06/10/23 22:02:45 0+ZZWUcr.net
あれは三歳の時、お留守番している時、ふと公園に一人で歩いていった。バッタが飛び付いてきた。
僕はいつもなら勝手に動く昆虫を見ると逃げ出していた。しかし今日は違った。何かバッタが訴えかけているように感じた。
僕が手のひらにバッタを乗せるとバッタが僕を見てきた。触角が手首にタマに触れてくる。何か伝えてるのだろうか。
一分ほどするとバッタは叢の方に向きを変えて飛んでいった。バッタを見送った僕はすぐに家に帰って図鑑でみた。トノサマバッタだった。
再び僕は叢へ出かけた。しかし30分探してもバッタは見つからなかった。僕は叢に寝転んだ。
エンマコオロギの鳴き声が悲しく聞こえ、易しく僕に語りかけているようにも聞こえた。
ふと起き上がると既に太陽が沈みかかっていた。
立ち上がると目の前でオオカマキリがシオカラトンボを捕らえて捕食していた。
何分経っただろうか。オオカマキリが完食し終わってこちらを見ている。
突然カマキリは飛びかかってきた。僕は驚き家まで走って帰った。
家に帰ると当然のことに家族は帰ってきていてかなり怒っている様だった。
御飯をみんなで食べ始めた。すると僕の背中からいきなりカマキリが跳び出して母に引っ付いた。
当然怒られて怖がりながらカマキリを叢に逃がした。ふとバッタのような影が沢山見える。近くにいってみた。
まさかトノサマバッタ??.....ゆっくりと近くに......君なのかい??......違う。壁に沢山のイナゴがいた。
僕はイナゴを沢山捕まえて佃煮にして食べた。