09/08/31 14:26:19 MKmTZblG.net
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倒産・動向記事 2009/08/31(月)
各種水産加工品の缶詰・瓶詰などの製造
信田罐詰株式会社 民事再生法の適用を申請 負債37億3400万円
TDB企業コード:260031514
「千葉」 信田<しだ>罐詰(株)(資本金7865万円、銚子市黒生町7400-7、登記面=銚子
市三軒町2-1、代表信田裕輔氏、従業員70名)は、8月28日に千葉地裁へ民事再生法の適
用を申請した。事件番号は平成21年(再)第8号。
申請代理人は伊藤博弁護士(東京都千代田区九段北4-1-26、電話03-5216-3131)。
当社は、1905年(明治38年)4月創業、55年(昭和30年)4月に法人改組された各種水産加
工品の缶詰・瓶詰などの製造業者。85年8月に隣接していた企業を買収し、88年にレト
ルトパウチ食品の製造業に進出するほか、直営店やインターネットによる販売チャネル
の拡大を図り、96年10月に「サバカレー缶詰」、97年3月に栄養補助食品「コラゲタイ
ト」、2000年に「銚子風おでん缶」(共同開発)を投入するなど、新製品の開発・商品化
に積極的な投資を行ってきた。特に「銚子風おでん缶」がテレビドラマの影響により爆
発的なヒット商品となったほか、主力得意先の缶詰製造が国内にシフトしたことなどか
ら受注が拡大し、2007年8月期の年売上高は約40億5400万円をあげた。
しかし、その後は主力得意先の経営統合などから取引が縮小したほか、原料魚イワシ
やサバの仕入単価が高騰したため仕入量を抑制せざるを得ず、生産量は前期実績を下回
り、2008年8月期の年売上高は約34億8000万円にとどまっていた。さらに、原料の仕入
単価の高騰を既存製品への卸価格に転嫁が進まず、大幅な欠損を計上、債務超過に陥
り、資金繰りは多忙化していた。
こうしたなか、取引金融機関へのリスケ要請が明るみとなり、一部の金融機関では債
権をサービサーに譲渡するなど、金融機関は回収スタンスを強めてきた。千葉県中小企
業再生支援協議会への申請を予定するなど、経営再建に向けた努力を行ってきたが、調
整は不調に終わり、自主再建を断念、今回の事態となった。
負債は2008年8月期末時点で約37億3400万円。なお、営業は継続中。>>1