23/11/02 02:46:49.00 guZCktT+.net
標高が高いと肥満を予防
標高が高いところに住むことは健康に良いという調査結果がたくさん出ています。スペインのナバラ大学医学部の研究で、標高456m以上の場所に住む人は標高124m未満の場所に住む人に比べて、肥満リスクが13%低いことがわかりました。これは、標高が高いと低酸素状態になりますが、そのようになると食欲を抑制するレプチンというホルモンの量が増えるためだと考えられています。
標高が高いと肺がんリスクが低下
標高が高いところに住んでいると、肥満を予防できるだけではなく、肺がんのリスクが低下します。 アメリカ西部の地域研究で、標高が1000m上がるごとに肺がんのリスクが10万人当たり7人以上減少することがわかりました。
標高が高くなると、酸素が少なくなります。酸素は健康のために必要不可欠なものですが、酸素を吸うと体内で有害な物質である活性酸素を産生することになります。活性酸素が多くなれば、がんのリスクが上がります。 標高が高いところに住むことで、活性酸素が少なくなり、がんのリスクが下がるというわけです。酸素は身体に良いものというイメージが強いですが、活性酸素を生むというデメリットもあります。
標高が高いと長寿
標高が高いことでの健康へのメリットの3つ目は、長寿になることです。
世界的に長寿で有名な村には標高が高いところが多いのです。
世界三大長寿地域はエクアドルのビルカバンバ、パキスタンのフンザ、旧ソ連のコーカサス地方ですが、ビルカバンバは標高1700m、パキスタンのフンザは標高2600mです。
コーカサス地方は基本的に低地ですが、コーカサス山脈のすぐ近くです。日本の長寿県である長野県も標高が高い県です。
つまり、標高が高いと長寿の理由には、標高が高いところは険しいところが多いので、運動量が増え、足腰が鍛えられることや酸素が薄いので、心肺機能が鍛えられることなどが考えられます。私たちは、標高が低いところに住むのが便利だし当たり前と思っていますが、標高が高いところに住むメリットもあるようです。