20/05/05 04:00:03 eP0c31it.net
>>290
●「中国化された道具にすぎない」
中仏両国は武漢P4ラボの建設工事に着手した。
P4実験室は原子力潜水艦に匹敵する高い気密性を要求され、複雑な構造を持っている。
そのため、フランスでは高い信頼性と技術力を持つ専門企業15社が集結し、世界最高レベルでの技術力を提供しようとしていた。
しかし、建設の過程でトラブルが絶えなかった。
中国側は当初、建設の大部分を計画通りに進めていたが、徐々にフランスの専門家の技術指導を警戒したり排除したりするようになった。
しかも、中国の企業が大部分の建設を請け負うことになった。
フランス側は工事を中止しようとしたが、中断による経済的損失に耐えられないため進退窮まってしまった。
アラン・メリュー氏もついに失望し、実行委員会の委員長を辞任した。
同氏はメディアの取材に対し、武漢P4ラボが「中国化された道具に過ぎない」と嘆いた。
●フランス排除から「暴走」へ
それにもかかわらず、フランス側は依然として、リヨンP4ラボは武漢P4ラボと何らかの形で連携させ、中国側に技術指導を行うことを希望していた。
フランスの元首相と元厚生大臣は2017年2月23日、武漢P4ラボの除幕式で、
50人のフランス研究者が武漢P4ラボに5年間滞在し中国側に技術や専門知識を伝授することと、
実験室の生物学的安全性を高めるための人員育成や共同研究計画を打ち出すことを約束した。
しかし、この50人の研究者が訪中したことは一度もなく、実験室は次第にフランス専門家の管理下から抜け出してしまった。
それは中仏協力の原点から逸脱したものであり、協力は既に有名無実と化していた。
2016年以来、両国の感染症対策委員会は一度も会議を開いたことがないと述べ、当初の予定に反し、中国側がフランス研究者の関与なしに研究所の運営を開始したとした。
こうした中仏協力の「結晶」について、4月20日付、ル・フィガロ紙は「暴走(制御不能な状態)」と表現している。