20/07/23 02:38:16 W84mu30K0.net
それなりに長い年月をかけて
お味噌汁になった私に
もしもう電気が走らないのなら
いっそ通らぬこの身で電気を発して
あたためようと思うの
ビリビリ通電
私自身に走らないのなら
痺れさそうとおもうの
ふわふわ
オレンジ水母は去っていった
お空に消える風船のように
真っ直ぐ揺らいで
そんなことできっこないさ
だからやるのよ
なんにもできないことはいつだって
なんだってできること
なににもなれないこともいっしょよ
なんにだってなれる
嘯いて夕餉の電気水母
帯電する音の葉の泉
これは想いのやぶれるおと
……眩しい、でしょ
召し上がれ