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映画「伝説巨人イデオン」 「接触編」「発動編」!!
この衝撃的(しょうげきてき)なラストには、放送を観(み)た私も含(ふく)めて
関係者もみな仰天(ぎょうてん)。
特に、男女ともに「丸裸」(まるはだか)だったシーンには、後に下半身部分に
ボカシ処理(しょり)が入れられることにまでなりました。
もっとも、当時はまだまだアニメは子供のものという認識(にんしき)が強かった時代です。
配給側の気遣(きづか)いも無理からぬことではありましょう。
この驚(おどろ)きの最後がなぜ生まれたかについては、富野監督自身が
自著等で語られていますから、ご興味がある方は是非(ぜひ)探してみてください。
ただ『ガンダム』もそうですが、富野監督の描く戦いの世界は、
常(つね)に悲壮感(ひそうかん)に包(つつ)まれています。それは、
第二次世界大戦で行われた
凄惨(せいさん)な戦いの現実を、特に監督の世代は身をもって知っているから
でもあります。
人と人が殺し合う「戦争」というものがいかに悲惨(ひさん)で、
愚(おろ)かな行為(こうい)であるか、それを実体験していたからこそ、すでに
戦争を知らない世代(せだい)だった視聴者(しちょうしゃ)に知ってほしい、そして二度と
繰(く)り返さないようにというメッセージが、たとえ創作(そうさく)の世界といえども
忘(わす)れてはならないこととして、特に
1980年代あたりまでの作品の根底(こんてい)には、必(かなら)ずあるのです。
だからこそ、エンディングの歌詞(かし)の中にある「祈りを今君のもとへ」は、
この世代の日本の人々すべての想(おも)いのように、私には思えます。
エンターティメントの中にも込(こ)められた先人(せんじん)たちの平和への想い。
自分の明日のためにも改(あらた)めて見直(みなお)してみるのはいかがでしょう。