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かつては殆どの列車にトイレが設置されており、線路ばたに下肥を散布する役割を果たしていた。
そういう意味では、殆どの列車がトイレトレインであったとも言える。
狭い意味でのトイレトレインは黄金列車とも呼ばれ、都市部の下肥を農村部に運ぶもので、西武農業鉄道が特に有名であった。
西武の社長であった堤康次郎氏はエコロジストであり、下肥を循環させるウンコロジーを提案。
武蔵野を 走る下肥 実る秋
埼玉を舞台にした映画「黄金列車は行く」は空前のヒット作となり、その主題歌は現在でも戦後の代表的な懐メロとなっている。
しかし、埼玉=ウンコ、糞地のイメージが、他の首都圏の近郊地域に比べ、その後の足枷となったのも事実である。
西武鉄道の電車が黄金色に塗られるいたずらが発生したり、プロ野球球団「西武ライオンズ」が「埼玉西武ゴールデンライオンズ」と揶揄されたりしたのはその一例である。
また、堤康次郎の死後、西武鉄道沿線の埼玉地域の開発が進められ、文字通り「黄金を産む地」となったのも、歴史の皮肉である。
なお、西武黄金列車の主役、下肥輸送車「ト31」は、ワンマイルからNゲージ模型として製品化されており、簡便に戦後の光景を味わうことができる。