16/06/06 07:55:50.21 AKfyO7n+.net
>>86
バンコク―チェンマイ高速鉄道構想、採算性に疑問符
2016年6月6日(月)
URLリンク(www.newsclip.be)
タイのアーコム運輸相は2日、日本とタイの鉄道分野での協力について、国交省の志村務鉄道局次長らとバンコクで協議した。
アーコム運輸相はその後の記者会見で、
日本とタイが共同で計画しているバンコクとタイ北部チェンマイを結ぶ高速鉄道について、
事業化調査を行った日本側が、社会的、経済的な効果は期待できるが、事業面では採算が合わない可能性があり、
沿線の開発が重要になるという見方を示したことを明らかにした。
タイ側はこの提案を受け、沿線の開発計画をまとめる方針。
タイ字紙マティチョンなどによると、バンコク―チェンマイ間高速鉄道については、
日本側が事業コストを5300億バーツと見積もっているのに対し、タイ側は4400億バーツを主張。
タイ側はバンコクと中部アユタヤ県の区間は中国の技術で建設する予定の
バンコク―タイ東北部ナコンラチャシマ間高速鉄道の路線を使用すべきとしているが、日本は同意していないという。
バンコク―チェンマイ間高速鉄道については、沿線の人口、住民の経済力などの観点から、
巨額の投資を回収できるかどうか疑問視する見方がある。
タイ内務省によると、タイ北部で最も人口が多いのはチェンマイ県で、2015年末時点で外国人13万人を含め173万人。
2015年の北部の世帯平均収入は月1万8952バーツ(全国平均2万6915バーツ)だった。
日本はバンコク―チェンマイ間高速鉄道のほか、
▼インドシナ半島南部経済回廊の一部、ミャンマー国境のタイ西部カンジャナブリ市―バンコク―タイ東部チャチュンサオ市―カンボジア国境のタイ東部サケーオ県アランヤプラテート市間の鉄道建設
▼ミャンマー国境のタイ北部ターク県メーソート市―ラオス国境のタイ東北部ムクダハン市間の鉄道建設―について、
タイ政府と共同で事業化調査に乗り出している。また、バンコク―タイ東部ラヨン市間の高速鉄道計画をタイ側に提案している。
タイ政府は中国政府とも、ラオス国境のタイ東北部ノンカイ市からナコンラチャシマ市、タイ中部サラブリ県ゲンコイを経てタイ東部ラヨン県マプタプット港に至る鉄道建設を共同で推進する方針を打ち出していた。
しかし、出資配分、建設費などをめぐり協議が難航し、タイのプラユット首相は今年3月、中国の技術を導入し、建設コストをタイが全額負担する形で、
バンコク―ゲンコイ―ナコンラチャシマ間に高速鉄道を建設する方針を表明した。この計画については、赤字経営となる公算が大きいという批判が出ている。
タイ国内の一部には、タイの現状では高速鉄道を建設しても赤字となり、安全運転も確保できないため、線路の複線化、自動車道の整備といった地に足の着いた事業を進めるべきという意見がある。