【40代】40歳を過ぎたひきこもり【part362】idなしat HIKKY
【40代】40歳を過ぎたひきこもり【part362】idなし
- 暇つぶし2ch154:ェ貧乏学生の頃にメシをよくおごってくれた。 それは彼にとって自己顕示欲を満たすためのものだったかも知れないが、それでも 貧しかった当時の俺には本当にありがたかった。 だが俺はその頃仕事が軌道に乗り、ちょっとした「勝ち組」気分に浮かれ目の前で 現実に打ちのめされたような友人を見下し、侮辱し、突き放してしまった。 彼はヨレヨレの千円札3枚をテーブルに置くと「はは、そういえば仕事があった…」 と呟くように言い、恥じるような、堪えるような表情で席を立った。 それから彼には会っていない。もっていた携帯も解約されたようだ。 若者コンビがこちらを指さしながら変わらぬ笑顔で騒いでいる。 これからの人生はきっと平坦ではないだろうけど、それでも今を楽しむことに罪はない。 俺はきっと10年前のあの日を後悔している… 信号が青になり、我に返った俺はアクセルを踏み込む。 ガヤルドのエンジンから強いトラクションを感じつつ鋭く加速する。 白木屋の看板と若者コンビはあっと言う間に遠ざかる。 目の端に映るミラーの中で点になったのはあの頃の俺達だった。
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