
介護問題の論客としての地位を築き、2007年には厚労大臣に就任している。
舛添氏に一連の文書を送付した経緯を尋ねたが、回答は得られなかった。
週刊文春