ロボ・サイボーグキャラ バトルロワイアル part15at EVENT
ロボ・サイボーグキャラ バトルロワイアル part15 - 暇つぶし2ch2:参加するカモさん
09/10/20 23:05:22 Sl+ZCL2T.net
>>1乙! そして支援!

3:参加するカモさん
09/10/20 23:06:09 yyEGFfFc.net
>>1に全力で乙だ!

4:参加するカモさん
09/10/20 23:06:56 iriNt1op.net
さぁ、お前の>>1乙を数えろ

5:『』 ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:14:53 tKhXLgHD.net
>>1
ありがとうございます。
引き続きこちらで投下いたします。

6:参加するカモさん
09/10/20 23:15:10 yyEGFfFc.net
支援!

7:参加するカモさん
09/10/20 23:15:16 jED8iXlw.net
最後まで支援

8:参加するカモさん
09/10/20 23:15:23 a+G3EUkg.net
 

9:参加するカモさん
09/10/20 23:15:40 swhGwNEp.net
>>1乙あげちゃう!

10:『』 ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:15:59 tKhXLgHD.net
 ゼロの蔑みの言葉と同時に、メガトロンは浮き上がりかけた闘技場の石畳を踏みつけて加速した。
 研ぎ澄まされた牙がゼロの身体へと迫らせる。ゼロが刃を閃かせ、牙と交差する。
 二人の位置を入替えたとき、メガトロンの胸から血が飛び出た。
 変わったのは見た目だけではないらしい。速さと攻撃力が段違いだ。
「ケッ、お前の判断は正しいぜ? 俺様は宇宙でも活動が出来るからな。
ここからトンズラこいて、お前らの故郷を支配することだって出来るんだ」
「なぜ今そのことをいって、逃げ出さない? 逃がす気はないが、この危険な状況で戦いを挑むとは思わなかったぞ」
「そりゃ決まっている。お前さんが気に食わないからだよ」
 言い切り、メガトロンが炎と冷凍ビームを織り交ぜて射撃する。ゼロは黒い残像を生み出しながら僅かな隙間を縫って接近してきた。
 反応速度の異常さにメガトロンは冷や汗をかく。ただ勝てない、という考えは絶対無い。
「奇遇だな。俺もお前が許せない!」
「ほう、そりゃ俺様がいなければお前さんの仲間が死ななかったからか? とんだ勘違いだな」
 ゼロの攻撃を捌くのに必死になりながらも、メガトロンの舌は止まらない。
 メガトロンが地面を踏み砕いて、ゼロが壁を削って新たな瓦礫が生み出される。
 黒い球体はその瓦礫を浮かばせ、次々と飲み込んでいった。
「勘違い? 実際お前さえいなければうまくいった!」
「くだらないな。俺様がいなければ、それに代わるもっとえげつない悪党がお前さんたちを追い詰めたさ!」
 ゼロの刃とメガトロンの牙が交差する速度を速めていった。
 互いの攻撃は身を掠めるのみ。その僅かなやり取りでメガトロンはゼロの防御力が低下している事実に気づいた。
 充分勝てる。珍しくメガトロンに逃げの二文字はなかった。

11:参加するカモさん
09/10/20 23:16:19 iriNt1op.net
最後まで俺たちは燃え上がる!支援!

12:参加するカモさん
09/10/20 23:16:19 3P2mah3z.net
すごいうまく>>1000取った気がする
ここでもクライマックスしえーん

13:参加するカモさん
09/10/20 23:16:34 a+G3EUkg.net
 

14:参加するカモさん
09/10/20 23:17:09 eiKYqr66.net
支援! 支援! 支援!

15:『』 ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:17:08 tKhXLgHD.net
「それに、未来人とやらが俺様たちをバトルロワイアルに放り込んで怒らなかった奴はいるのか?
皆殺しにしてやると思った奴はいなかったのか? 事実、シグマは未来人を皆殺しにしただろ」
 ゼロは言葉を返さず、ただ攻撃が激しくなった。メガトロンは別に未来人とやらに義憤を抱いているわけではない。
 ただ自分を利用しようとしたことは許せないが、シグマが滅ぼしたのなら放っておいても問題ない羽虫だ。
 笑えてしまうのは、未来人が行った事実は新たな『悪』、つまりゼロたちを殺しても未来人に復讐したいという感情を呼び寄せやすいものだ。
 メガトロンはどう転ぼうと、正義の味方も悪党も等しく碌な目に遭うことがないと悟っている。
「そして未来人が、自分たちが殺しあう元凶を作り出した奴にシグマが復讐することを間違っていると答えた奴はいたか? いないだろうな!」
「俺もシグマもそれを正しいと言った覚えはない」
「だが止めようとはしなかったな! そりゃそうだ。こんな目にあわせた奴らがどうなろうと知ったことはない。それが普通だものなあ!」
「だから俺たちもキサマの同類といいたいのか! メガトロン!!」
「馬鹿いってんじゃねえ! てめーらいい子ちゃんと一緒にすんな!!」
 メガトロンは左腕を振るって拳の裏を振りぬく。空中で受け止めたゼロは回転して衝撃を逃がした。
 器用な真似をする、とメガトロンは感想を抱いて距離をとった。
「お前らは誰かのためにとかサブイボが出るようなことをいって未来人が死ぬことを許容しただろ?
お前らは俺様からあの星を守るためとかいって戦おうとしているんだろ?
俺様は違う! 愉快なメガちゃんの大デストロンは自分のためにしか動かない。そのほうが楽しいからな!!」
 距離をとった二人は同時に駆けて、距離が零となった瞬間拳を突きあわせた。
 衝撃で新たな瓦礫が生み出され、宙を浮く。

16:参加するカモさん
09/10/20 23:17:10 mQ0C5icX.net
とうとう1対1か・・・

17:参加するカモさん
09/10/20 23:17:17 JorB2xre.net



18: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/20 23:17:30 yyEGFfFc.net
鳥さん供養に鳥付きで支援だぁぁぁ!!

19:参加するカモさん
09/10/20 23:17:37 Vp6Jaez0.net
 

20:参加するカモさん
09/10/20 23:18:08 eiKYqr66.net
        

21:参加するカモさん
09/10/20 23:18:11 bNQeDOlH.net
 

22:『』 ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:18:13 tKhXLgHD.net

「だからいってやるぜ。誰かのために戦うお前らは、『誰かを守るために未来人を根絶やしにしようとする悪』と戦う羽目になっていたぜ!
俺様がいたからこそ、お前は身内で殺しあうことがなかったんだ。俺様に感謝しな!!」

 衝突の衝撃から二人は距離をとって構えた。
 メガトロンの爪がゼロの動力部を狙って冷たく輝く。
 ゼロは刃を構えながら、驚くほど穏やかな瞳でメガトロンを見て断言する。
「お前と一緒にするな」
 メガトロンが告げた言葉を返され、静かなプレッシャーが肌を刺激していた。


 メガトロンの『誰かを守るために未来人を根絶やしにしようとする悪』には心当たりがある。
 もしもエックスがこの事実を知ったらどうするだろうか?
 人類に絶望して滅ぼすのか。それとも絶望のままに間違った道をいかないように管理するのか。
 そうなったエックスは、ゼロたちと同じ感情を持ちながらももう『正義』ではない。
 エックスでなかったとしても、ゼロたちと志を同じにしたものの中に、エックスと同じ選択をした相手が現れるかもしれない。
 それでもゼロは確信を持って伝える。メガトロン、お前の推測は間違いであると。
「たとえお前の言うような身内での戦いがあったとしても、俺はそれを間違いだと思いはしない」
「ほう」
 そうだ。再会したあのとき、ゼロがエックスに向かっていった無念の言葉はなんだ。
 あいつの力になってやれなかった言葉だろう。それを思い出せ。
「ぶつかり合って、剣を交わして理解する感情もある。それすらないお前と、あいつらや俺を一緒にするな!」
「そんな誰でもなれる悪など、俺様はごめんだね! そうだな、群れなければなにも出来ないキサマら正義の味方と、くだらない悪と俺様は一緒にしてやれんな。こっちから願い下げだ!」
 ゼロは二度同じ言葉で拒絶を示し、メガトロンもまたゼロを否定する。
 メガトロンを相手にしてはゼロの言葉はもうない。後は剣を振って命をかけて互いに否定しあい、どちらかが生き残る。
 ゼロとメガトロン。

23: ◆hqLsjDR84w
09/10/20 23:18:22 3P2mah3z.net
じゃあ俺も鳥付けるぜ!
この二人のやり取りたまらんね

24:参加するカモさん
09/10/20 23:18:29 a+G3EUkg.net
 

25:参加するカモさん
09/10/20 23:18:52 HRWEUo6j.net
大局が決した後の最終決戦燃え!

26:参加するカモさん
09/10/20 23:18:57 Vp6Jaez0.net
 

27: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/20 23:19:01 yyEGFfFc.net
メガちゃん歪みねぇ

28:『』 ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:19:07 tKhXLgHD.net
 生まれも信条も死に様もすべて否定しあう二人だけが、バトルロワイアルの生き残りになったのは皮肉だった。
 殺しあうしか道がない。二人の最後の否定が今始まった。


「ぬぅああああああぁぁぁあぁぁぁぁっ!!」
 どちらの叫びかもはや判断がつかないまま、牙と刃がぶつかって離れる。
 ゼロは淡い金色の長髪をなびかせ、右足を軸に身体をメガトロンへと向ける。
 巨大な体格に似合わず俊敏なメガトロンが、右手の竜頭から炎を二発飛び放ってきた。
 一発は壁を砕き、一発はゼロが切り裂く。闘技場の石畳を踏み砕きながら、メガトロンが疾走してきた。
 巨体に任せた負傷覚悟の体当たりか。
(違うな)
 メガトロンはそんな単純な手にすべてを委ねるような簡単な敵ではない。
 ゼロも前へとダッシュして、加速の勢いを利用した剣技・疾風牙を仕掛けた。
「あらよっと!!」
 するとメガトロンは跳躍して、ゼロの刃を逃れる。羽根が風を捉えて宙を駆け回るメガトロンの狙いに目安をつける。
 疾風牙を中止して、ゼロは両足に力を込める。メガトロンは落下に羽根を使った速度の加速を加えた。

「メタルスドラゴンメガトロン、変身ッ!」
「月面飛行蹴りッ!」

 西洋のドラゴンへと空中変形したメガトロンが身体を丸めて突進してきた。
 それをゼロが滑空をしながら両足で迎え撃つ。
 激突して激しい衝撃が、崩れかかった闘技場をさらに崩した。
 二人は反動で吹き飛び、ブラックホールに吸い込まれないよう気をつけながら着地する。
 ゼロは作業用アームから死角になる位置へすり足で移動して、メガトロンが舌打ちをした。

29:参加するカモさん
09/10/20 23:19:26 eiKYqr66.net
         

30: ◆hqLsjDR84w
09/10/20 23:19:58 3P2mah3z.net
メガちゃんは実に悪だなあ。いやはやw

31:参加するカモさん
09/10/20 23:20:09 8tpC7Ti3.net
 

32: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/20 23:20:30 yyEGFfFc.net
どっちが勝つ……!?

33:参加するカモさん
09/10/20 23:20:30 noCY8nYc.net


34:『』 ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:20:29 tKhXLgHD.net
「ちきしょー……ナビコ2ちゃんまでいかれやがって……」
 少しは黙っていられないのだろうか。あの言葉がブラフの可能性を想定しながらゼロは距離を少しずつ縮めていく。
 メガトロンはあっさりとPDAを捨てて、竜の首をもたげてゼロを睨んだ。
 ゼロは鋭い殺気の眼光を受け止め、静かに剣先を下にした構えを取る。
「あちょちょちょあちょー!!」
 メガトロンが先に動き、火弾を連続発射する。ゼロは瓦礫の山を盾にして一発目を回避する。
 右斜めへとダッシュを仕掛けて二発目の火弾をやり過ごす。そのままの勢いを利用して跳躍、三発目を避けてメガトロンとの距離を五メートルまでに縮める。
 ゼロもメガトロンも焦りの表情はない。先に動いたのはまたもメガトロン。
「先手必勝! アイアンテール!!」
 某ポケ○ンの技名を叫びながらゼロへ丸太のように太い尻尾の打撃が迫る。ゼロは避けずに、あえて受け止めた。
 衝撃がゼロの脳を揺さぶり、意識が一瞬飛ぶ。それでもどうにか尻尾を掴んで両足を踏ん張り、メガトロンを掴まえる。
「やべっ!」
「遅いッ! 地獄五段返し!」
 尻尾を掴んでメガトロンの身体が宙に浮かぶ。技の入りは完璧だ。
 宙で回転を続けたメガトロンを地面へと叩きつけた。メガトロンを中心にクレーターが出来て、石畳が隆起する。
 そんな状況でもメガトロンは首を動かして炎を吐き出した。
 ゼロも投げた後の体勢が固まって、一撃直撃をもらう。火の粉が舞いながらも、ゼロは辛うじて着地した。
 メガトロンもすでに立ち上がっている。
「チッ、やるじゃねえか」
 ゼロは無言でΣブレードを構えている。ただひたすらにメガトロンを殺す刃と化していた。

35:参加するカモさん
09/10/20 23:20:37 iriNt1op.net
メガトロンが悪役代表っぽい!やはり破壊大帝とういだけあるな支援

36:参加するカモさん
09/10/20 23:21:07 ZQt3YRie.net
>>1乙です支援

37:参加するカモさん
09/10/20 23:21:08 a+G3EUkg.net
 

38:『』 ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:21:15 tKhXLgHD.net
 その様子をメガトロンはつまらなさそうに吐き捨てる。
「さっきから俺様ばかり喋っている。なにか話して視聴者の皆さんをダレさせるなよっと!」
 メガトロンの喋る内容はふざけているが、足は堅実に勝利へと向かうために瓦礫をゼロへと蹴りだした。
 さらにメガトロンの冷凍ビームが瓦礫を凍らせ、質量を増してゼロを襲う。
 ゼロは瓦礫を足場に跳躍、メガトロンは次々瓦礫を凍らせながら投げ飛ばしてくる。
 ゼロは凍りついた瓦礫を飛び乗り、切り裂き、避けてメガトロンの頭上を取った。
(イーグリード、力を借りるぞ)
 Σブレードの刃が風をまとってゼロは上段に構える。メガトロンが火弾を繰り出してくるが、構わずゼロは振り下ろす。
 ブレードを振り下ろしたゼロの剣から竜巻が発生して、火弾を飲み込んでメガトロンを襲った。
「こいつはあの鳥野郎の!」
「嵐風斬……とでも名づけるか」
 イーグリード、力を借りたぞ、と内心告げてゼロはメガトロンへの接近を成功した。
 竜巻で全身を削られているが、武器チップを使いこなせないゼロの威力では倒しきれない。
 メガトロンの懐へと着地したゼロは、刃に炎を纏わせて地面を蹴った。
 メガトロンもまた、右拳を固めてゼロへと繰り出す。

「くそ、メガトンパンチ!!」
「龍炎刃ッ!」

 ゼロの刃とメガトロンの拳が、互いの身体に届く。
 二人は意地で得物をさらに進ませた。


(ああ、クソ……結構深いぜ)

39:参加するカモさん
09/10/20 23:21:20 eiKYqr66.net
   

40:参加するカモさん
09/10/20 23:21:35 iriNt1op.net
メガちゃん、お前はハ○ネールかw支援

41: ◆c92qFeyVpE
09/10/20 23:21:44 8tpC7Ti3.net
俺だって鳥つけるしかないじゃないか!
もう鳥肌立ちっぱだ

42:参加するカモさん
09/10/20 23:21:52 swhGwNEp.net
○天堂を怒らせる真似はやめろwwwwwwwww

43:参加するカモさん
09/10/20 23:21:52 a+G3EUkg.net
 

44:参加するカモさん
09/10/20 23:21:53 HRWEUo6j.net
信念のぶつかり合い滾る!

45:参加するカモさん
09/10/20 23:21:53 JorB2xre.net



46:参加するカモさん
09/10/20 23:22:11 noCY8nYc.net
流石千葉しげ……じゃなくてメガちゃん、ちゃんと視聴者にやさしいw

47:参加するカモさん
09/10/20 23:22:23 Vp6Jaez0.net
  

48: ◆hqLsjDR84w
09/10/20 23:22:30 3P2mah3z.net
アイアンテールwww
メガちゃん、メガちゃんすぎるだろwww

49:参加するカモさん
09/10/20 23:22:45 TzhBcPKZ.net
   

50:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/20 23:22:50 fEBNBcOi.net
メガちゃん、ちょくちょくネタを混ぜるなよw

51: ◆c92qFeyVpE
09/10/20 23:23:13 8tpC7Ti3.net
 

52: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/20 23:23:13 yyEGFfFc.net
ちったぁ自重しろ破壊大帝ww

53:参加するカモさん
09/10/20 23:23:19 a+G3EUkg.net
 

54:『』 ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:23:23 tKhXLgHD.net
 焦げている胸の傷を撫でながら、メガトロンはなぜ自分がここまで頑張ってゼロの相手をしているか疑問に思う。
 気に入らないのは当然として、もっと他に理由があるか。
 少し考えてみたが、とんと思いつかない。例えば目の前のゼロがコンボイだったら同じように相手をしただろうか。
(相手にしたな、コンちゃんだし)
 これはメガトロンの知らない未来の話だが、後一歩まで追い詰めたコンボイと一騎打ちをすることになる。
 その未来と現状が被っているのをメガトロンは一生知ることはないだろう。
 メガトロンはニヤリと笑って静かに変身(トランスフォーム)を宣言する。
「メタルスドラゴンメガトロン、変身」
 ゼロは揺らがず、一撃を加える隙を探っている。小手先でどうにかなりそうな状況ではない。
 姑息な手を使うのが好きなメガトロンは仕方なく諦めて、正面から勝負を決めることにした。
 右手の竜の口から炎を纏う。火属性はゼロの専売特許じゃないということを教えてやる。
 メガトロンは強く思い、両足を踏みしめて羽根を広げる。
 ブラックホールが大きくなってきた。ちんたら戦っている場合じゃない。
 メガトロンが地面を踏みしめて石畳が浮く。ブラックホールに飲み込まれるのを尻目に、竜頭を腰に構えて前へ前へ進み続ける。
 ゼロも疾風の如く速さで右腰にΣブレードを構えてメガトロンへと迫ってくる。
 だがリーチはメガトロンのほうが長い。炎を纏った右ストレートがゼロを叩きのめす。
 それでもゼロは踏ん張り、胸のアーマーを燃やしながらメガトロンの元へと走り続けた。
(この一撃を耐えるたあ、予想通りとはいえちょっぴりショック!)
 メガトロンとの距離が零になった瞬間、ゼロはブレードを振るう。

55:参加するカモさん
09/10/20 23:23:27 bNQeDOlH.net
支援

56:参加するカモさん
09/10/20 23:23:46 iriNt1op.net
メガちゃんはいつもビーストウォーズで経験を積んだからこそ。
分かってらっしゃるw支援

57: ◆c92qFeyVpE
09/10/20 23:23:53 8tpC7Ti3.net
アイアンテールwwwww

58: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/20 23:24:04 yyEGFfFc.net
 

59:参加するカモさん
09/10/20 23:24:07 mPA3+ZZf.net
どんだけポケ○ンネタ入れてんだww

60:『』 ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:24:11 tKhXLgHD.net
「疾風牙!」
 赤き刃の軌跡が、炎の刃で出来た傷跡と交差してX字の傷を生んだ。
 傷は深くメガトロンは叫びたい衝動に駆られるが、その場に踏ん張って左拳を握る。
「らあっ!」
「おおっ!」
 メガトロンが左拳をゼロへ繰り出した瞬間、ゼロもまた左拳をメガトロンへと打ちはなった。
 また拳と拳が衝突して互いの動きを止める。向こうもまた、この一撃は様子見だというわけか。
(なら決めの一撃はどちらが重いかで、勝負が決まるってわけかこんちくしょう!)
 やややけっぱちになりながら、メガトロンは冷凍光線をこめた右手をゼロへと放つ。
 そういやポ○モンで冷凍パンチってあったな、とふと思った。
 ゼロはというと、右腕にエネルギーをまとって繰り出してくる。最後の決着が拳とは泣けると思いながらも、メガトロンは付き合った。

「うらあああああああああっ!!」
「落鳳破ァ!!」

 分散するはずのエネルギーを直接身体に叩き込まれならがも、メガトロンの右手はゼロを凍らせていく。
 後は踏ん張るだけ。メガトロンは吹き飛ばないように、ゼロと我慢比べをした。

61:参加するカモさん
09/10/20 23:24:30 HRWEUo6j.net
ぽけもんw

62:参加するカモさん
09/10/20 23:24:39 eiKYqr66.net
   

63:参加するカモさん
09/10/20 23:24:49 swhGwNEp.net
もう○ケモンネタはやめろw

64: ◆8shu5JAH6I
09/10/20 23:24:55 ZQt3YRie.net
…………書いたの2作だけだし、1度だけ

65: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/20 23:25:12 yyEGFfFc.net
支援!

66:『』 ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:25:18 tKhXLgHD.net


 呼気を整えながら、ゼロは身体にまとわりつく氷を引き剥がした。
 ギリギリだった。装甲が薄くなっている今の状態では賭けのようなものだったが、どうにか勝ちを拾えた。
 徐々に大きくなっていくブラックホールを見つめ、吸い込まれないよう注意をしながらゼロは歩みを進める。
 足を止め、ゼロの視線の先にはブラックホールに吸い込まれかけているメガトロンがいた。
「チッ、トドメを刺しにきたか」
「お前のしぶとさは俺も認めている。言い残すことはあるか?」
 ゼロはブゥン、とΣブレードの刃先をメガトロンの顔に向けた。
 死の間際だというのに、メガトロンの瞳には恐怖がない。むしろ自信満々にゼロを見つめている。
「残念だったな。俺様は死なない」
「強がりだな」
「いいや、お前さんに殺されず、命が助かる選択肢が一つある」
 クックック、と低く笑うメガトロンにゼロは眉をしかめた。
 前門にはゼロ。校門にはブラックホール。飛べばブラックホールに吸い込まれ、ゼロに向かうには力が残っていない。
 その状況でもメガトロンは絶望していない。ゼロは嫌な予感がして、Σブレードを電撃を溜める。
 鞭のように刃をしならせた瞬間、メガトロンは淵を掴む手を離した。
「なっ!」
「これでお前さんは俺様を殺すことはない。それに、あそこはブラックホール化しているとはいえ平行世界移動装置の一部。
可能性は低いが、俺様が死なずに済むことだってできる!」
 ゼロはハッとした。次元を移動するエネルギーを暴走させてブラックホールという形を作ったが、アレはメガトロンが言うように平衡世界移動装置の一部だ。
 あの中に入って、別の生存が可能な次元へ移動できる可能性は0ではない。
 だが、たとえ移動できたとしても人やメガトロンが存在できる空間である可能性は無に等しい。
 飛び込むなど自殺行為以外なにものでもない。なのになぜだろうか。ゼロの不安は尽きなかった。

67:参加するカモさん
09/10/20 23:25:29 T4yJ3mpD.net


68:参加するカモさん
09/10/20 23:25:52 Sl+ZCL2T.net
全くこの破壊大帝はどんだけポケ○ン好きなんだw 支援

69:参加するカモさん
09/10/20 23:26:05 iriNt1op.net
メガちゃん「ハー○ゴールド、ソ○ルシルバー?ああ、予約して買ったよ」

70: ◆c92qFeyVpE
09/10/20 23:26:09 8tpC7Ti3.net
ポケモンネタ引っ張るなww

71:参加するカモさん
09/10/20 23:26:11 JorB2xre.net



72:『』 ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:26:22 tKhXLgHD.net
「無理だ! そんな可能性にかけるなど……」
「夢物語だ。だがお前は俺様を殺せず、俺様が生き残る可能性に怯えるしかない! お前は死ぬというのにな! ハッハッハッハ!
聞いて震えろ! 俺様は大デストロンの破壊大帝メガトロン! お前さんたち正義の味方が手の届かない存在だ!」
 メガトロンは大口を開けて笑いながら、ブラックホールへと飛び込んでいった。
 雷神撃によって刀身を伸ばすが、メガトロンには届かない。
 メガトロンの笑い声が聞こえなくならまで、ゼロはブラックホールに吸い込まれる様子を見届けた。
 メガトロンのいっていることは、結局のところ負け惜しみでしかない。
 奴は限界まで痛めつけられ、ブラックホールから逃れる術を失い、ゼロへ落とされ飲まれていった。
 それでもゼロは認めざる得ない。
「認めてやるよ、メガトロン」
 メガトロンという悪に、ゼロはなに一つ届かなかったことを。



 ゼロは全天周モニターのある部屋へとたどり着く。ブラックホールが肥大化する闘技場から距離があり、数時間は持つと予測した。
 別に死ぬのは怖くはない。ただ自分の故郷が見える場所を死に場所と定めたのだ。
(……結局は、俺は負けてしまったか)
 陰鬱になりながらも、ゼロはガクッと膝を崩して壁にもたれる。性能を引き出した反動がやってきたのだ。
 眠気が襲い、ゼロのアーマーの色がだんだん赤みを増していった。
 万全な状態なら問題なかっただろう。急増の再生のおかげで負担が増し、三日は機能が停止する。
 ゆえに脱出艇があったとしても、ゼロは逃げ出すことは出来ない。これが無理に改造した代償だった。
 もっとも、存在していたとしてもここから逃げる気はないのだが。
「すまない……みんな」
 結局ゼロはメガトロンを屈することが出来なかった。
 死を持って強制的に負けにすることも、精神的にゼロが打ち勝つこともない。

73:参加するカモさん
09/10/20 23:26:27 eiKYqr66.net
またポケモンw

74: ◆1qmjaShGfE
09/10/20 23:26:41 Vp6Jaez0.net
頑張れ兄弟

75: ◆hqLsjDR84w
09/10/20 23:27:20 3P2mah3z.net
>>74
ええええええええええええww

76: ◆c92qFeyVpE
09/10/20 23:27:40 8tpC7Ti3.net
 

77: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/20 23:27:41 yyEGFfFc.net
さすが破壊大帝、散り際?も見事!

78:『』 ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:27:40 tKhXLgHD.net
 メガトロンは一人で生きて、一人で勝利した。
(呪いだな)
 そう、メガトロンの言葉は呪い。本郷が、武美が、ウフコックが、ソルティが、イーグリードが命を懸けたことを無駄と宣言する呪いである。
 お前は俺を屈することも出来なかった。俺が生きる可能性を潰せなかった。だからお前は皆から受け取った想いを無駄にした。
 ゼロがそう自分を責めると見て、わざとああ言い放ったのだろう。
 最後まで狡猾で、恐ろしい敵であった。シグマは想定していなかったに違いない。
 最強のイレギュラーとしてのシグマならともかく、隊長としてのシグマなら自分を罰させて巻き込まれた人たちが元の世界へ帰ると考えていたのだろう。
 仮初とはいえ、主催者という地位を与えられたシグマならやれるだろうし、実際行動して見せた。
(そのシグマの願いを、あいつはたった三人で崩した)
 事実、ゼロの周りに一緒に戦った仲間はもういない。
 ドラスはメガトロンの仲間、コロンビーヌに殺された。本郷は自分の世界でもないのに、人類を救うために己の身を犠牲にしてコロニーを道連れにした。
 ミーはどうなったのか、ゼロが知ることはない。武美はメガトロンの罠にかかり、最後に意地を見せた。その武美の意地にウフコックは瀕死の身体で付き合い、むなしく死ぬだけの運命を変えた。
 ソルティは憎悪を持ったターミネーターを否定し、自分の想いに殉じた。イーグリードはゼロに最後まで付き合い、すべてを託して逝った。
 これもすべて、最初から最後まで悪として存在したメガトロンの行動した結果だ。
 メガトロンはシグマを否定して、正義を否定して、ゼロを否定して、最後に勝利を掴んでゼロの剣が届かない場所へといった。
「メガトロンを完全にしとめることも出来ない。俺は……」
 許してくれとは言わない。自分が不甲斐ないと謗りは地獄で受け止める。
 最後に残った敗北者のゼロは右手を伸ばし、手のひらを地球と重ねた。

「だけど、ありがとう。あの星の未来を守ってくれて」

 万感を込めた呟きを、逝った仲間たちに告げる。
 ゼロの意識が遠のいていく。時間のようだ。後はブラックホールが自分を含めてすべてを始末してくれる。
 ゼロは虚無を抱えて意識を手放す。最後にアイリスと呟いた彼は、なにを求めていただろうか?

79:参加するカモさん
09/10/20 23:27:54 swhGwNEp.net
メガちゃん勝ち逃げかよwww

80: ◆hqLsjDR84w
09/10/20 23:28:06 3P2mah3z.net
    

81:参加するカモさん
09/10/20 23:28:09 eiKYqr66.net
  

82:『』 ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:28:26 tKhXLgHD.net


 こうして、何度目か分からない未来人のバトルロワイアルは幕を閉じた。
 未来人はその事実を知ることも、これからバトルロワイアルを開くこともない。
 未来人たちには彼らの物語を開始して、自ら神としたバトルロワイアルの物語の結末を知る余裕がなかった。
 ただ、一つだけ知らざる事実がある。
 未来人が開幕したバトルロワイアルで、想定されながらも一度も起きなかった事態が発生したのだ。
 全滅。
 その二文字の結末を、未来人が発生させることを望まなかった結末を、彼らの手を離れて初めて発生した。
 皮肉な真実は誰に伝わることもなく、風化して消えていく。
 誰にも結末も過程も、命を懸けた人々がいた事実も伝わらない。
 虚無の物語。それがこのバトルロワイアルの題名であった。


【広川武美@パワポケシリーズ 死亡確認】
【ウフコック・ペンティーノ@マルドゥックシリーズ 破壊確認】
【本郷猛@仮面ライダーSPIRITS 破壊確認】
【ソルティ・レヴァント@SoltyRei 破壊確認】
【T-800@ターミネーター2 破壊確認】
【イーグリード@ロックマンX 破壊確認】
【メタルスドラゴンメガトロン@ビーストウォーズメタルス 生死不明】
【ゼロ@ロックマンX 機能停止】

 バトルロワイアル用プログラム:全過程終了
 結果:生存者なし。GAME OVER

83:参加するカモさん
09/10/20 23:28:33 a+G3EUkg.net
 

84:参加するカモさん
09/10/20 23:28:58 ZQt3YRie.net
お前もまさしく悪だった

85:参加するカモさん
09/10/20 23:29:03 mPA3+ZZf.net
精神的に勝ち逃げして行ったなww

86:参加するカモさん
09/10/20 23:29:06 JorB2xre.net



87:参加するカモさん
09/10/20 23:29:11 HRWEUo6j.net
メガちゃん、ぱねえぜ…

88:参加するカモさん
09/10/20 23:29:34 eiKYqr66.net
     

89:参加するカモさん
09/10/20 23:29:35 iriNt1op.net
私たちが…勝ったのよ!!

90:『』 ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:30:10 tKhXLgHD.net



 ゆったりとしたダボダボの派手な衣装を身にまとい、赤い大きな鼻をメイクで白くした顔につけた滑稽なピエロが現れる。
 薄暗い部屋の中で、丁寧にお辞儀をしていた彼は顔を上げた。
「皆様、お久しぶりでございます。無情な終りを告げた演目『ロボ・サイボーグキャラバトルロワイアル』はいかがでしたでしょうか?」
 ピエロは耳に手を当てて、観客の方向へと向ける。
 何度か頷いた後、顎に手を当てて口上を続けた。
「ふむ、皆様不満たっぷりでございますな。しかし、それも仕方ありません」
 ピエロは理解している、とアピールするように暗闇の中を歩き回る。
 変わらぬ笑顔を滑稽だと思うか、不気味だと思うかは人それぞれだろう。
「ですが、皆様はお忘れでないでしょうか? まだこの最後の演目、最終回のタイトルが出ていないことに」
 大げさな口調で告げるピエロは、腕を広げて観客へと宣言する。
 静かだった周囲が、さらに静けさを増してピエロは笑う。
「それでは、最終回の続き、存分にお楽しみください」
 ピエロはお辞儀をして退場をする。
 その場には闇だけが残った。


91: ◆hqLsjDR84w
09/10/20 23:30:17 3P2mah3z.net
なんという……なんというメガちゃんw

92:参加するカモさん
09/10/20 23:30:24 Sl+ZCL2T.net
メガちゃん「私が・・・・・・勝ったのよ!」

93:参加するカモさん
09/10/20 23:30:38 iriNt1op.net
何!?

94: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/20 23:30:40 yyEGFfFc.net
何と言う勝ち逃げ……!

>>74
ええええええええ!? ま、まさか貴方まで!?

95:参加するカモさん
09/10/20 23:30:44 mXF/eWhK.net
なんとw

96:参加するカモさん
09/10/20 23:30:44 a+G3EUkg.net
 

97:参加するカモさん
09/10/20 23:31:01 mPA3+ZZf.net
続くのか

98:参加するカモさん
09/10/20 23:31:17 fEBNBcOi.net
うおおおおおお!乙!

……で、これは何エンドになるんだ?
某ロワの『全滅勝利エンド』みたいに何か面白い名前がつくといいなぁ

99:参加するカモさん
09/10/20 23:31:17 noCY8nYc.net
千葉しげ……メガちゃんがやってくれましたw

100:参加するカモさん
09/10/20 23:31:21 swhGwNEp.net
あら?まだ続くの?

101: ◆hqLsjDR84w
09/10/20 23:31:21 3P2mah3z.net
……って、続くのかwwwwwwww

102:参加するカモさん
09/10/20 23:31:51 eiKYqr66.net
まだ終わらない……!?

103: ◆c92qFeyVpE
09/10/20 23:31:56 8tpC7Ti3.net
メガちゃああああああん!!

104:参加するカモさん
09/10/20 23:32:03 a+G3EUkg.net
もうちょっとだけ続くのか

105:参加するカモさん
09/10/20 23:32:13 T4yJ3mpD.net


106:『』 ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:32:12 tKhXLgHD.net


 空っ風が吹いて、砂埃が舞い上がり少女は顔をしかめる。
 金髪の長い金の髪を後ろで一纏めにして、ポニーテールにしていた少女は目の前の巨大な建造物を見つめた。
 幼い少女の目つきが、歳不相応な専門家としての目に移り変わる。
「シエル、どうだ?」
「あれがエリア・ゼロの宇宙要塞ね……」
 シエルと呼ばれた少女は、緑の戦闘服を身にまとい、ゴーグルでで目を隠した青年型レプリロイドへと振り向く。
 その顔には驚きの表情が混ざっていた。
「ミラン、見て! 森が……自然が再生している。すごい……」
 シエルの言葉通り巨大な岩の建造物の地面との追突部には、巨大な樹木が群れをなして森となり要塞へとツタを這わせている。
 遠めで見る分には、鳥が飛ぶ様子も見えていた。
 その状況に驚いたシエルの感想はもっともなものだった。
 百年前、英雄であるエックスとゼロが消えて人類が混乱する中、突如として現れた宇宙要塞が地上へ落下してきたのだった。
 ステルス性能が高かったのか、レーダーの反応を逃れ迎撃が間に合わなかった。
 なにより、イレギュラーハンターが弱体化していたのもあって、要塞が落ちるのを止められることは不可能だったのだ。
 そして要塞が落ちて、災害が起きて人類は滅亡の危機に立たされた。
 人類の混乱を極め、長年混沌の日々を過ごすことになる。
 そして要塞が落ちた地域は危険地帯として、長らく封鎖されることとなった。
「百年もあれば、自然は復興するのか……確かにすごい……」
「ちょと、シエルもミランも、他のみんなも見とれないで早く行こう。あいつらに先を越されたら、全部が無駄になるのよ!」
「ご、ごめんなさい。パッシィ」
 シエルの周囲を光る小人が感動する皆に声をかける。妖精の姿を模した彼女は、サイバーエルフと呼ばれる存在だった。
 不思議な力を持っているエネルギー体の総称、と説明するしかない電子の妖精たちは、人間とレプリロイドの生活を助けてくれる貴重な存在だ。
 特にパッシィはシエルとの付き合いが長く、互いに気心知れた仲だった。

107:参加するカモさん
09/10/20 23:32:44 noCY8nYc.net


108:参加するカモさん
09/10/20 23:32:48 HRWEUo6j.net
なああにいい!?つづく!?

109:参加するカモさん
09/10/20 23:32:49 mQ0C5icX.net
>>104
その言い回しだと続きのほうが長そうだよw

110:参加するカモさん
09/10/20 23:33:01 iriNt1op.net
まさかのロックマンゼロ!!

111:参加するカモさん
09/10/20 23:33:06 jED8iXlw.net
百年後か

112: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/20 23:33:07 yyEGFfFc.net
まさかのロックマンゼロ!?

113:『』 ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:33:07 tKhXLgHD.net


 エリア・ゼロへとたどり着いたころには、すっかり日は暮れて夜を迎える。
 月光が淡く光る下、一行は焚き火を囲み、周囲を警戒していた。
 獣がいたのは予想外だが、炎があれば近寄ることはない。
 敵がこの森に入った様子はない。だから警戒しながらも、一行は身体を休めることにしたのだ。
 シエルはついてきた十名近くのメンバーに感謝の念を感じている。
 ここで休むのも、人間であるシエルに気を使ってのことだ。
「シエル、こっちこっち」
「あ、パッシィ。ちょっと待って」
 先を進むサイバーエルフの親友の後をついていき、シエルは森の中で彼女が見つけたものを確認しようとした。
 彼女はシエルの親友だ。いったいなにを見つけたのか不思議に思うと、たどり着いたようでパッシィは宙で留まっていた。
「湖…………」
「エリア・ゼロにもこんな場所があったの。見張りをやるからシエル、ここで水浴びでもしましょう」
「ありがとう、パッシィ」
 砂埃に塗れ、森にたどり着いたら土や泥で汚れたシエルとしてはパッシィの申し出はありがたかった。
 シエルは衣服を脱ぎ、裸体を晒して水に足をつける。少し水温は低いが、砂漠だったエリアに比べれば森林地帯であるエリア・ゼロは夜でも蒸し暑い。
 むしろちょうどいいと、シエルは飛び込んだ。


 ちゃぷ、と湖で浮かび、上空の月をシエルは見上げる。
 月光を浴びた身体は少女から大人へとなりかけの、青い果実のような裸体。
 水面に広がる金の長髪と、白い肌を流れる水が妙な色気を演出していた。
 収穫前の青い果実が魅力的に映ることもある。
 摘んでいしまう背徳感というものを、彼女の肢体は持ち合わせていた。

114:参加するカモさん
09/10/20 23:33:24 fgMgtXzk.net
あああエピローグキャラ来たwww

115:参加するカモさん
09/10/20 23:33:30 ZQt3YRie.net
てっきり、続きはバナナを忘れたかと……w

116: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/20 23:33:55 yyEGFfFc.net
 

117:参加するカモさん
09/10/20 23:34:04 JorB2xre.net



118:参加するカモさん
09/10/20 23:34:07 qyi9FEze.net
xxxx年、世界は要塞の炎に包まれた!

119:『』 ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:34:09 tKhXLgHD.net
「どう? シエル?」
「うん、気持ちいいよ。パッシィ」
 シエルはそう微笑むが、パッシィの表情は暗い。
 友達の悲しそうな顔を見つけて、シエルは黙っていられず声をかける。
「パッシィ、不安?」
「シエルのほうこそ、怖くないの? 私たち、レジスタンスが勝てる切り札……ゼロが本当にここにいるのか」
 パッシィが核心をついてくる。シエルたちはレジスタンスとして、危険なエリア・ゼロまでやってきたのだ。
 エリア・ゼロの宇宙要塞に、伝説の英雄の片割れのゼロが眠っている。その情報を持って。


 百年前、宇宙要塞の落下による災害で人類とレプリロイドは疲弊していた。
 確実に数が減る人類と、汚染された地上になす術もなく人は減っていく。
 そんな中、英雄のエックスが帰還してネオ・アルカディアを建設したのだ。
 実はこの帰還したエックスは本物のエックスではない。
 レジスタンスの仲間には告げていないが、シエルによって生み出された、エックスのDNAをコピーしたコピーエックスとでも言うべき存在である。
 それでも、英雄の存在は人々に希望を与えて国を作り、平和をもたらせた。
 当時の高官はコピーエックスの生まれを秘匿し、シエルの頭脳がいずれ役に立つと彼女を冷凍睡眠させた。
 それから何十年経ったのだろうか。
 冷凍睡眠から目覚めたシエルが見たものは、人間が笑顔で暮らすネオ・アルカディアだった。
 ただし、多くの無実のレプリロイドを犠牲に築き上げた平和だ。
 シエルはコピーエックスに進言をするが聞いてもらえず、ネオ・アルカディアから離れてレジスタンスへとついたのであった。


 湖から上がり、パッシィがもってきたタオルで身体を拭いて着替える。
 金の長髪を後ろに一纏めして、仲間のもとへとシエルは戻っていった。

120:参加するカモさん
09/10/20 23:34:10 Sl+ZCL2T.net
ゼロが【機能停止】の複線か・・・・・・

121: ◆c92qFeyVpE
09/10/20 23:34:13 8tpC7Ti3.net
ロクゼロきた!

122:参加するカモさん
09/10/20 23:34:24 fEBNBcOi.net
ここでまさかのサービスシーンw

123:参加するカモさん
09/10/20 23:34:24 Vp6Jaez0.net
  

124:参加するカモさん
09/10/20 23:34:24 swhGwNEp.net
ぞふぃーたいちょう、ぎゃばん、たきさん、ゆかりさん

仲間が増えますw

125:参加するカモさん
09/10/20 23:34:25 HRWEUo6j.net
こう続けるか!皮肉!

126: ◆hqLsjDR84w
09/10/20 23:34:26 3P2mah3z.net
これは予想外

127:参加するカモさん
09/10/20 23:34:27 T4yJ3mpD.net
>>118、時代が変わったのだ。

128:参加するカモさん
09/10/20 23:34:27 eiKYqr66.net
 

129:参加するカモさん
09/10/20 23:34:32 noCY8nYc.net
>>118 メガちゃん何やってんのww(正確には違うけどw)

130:『』 ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:34:59 tKhXLgHD.net
 土や木々の匂いがシエルに安心感を与える。泥臭い、と答える人物もいるかもしれないが、シエルはこの匂いが好きだった。
 突如、銃声が聞こえてシエルはパッシィと顔を見合わせる。
 走って仲間の無事を確認しようとしたとき、三人の仲間が森から現れた。
「シエル、逃げるぞ! 奴らだ!」
「ミラン、他のみんなは――」
「カオルもリュウも足止めに向かっている。あいつらの思いを無駄にするな!」
 ミランの言葉にハッ、となってシエルは唇を噛み締める。
 一度だけ、レジスタンスの仲間が奮闘している方向を見つめてから、目的地へと走った。
 木々が燃えて、レーザーが走る。五メートルほどの巨体をもつメカニロイド・ゴーレムが姿をみせた。
「くそっ! スーパー『デストロン』め、こんなところまで現れるなんて!」
 ミランの叫びを受けて、シエルは自分たちの敵が始めて姿をみせた日を思い出していた。



 レジスタンスとしてネオ・アルカディアの治安維持部隊と小競り合いを続けていた頃だった。
 突如として全世界にそれは発信された。
 シエルの研究室も例外ではなく、モニターが強制的に点く。
 後で聞いた話だが、レジスタンス本部のメインモニターにもこの放送は行われたらしい。
『こんにちはー! メガトロンでーす!』
 巨大な赤いボディを持つレプリロイドが突如として電波をジャックして、能天気な声をかけてくる。
 シエルは……いや、全世界の人々がなにが起こったのかなにも理解していなかった。
 メガトロンと自己紹介したレプリロイドは耳に手を当てて、誰かの声を待っているような真似をした。
『あれー? 声がちっちゃいなー。こんにちはー! メガトロンでーす!!』
 さらに大きい声を出して、シエルが眼を白黒させているとメガトロンは満足そうに頷いた。
 そして彼の移動にあわせてカメラが動く。シエルはメガトロンが歩いている場所に見覚えがあった。
『さあて、皆さんにお伝えしないといけないことがあります。この国を収めていた英雄エックスですが……俺様が殺しちゃいました♪ てへ♪』
 メガトロンの言葉を肯定するかのように、カメラが動いて一人のレプリロイドの残骸を映す。

131:参加するカモさん
09/10/20 23:35:32 mPA3+ZZf.net
メガちゃんwwww

132:参加するカモさん
09/10/20 23:35:37 swhGwNEp.net
メガちゃんwwwww

133:参加するカモさん
09/10/20 23:35:40 jED8iXlw.net
デ、デストロン!?

134:参加するカモさん
09/10/20 23:35:48 noCY8nYc.net
メwwwガwwwトwwwロwwwンwwww

135:参加するカモさん
09/10/20 23:36:06 iriNt1op.net
>>115

メガトロン「ロボロワ?ああ、もうお終わりだよ。番外編のモノマネ大会の後でな!」

まさにビーストウォーズ!

136: ◆c92qFeyVpE
09/10/20 23:36:06 8tpC7Ti3.net
 

137: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/20 23:36:07 yyEGFfFc.net
コピーエックスが実は本物のロボロワのエックス……ってことはないかw

138:『』 ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:36:10 tKhXLgHD.net
 青い装甲に光る七つの武具の一つ、エックスバスター。七つに引き裂かれたボディ。あらぬ方向に曲がる脚。血塗れだが、誰もが知るエックスの顔。
 シエルは一瞬で理解する。メガトロンの宣言は真実で、シエルが生み出したコピーエックスはもう死んだのだと。
『さて、このネオ・アルカディアは俺様が掌握し、ここに破壊大帝として皆さんの支配者であることを宣言しまーす!
大統領として……いや、シュワちゃんを偲ぶ意味で州知事がいいのか? とりあえず、俺様のマニフィストをお伝えしたいと思います』
 ニヤニヤと笑うメガトロンに、シエルは怖気が走る。信用できない、邪悪な笑みだ。
 メガトロンはその雰囲気を隠そうともせず、大げさに叫んだ。

『芸人を育てたいと思います! じゃなかった。優秀な科学者以外、死刑!』

 どう乗っ取ったのかわからないが、ネオ・アルカディアすべてのメカニロイドがメガトロンへ付き従って、人もレプリロイドも虐殺を始める。
 そうして、地上の唯一の楽園だったネオ・アルカディアはこの日より地獄と化した。


「ふむ、シエルちゃんがそっちにいるね」
『いかがいたしましょうかブーン。メガトロン様ー』
「シエルちゃんは捕獲。それ以外はやぁっておしまい!」
『あらほいさっさ! だブーン』
「君ね、もうちょっと悪役として迫力を……あ、切っちゃった。まあいいか」
 そう呟く声はメガトロンのものであった。しかし、その姿は赤き巨体だったメガトロンの面影がない。
 巨躯はそのままに、白い鉄火面を被って重厚なローブを身にまとうような姿だった。
 もっとも、メガトロン本人はミノムシモードと呼んでいるが。
 このミノムシ、実はネオ・アルカディアのコンピュータールームに繋がれて全メカニロイドを操っているのだ。
 もっとも、先ほどのレプリロイドのように進んでメガトロンにつくものもいたが。
「しかし、あの要塞をまた眼にするとは、懐かしいぜ」
 と、いってもメガトロンの感覚としてはたった数ヶ月前の出来事である。
 不死身だ、と宣言したものの、本当に生き延びるとは本人も思ってみなかった。

139:参加するカモさん
09/10/20 23:36:12 eiKYqr66.net
         

140:参加するカモさん
09/10/20 23:36:12 mQ0C5icX.net
こんにちわー じゃねええぇえw

141:参加するカモさん
09/10/20 23:36:13 fEBNBcOi.net
ゲェーッ!?メガちゃん!

142:参加するカモさん
09/10/20 23:36:15 fgMgtXzk.net
っえええええええええええええええええええええwwwwwwwww

143: ◆hqLsjDR84w
09/10/20 23:36:46 3P2mah3z.net
スーパーってwwスーパーってwwwww
上を行かれたァ!w

144: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/20 23:36:54 yyEGFfFc.net
メガトロオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!www

145:参加するカモさん
09/10/20 23:37:12 JorB2xre.net
メガちゃん、凄すぎwww

146:参加するカモさん
09/10/20 23:37:27 HRWEUo6j.net
おいいいいwww

147:『』 ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:37:27 tKhXLgHD.net
 とんだ拾い物である。
「あれが残っているということは、結局ブラックホールが全部吸い込めなかったということか。
まあ、あの装置ってボロかったからな。しょうがないしょうがない」
 メガトロンの言うとおり、半壊した装置が生み出したブラックホールは長時間維持できずに消えたのだ。
 充分な質量が残った要塞は地表に激突し、災害を生み出したのだろう。
 メガトロンはゼロたちが結局阻止できなかったことを、ざまみろと内心で舌を出した。
「さあて、あの要塞が残っているなら平行世界移動装置のデータも残っていそうだが、どうしたものか。
うまくいけば優秀な科学者と、装置のデータが手に入るのか。グッフッフッフ……」
 やがてメガトロンはハイテンションとなって大声で笑う。
 悪が生きて正義が負ける。これほど愉快なことはない。
 メガトロンには敵がなかった。
「しっかし、ここでもついてくる部下がブーンだとかゴッツンコとか変なのしかいないのは俺様人事に関して呪われているのか? まったく……」
 この愚痴だけは、聞かなかったことにして欲しい。
 メガトロンは誰にも向けず、思わず呟いてしまった。



 ハッ、ハッ、ハッ、と息を荒くしながら、宇宙要塞内の通路を駆け抜ける。
 もうすでに日は昇っていた。一夜走り通しで体力が限界に近い。
 それでもシエルは冷静に周囲を観察する。通路は埃が積もっており、崩れた金属の壁が周囲に並んでいた。
 パッシィが前方の安全を確認して、ミランとマリでシエルを挟んで進む形になっている。
「シエル、まだ!?」
「スーパーデストロンのコンピューターから見つけた地図によると、あそこよ! みんな!」
 シエルが叫んで皆を誘導する。携帯端末が部屋を示して近づいていた。

148:参加するカモさん
09/10/20 23:37:42 noCY8nYc.net
メガちゃんなんかずるいww

149: ◆hqLsjDR84w
09/10/20 23:37:42 3P2mah3z.net
クッソwwwwこれはやられたwwwwww

150:参加するカモさん
09/10/20 23:37:57 qyi9FEze.net
(破壊)大帝に逃走は無いのだ!

151:参加するカモさん
09/10/20 23:37:59 iriNt1op.net
あれか!R指定版のメガちゃんか!

152:参加するカモさん
09/10/20 23:38:05 eiKYqr66.net
       

153:参加するカモさん
09/10/20 23:38:19 mPA3+ZZf.net
本人ですら生き残ると思ってなかったのかwwwwww

154:『』 ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:38:21 tKhXLgHD.net
 同時不安もある。メガトロンはコンピューターの扱いの達人だ。
 こんなにあっさり情報を引き出せたのは、罠ではないのか。
 それでもシエルは進むしかない。もうこの手しかないのだ。
「くっ! 敵が追いついてきた……シエル。先にいきな!」
「マリ!」
 緑の服を着た、女性戦闘員のレプリロイドのマリが銃を乱射する。
 ミランがマリの名を叫ぶシエルをつれて、先を促した。
 いつもこうだ。シエルは足手まといではないのか、常に不安だった。
「ここか!」
 ミランが瓦礫を跳ね除けて、ゼロが存在するはずの部屋へ滑り込む。
 そこでシエルは眼を見張った。
 天井には穴が開き、太陽が覗いている。中央に伸びた大樹が、要塞を突き抜けて存在していた。
 草が好き勝手の伸びきったその場所は、かつてリラクゼーションルームとして存在していた場所であった。
 ここから草木の種が飛び出して、自然が復活したのかとシエルは感心する。
 そして、シエルは発見する。
 部屋の中央に座り込んだ、赤いアーマーを着込んだレプリロイド。
 求めたはずの『英雄』の姿だった。


「動くの……これ?」
「こら、パッシィ!」
「でもミラン、これどう見ても死んで……」
 パッシィの言うことももっともだった。しかし、シエルは諦めず草木を跳ね除け、ゼロの傍に移動する。
 携帯端末を接続して眼を覚まさせようと操作するが、プロテクトがその命令を拒絶した。
 自己再生を呼び起こすプログラムでもあるが、プロテクトが邪魔をして手出しを出来ない。

155: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/20 23:38:25 yyEGFfFc.net
まさかのリターンズ展開かww

156:参加するカモさん
09/10/20 23:38:40 HRWEUo6j.net
二段どんでんがえしw

157:参加するカモさん
09/10/20 23:38:52 eiKYqr66.net
              

158:『』 ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:39:19 tKhXLgHD.net
「くっ! もう一度……」
「シエル、危ない!」
 ミランが叫んで、シエルを襲った凶弾から身を挺して庇う。
 シエルが入り口を確認すると、エックスを模したアーマーをつけたパンテオンが存在していた。
 モノアイが光り、バスターを向けてくる。ミランは震えながら立ち上がり、パンテオンを睨みつけた。
「シエル、ここは撤退しろ! 俺が時間を稼ぐ!」
「その身体では無理よ! ミラン!」
「パッシィ、頼むぞ……うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!」
 ミランはシエルの忠告を無視して、突撃をする。
 シエルはミランの名前を呼ぶが、彼は止まらない。
「ミラン…………」
「シエル! 悲しんでいる場合じゃないわ!」
 パッシィが携帯端末を除き、シエルの顔を覗きこんだ。
 えっ、とシエルの口が形作ると、パッシィは優しい笑顔を向ける。
「シエル、私の力を使って! それしかないわ!」
「パッシィ! でもそれじゃ…………」
「大丈夫。少し怖いけど……シエルのためだから!」
 そういってパッシィの身体が光り、ゼロを包んだ。
 シエルは名前を呼ぶが、パッシィはもうエネルギーへと変換し終えている。
 唇を噛んで、シエルは起動命令を送った。
「…………なんで」
 それでも、ゼロは目覚めない。本当に死んでいるのか。
 ドサッ、と音がして振り向くと、死体のミランが地に伏している。
 規則正しい足音と共に、パンテオンが銃口をシエルへ向けて蜂型レプリロイドが姿をみせた。
「シエルちゃん、死人に頼っても無駄なんだなーブーン。大人しく降参しちゃおうーブーン」
「そんな……」

159: ◆c92qFeyVpE
09/10/20 23:39:24 8tpC7Ti3.net
これはwwww

160: ◆hqLsjDR84w
09/10/20 23:39:39 3P2mah3z.net
あー……ああ、もう!w メガちゃんにしてやられたこの感じが悔しいw

161:参加するカモさん
09/10/20 23:39:54 iriNt1op.net
ブーンにごっつんこww

ダナダナとかぱらりらぱらりらとかうるさそうだなw

162:参加するカモさん
09/10/20 23:39:57 eiKYqr66.net
           

163:参加するカモさん
09/10/20 23:40:02 Vp6Jaez0.net
   

164:『』 ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:40:03 tKhXLgHD.net
 シエルに絶望が訪れる。ここまできて、親友まで失っても英雄は目覚めない。
 いや、ただの死体に皆の命を費やしてしまった。後悔がシエルに訪れる。
 自分が言い出したのだ。英雄であるゼロの力を借りようと。
 反対するものもいた。それを押し切って、皆を危険な目に遭わせ、存在していたのはただの死体だけだ。
「いや……」
「そんなわがまま言わないで、ブーン」
「ちんたらしていないでとっとと掴まえちまえ、ゴッツンコ」
 蟻型レプリロイドが現れて、あっさりとシエルの両腕を拘束する。
 身体を掴まれ、仲間から離されていく中、シエルは後ろを振り返って叫んだ。

「お願い、助けて! ゼロ!!」

 悲痛な叫び。届くと思っていない叫び。それでも理不尽には抗わずにいられない願い。
 シエルの声はさまざまな思いで満ちていた。
「うるさいでゴッツン…………」
 蟻型レプリロイドが抗議するが、その言葉は最後まで紡がれない。
 シエルの身体が落とされ、地面に叩きつけられる前に誰かに抱きとめられた。
「ああ、任せろ」
 目の前の青年の、金髪が風になびく。
 赤いアーマーは陽光を浴びて輝き、眼はナイフのように鋭かった。
 冷たい雰囲気のほかに、内に秘めた熱さを感じさせる男。
 英雄『ゼロ』の復活の瞬間だった。


「な、なななんなぁ、だブーン!」

165:参加するカモさん
09/10/20 23:40:07 HRWEUo6j.net
 

166:参加するカモさん
09/10/20 23:40:09 a+G3EUkg.net
 

167: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/20 23:40:28 yyEGFfFc.net
チクショウ! ああもう……チウクショウ!!ww

168:参加するカモさん
09/10/20 23:40:43 mQ0C5icX.net
きたあああ

169:参加するカモさん
09/10/20 23:40:50 JorB2xre.net



170:参加するカモさん
09/10/20 23:40:55 mPA3+ZZf.net
よっしゃああああああ!!!!!!
復活したぞおおおおおおおおおお!!!!!!!11111!!!

171:『』 ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:41:06 tKhXLgHD.net
 蜂型レプリロイドがうろたえているのを無視して、ゼロはシエルを降ろし、剣を横になぎ払った。
 三体同時に切り裂いて、宙へ舞い上がる。空中なら身動きが取れないと思っているのだろう。甘い。
「空円舞! 氷烈斬!」
 ゼロはさらに飛び上がり、銃弾を避けて剣を逆手に持つ。Σブレードの刀身が氷を纏い、ゼロは眼下のパンテオンを貫いた。
 氷像となったパンテオンを足場に飛び上がり、竜巻をブレードへと溜めて放つ。
「嵐風斬!」
 ストーム・トルネードを一回り小さくした竜巻が、パンテオンの群れをなぎ払う。
 ゼロの力に戦慄したのか、パンテオンは逃げるか破れかぶれに襲ってくるかの二択になった。
 ゼロは襲いかかって来るパンテオンを冷静に見つめて、剣に炎を宿させる。
「龍炎刃!」
 パンテオンを一体焼き尽くし、下方で構える敵へゼロは剣を振り下ろす。
 円盤状の刃と化したゼロは二体のパンテオンを真っ二つにした後、静かに呟いた。
「空円斬」
「なにやっとるかーブーン! このままじゃ僕ちゃん出番減らされちゃうブーン!」
 リーダーの叱責に応えるためか、パンテオンはでたらめにバスターを撃った。
 ハカイダーと比べるとなんと幼稚な射撃であろうか。
 ゼロはジグザグに移動して鞭のようにしならせた刃をパンテオンへと放った。
「雷神撃!」
 電撃に焼かれ、意識を失う敵を見届けたとき、後ろから敵が襲ってきたのを確認する。
 やるな、と感想を持つがまだ甘い。後ろのパンテオンの腕を見ずに掴む。
「地獄五段返し!」
 空中で回されたパンテオンを蜂型レプリロイドへとぶつける。
 なにやら大騒ぎしているが、ゼロは構わず連中の中心へと躍り出た。
 囲んで殺す機会に、パンテオンの群れが殺到する。

172:参加するカモさん
09/10/20 23:41:08 swhGwNEp.net
きたあああああああああ

173:参加するカモさん
09/10/20 23:41:12 ZQt3YRie.net
これは、全くまぁぁぁったく予想してなかったw

174:参加するカモさん
09/10/20 23:41:21 noCY8nYc.net
   

175:参加するカモさん
09/10/20 23:41:23 eiKYqr66.net
  

176: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/20 23:41:23 yyEGFfFc.net
ゼロオオオオオオオオオオオオ!!

「条件は全てクリアした!!!」

177:参加するカモさん
09/10/20 23:41:32 iriNt1op.net
復ッ活!ゼロ復活!ゼロ復活!ゼロ復活!ゼロ復活!ゼロ復活!ゼロ復活!

178:『』 ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:41:55 tKhXLgHD.net
「ゼロ!」
 シエル、と呼ばれた少女が危険を忠告するが、問題ない。
 ゼロはエネルギーを溜めた右手を地面へ叩きつけた。

「落鳳破ァ!」

 拡散するエネルギーが群がるパンテオンをすべて砕いた。
 これでもう敵はあの蜂型レプリロイドのみ。
 ゼロはΣブレードの剣先を蜂型レプリロイドに向けて一言告げる。
「やるか?」
 冷や汗かいた敵をゼロは冷たく見やる。
 ゼロの独壇場であった。


「すごい……」
 シエルは思わず、ゼロの圧倒的強さに呟かずにはいられなかった。
 五十体はいたパンテオンがまるで敵になっていない。まさに英雄に相応しい姿だ。
「ご、五十体のパンテオンが……こいつはメガトロン様に報告だー! ブーン」
「メガトロン!? 奴もいるのか? 答えろ!」
 ゼロは飛び上がって、両足蹴りを蜂型レプリロイドへとぶつける。
 地面に落ちた蜂型レプリロイドにゼロはΣブレードをかけて脅した。
 そのゼロに、シエルは近づく。
「メガトロンを知っているんですか……?」
「敬語は要らない。メガトロン……奴はなにをした?」

179:参加するカモさん
09/10/20 23:42:18 swhGwNEp.net
俺たちの戦いはまだまだ続く!

180:参加するカモさん
09/10/20 23:42:38 a+G3EUkg.net
\ゼロ/\ゼロ/\ゼロ/\ゼロ/\ゼロ/\ゼロ/

181: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/20 23:42:46 yyEGFfFc.net
なんというハチャメチャな腐れ縁だww

182:参加するカモさん
09/10/20 23:42:48 eiKYqr66.net
     

183: ◆hqLsjDR84w
09/10/20 23:42:58 3P2mah3z.net
「復ッ活ッ」 「範馬刃牙復活ッッ」 「範馬刃牙復活ッッ」

184: ◆c92qFeyVpE
09/10/20 23:43:00 8tpC7Ti3.net
かっけぇぇぇぇぇ!!

185:参加するカモさん
09/10/20 23:43:02 iriNt1op.net
蜂型レプリロイド「とりあえずやられ役は避けられたみたいでよかったブ~ン」

186:『』 ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:43:15 tKhXLgHD.net
「メ、メガトロン様にかかればお前なんて一発だ! ブー……痛い痛い痛い」
 ゼロが蜂型レプリロイドの腕を捻りあげて、怒りの表情を浮かべた。
 メガトロンをゼロが知っているとは思ってもみなかったシエルはそのことを訪ねようとした。
 瞬間、壁が崩れて十メートル近い巨躯のメカニロイド・ゴーレムが入ってくる。
 こんなときに! とシエルが思うと、ゼロに抱きかかえられた浮かび上がった。
 ゴーレムの眼が光り、電子音が聞こえてくる。この声はメガトロンのものだ。
『やあ、ゼロ君。百年ぶりだねぇ』
「まさか俺が生き延びて、お前に再会するとは思わなかったぞ……メガトロン!」
 蜂型レプリロイドが『さっすがメガトロン様! ブーン』とのたまっているが、ゴーレムに吹き飛ばされる。
 当然の仕打ちだ、とシエルはなぜか思ってしまった。
『ハッハー! この地球の荒廃っぷりがお前さんが失敗した証拠さ』
「……言い訳はしない。その通りだ」
 ゼロの端正な顔が怒りで歪む。もしかして百年前の宇宙要塞衝突事件はメガトロンが引き起こしたものだろうか。
 ならばあっさりとコピーエックスを倒したことにも納得がいく。
 ゼロとゴーレムを通したメガトロンが睨みあう。
 静かな殺気に、二人の因縁の深さを感じてシエルはゼロを見届けるしかなかった。


(まいったねー、まさか生き延びていたなんて)
 レジスタンスにゼロの存在を教えたのはメガトロン本人である。
 落ち着いたため、平衡世界移動装置のデータをあるかどうか調査するついで、レジスタンスへ嫌がらせをするつもりだったのだ。
 嘘から出たまことというべきか。
(まあ、プロット通りだ。書いてあるからしょうがない!)
 メガトロンは開き直って、ゼロへ意趣返しを出来る機会が巡ってきたことをむしろ喜んだ。
 メガトロンもゼロにはいろいろ返したいものがある。

187: ◆hqLsjDR84w
09/10/20 23:43:40 3P2mah3z.net
あ、バキんとこ直す前に書き込んじまったちきしょう

188:参加するカモさん
09/10/20 23:43:53 qyi9FEze.net
レプリロイド「ちにゃ」

189:参加するカモさん
09/10/20 23:44:03 eiKYqr66.net
   

190:『』 ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:44:05 tKhXLgHD.net
 凶悪な笑みと共に、ゴーレムが送る映像のゼロを見下した。


 ゼロはメガトロンを前にして、自分だけが生き残ったことを悔やんだ。
 同時にメガトロンとの決着を着けれる機会に喜び、まだみんなの死が無駄でないことを悟る。
 ゆえに、ゼロは眼を見開いてメガトロンへ宣言する。
「だからこそ! メガトロン、お前は俺が斬る」
『ケッ! そりゃこっちの台詞だぜアーキハバラー!!』
 奇妙な叫び声を前に、ゼロの剣を握る拳に力が入る。
 ゼロは死者の想いだけではなく、背負っているものがある。
 メガトロンはそれを知って嘲るだろう。だがそれでも構わない。
 なぜならゼロは機会を得たのだ。
「ここに来る前は好きにさせてしまったが、今度こそ…………」
『あの時はお前さんに邪魔されたが、今度こそ…………』
 ゼロとメガトロンが同時に呟く。
 お互いにこめた念は強く、譲りようがない。
 だからこそ、二人は同時に宣言した。

191:参加するカモさん
09/10/20 23:44:20 T4yJ3mpD.net
魔人が 目覚める 日

192:参加するカモさん
09/10/20 23:44:20 HRWEUo6j.net
嘘のつもりだったのかよw

193:参加するカモさん
09/10/20 23:44:21 j0efLj38.net
すっげえええええ!!!!

194:参加するカモさん
09/10/20 23:44:25 iriNt1op.net
プロット通りってwww

195: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/20 23:44:26 yyEGFfFc.net
支援!

196:参加するカモさん
09/10/20 23:44:39 noCY8nYc.net
     

197:参加するカモさん
09/10/20 23:44:45 JorB2xre.net



198:参加するカモさん
09/10/20 23:44:55 Vp6Jaez0.net
   

199:参加するカモさん
09/10/20 23:45:10 eiKYqr66.net
         

200:参加するカモさん
09/10/20 23:45:12 mPA3+ZZf.net
プロット通りwwwww

201: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/20 23:45:38 yyEGFfFc.net
デッカイワ! デッカイワ! イシカーワサン♪

202:参加するカモさん
09/10/20 23:45:46 GEqermSY.net
バイル「あの、ワシの出番はどうなるのだ?オメガは手に入らないだろうし……」
エルピス「私の出番もですよっ!」


203: ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:45:47 tKhXLgHD.net


      ロボ・サイボーグキャラバトルロワイアル最終回
     『俺が守るこの未来/俺様が破壊するこの未来』


「手出しはさせない!」
『指をくわえて見届けるんだな!』
 未来の守護者を宣言したゼロ。
 未来の破壊者を宣言したメガトロン。
 二人の拳が激突して、戦いの幕が上がった。


 こうしてこの物語は終りを告げる。
 続きの物語を見届ける資格があるのは、二人が賭けた未来の住民だけであった。
 守護者が未来を守りきるのか、破壊者が未来を壊しつくすか。
 決着のときは、シエルの眼が映したのだった。



204:参加するカモさん
09/10/20 23:46:47 fgMgtXzk.net
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!

205:参加するカモさん
09/10/20 23:46:58 HRWEUo6j.net
おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!

206:参加するカモさん
09/10/20 23:47:16 iriNt1op.net
いい最終回だった…!

207:参加するカモさん
09/10/20 23:47:16 Sl+ZCL2T.net
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!

208:参加するカモさん
09/10/20 23:47:28 mPA3+ZZf.net
おおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!

209: ◆2Y1mqYSsQ.
09/10/20 23:47:32 tKhXLgHD.net
これにて、ロボ・サイボーグキャラバトルロワイアル最終回の投下終了を宣言します。
長い投下に付き合ってもらいましてありがとうございます。
多数の支援に多謝!

そして、このロワに関わった書き手、読み手の皆さん。
ロワないで頑張り続けたキャラクターたち。
主催の皆さん。

愛しています!!

210: ◆c92qFeyVpE
09/10/20 23:47:37 8tpC7Ti3.net
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!

211:参加するカモさん
09/10/20 23:47:51 Vp6Jaez0.net
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!

212:参加するカモさん
09/10/20 23:47:57 HRWEUo6j.net
投下乙!
ロボロワ俺も愛してるうううううううううううう!

213: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/20 23:47:58 yyEGFfFc.net
イボンコ「せーのでいくぞ!」
ウェンディ「せーの!」

死者スレ一同『イッツ・グランドフィナァァァーレェ!!』

214:いつも見ています
09/10/20 23:48:07 g1YOAK91.net
ついに終わったのか……

215:参加するカモさん
09/10/20 23:48:23 noCY8nYc.net
おおっ……! ブラボー!!! ブラボー!!!!
ロボロワバンザーイ!!!!
ロボロワバンザーイ!!!!

216:参加するカモさん
09/10/20 23:48:28 swhGwNEp.net
とりあえずここでかけるED曲としてはこれしかないだろ

URLリンク(www.youtube.com)

俺も愛してるぜええええええええええええええええええええ!!!

217:参加するカモさん
09/10/20 23:48:34 j0efLj38.net
お疲れ様!!
すっげーおもしろかった!!!!

218:参加するカモさん
09/10/20 23:48:49 fEBNBcOi.net
ありがとう、有難う!!

219:参加するカモさん
09/10/20 23:48:49 mPA3+ZZf.net
投下乙!
こちらこそ愛してます!!

220:参加するカモさん
09/10/20 23:49:20 mQ0C5icX.net
お疲れ様でした!!すげええええええ!!

221: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/20 23:49:21 yyEGFfFc.net
2Y氏に、感想を後回しにしてでも、最初に言っておく!
お疲れ様でした!! 最高のグランドフィナーレでしたよもう!
感想どうやって書けばいいんだww

222:参加するカモさん
09/10/20 23:49:31 GEqermSY.net
書き手の皆様、お疲れ様でした!

223:参加するカモさん
09/10/20 23:49:35 jED8iXlw.net
投下乙です!
お疲れ様でした!!!

224:参加するカモさん
09/10/20 23:49:37 a+G3EUkg.net
投下乙!!
愛してるぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!

225:参加するカモさん
09/10/20 23:49:38 Sl+ZCL2T.net
愛してるぜぇぇぇぇぇぇえぅぅぉ乙!!

226: ◆c92qFeyVpE
09/10/20 23:49:44 8tpC7Ti3.net
投下乙!!!
一緒に書けてよかった!
ありがとおおおおおおおおおおお!!

227:参加するカモさん
09/10/20 23:49:55 eiKYqr66.net
終わったあああああああああああああああ!!
乙! 全力で乙!
みんなみんなお疲れ様だあああああああ!!

228:参加するカモさん
09/10/20 23:50:42 JorB2xre.net
投下乙です。
感想は後ほどですが、ありがとうございました!

229: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/20 23:51:39 yyEGFfFc.net
言い足りないから言ってやるぜ!
このロワでデビューできてよかった!! 作品を書けてよかった!!
愛してるぜぇ、ロボロワ!!
そして、ありがとう2Y氏! hq氏! 心から尊敬しています!!

230: ◆hqLsjDR84w
09/10/20 23:51:42 3P2mah3z.net
やられた
やられた
やられたああああああああああああああああああ
ちっくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおお
予想外ってレベルじゃねーぞwwwwwwwww
あああ、悔しいいいいいいwwwwwwww
スッゲー面白かったっす!

感想? この、なんか脳内のぐちゃぐちゃを言葉にできるワケないじゃないあはは

てか、待て待て。ロボロワは俺だって愛してる!


…………ちっきしょうw

それにしても何だ、このしてやられた感はw

231:参加するカモさん
09/10/20 23:52:34 fgMgtXzk.net
ありがとう!最高だぁぁぁぁぁっ!!!

232:参加するカモさん
09/10/20 23:53:35 iriNt1op.net
投下乙!ついに最終回が終わったか!
終わるかどうか心配したけど、終わってよかった~~!
あのコロニーは「ユーラシア」だったのか。その発想はなかったぜ
最終回のパートは対主催側、大デストロン側勝利どちらにも転びそうで
ハラハラドキドキした。全員が全員力の限りを尽くしたことに本当に感動した。
そしてエピローグ、まさかのロックマンゼロ、まさかのR指定!
前半は今までのテーマ「心」・「家族」
後半は「未来」・「人間とロボット」ということを感じさせるSSでした。

このエンドはいうなれば全滅・百年エンドってとこかな?

◆2Y1mqYSsQ.さん、そしてロボロワにかかわった全ての人々に乙と言いたい
したらば管理や、SSなどちっとも役に立たなかった事をお詫びしたい。

233:よく見ています
09/10/20 23:53:42 g1YOAK91.net
さあ今度は死者スレの方を楽しみにしよう

234: ◆hqLsjDR84w
09/10/20 23:54:02 3P2mah3z.net
書き忘れてた。



  ―― ズ ル い ! ! ! www

235: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/20 23:54:16 yyEGFfFc.net
>>233
こ、この最終回を穢さないようなラジオ……!?
ガクブルガクブル

236:参加するカモさん
09/10/20 23:54:55 iriNt1op.net
ロボロワ終わったし、
死者スレか没スレにバナナはどこだ的話をやりてぇなあ…

237: ◆c92qFeyVpE
09/10/20 23:55:24 8tpC7Ti3.net
凄かった
もう一つ一つ挙げてたらキリないぐらい燃えた、泣いた、心に響いた

ここで書けたことを誇りに思う!
ありがとう!!

238:参加するカモさん
09/10/20 23:56:18 YMFyleCM.net
>>216
的確すぎる選曲w

239: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/20 23:58:15 yyEGFfFc.net
>>236
さぁ、すぐにそれを書く作業に移って下さい!
後、したらば管理に関しては平身低頭で感謝の意を表したい。
お陰で死者スレで好き放題できましたw(ぉ

240:参加するカモさん
09/10/20 23:58:41 WSMY5JjG.net
うおおおおおおおおおおおおおおおお
ぬああああああああああああああああああ
この野郎おおおおおおおおおおおおおおおおおお

ああ、ヤバイ、ヤバイわ
取り合えず投下お疲れ様でした。もう感想が書けねえw
とにかくお疲れさんとしかいえないこの感じがもどかしい
あああああああ、いい最終回だった!本当にお疲れ様!
ロボロワ、ありがとう!

241: ◆8shu5JAH6I
09/10/21 00:00:58 ZQt3YRie.net
素晴らしかったです
たった2作ですが、ここで書けてよかった
ロボロワありがとう
特に、締めてくれた◆2Y氏、エックスとドラス達を繋いでくれた◆hq氏には、より一層の感謝を

242:参加するカモさん
09/10/21 00:01:45 OjCiKrc6.net
うおあああああああいああああああああああああああああああああ

243: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/21 00:23:47 0iF5j7no.net
最終回、乙でした!!

スパロワではありませんが、正に最初から最後までクライマックス!!
一転二転していきながらも、確かに繋がっていく場面と事態。
武美の想い、ウフコックの意地、ソルティの愛、T-800の執念、本郷猛/仮面ライダー1号の正義
それらを妥協なく丹念に書き込んだ前半パートは圧巻でした。
どっちが勝ってもおかしくない状況の連続に、血圧も体温も上がりっぱなしでした、
しかし、最後の最後に本郷さんが幻視したのがオールライダーとはw 武美とウフコックの逝った場所も印象的でした。
そして、メガトロンVSゼロ&鳥さんの戦闘に終始した後半パート。
黒ゼロにパワーアップして復活した上に、イーグリードの武器チップまで受けついだゼロに燃えないやつはいないぜ!
迎え撃つメガトロンも、悪のカリスマと笑いの帝王学を両立させる相変わらずの存在感w
というかマジでちったぁ自重しろってんだよメガちゃんはw ポ○モンネタの乱舞には笑わざるを得ませんでしたww
そして、自らブラックホールに飲み込まれることによって勝ち逃げしたメガトロンと、試合に勝って勝負に負けた形のゼロ。
全ては虚無の彼方へと追いやられ、ロワの終止符となった……。
この無情さ、実にロワらしい。
……と思いきや、ロックマンゼロでスーパーデストロンとは何が起きただー!?
最後の、後日談パートとでも言うべきでしょうか、この部分には本当に度肝を抜かれました。
まさか、まさかこういう形で纏め上げるとは……! そして締めるとは……!
なんというジャイアントロボエンド! GRファンの自分は唸らざるを得ない、最高の最終回でした!!
もう心の底からGJです!!

244:参加するカモさん
09/10/21 00:24:40 860UPht9.net
うわああああああああああのりおくれたあああああああああああああああああああ!!!
すごかった、ほんとにすごかった
言葉にならん・・・
読み手としてでも関われてよかった……本当に、乙っした!!

245:参加するカモさん
09/10/21 00:24:40 Ao3B4iPS.net
もうういいよーに右往左往して、ラストで爽快にもっていかれました
最終回だなぁ、文句無しに最終回だなーと
落として落として落としに落として、ひょいひょいっと上げて上げてラストばしーってな感じで、いや何言ってんでしょうねw
ともかく、色んな所から原作やら何やら引っ張り出しての嵐の様な展開、とても楽しかったです
それぞれのキャラクターの対比で魅せたり、らしさを出し切って魅せたりと様々な手練手管が素晴らしいと思いました
後小ネタがありえん程に多くて噴いたw メガちゃん絶好調すぎだろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
完結までに至る苦労は途方も無いものであったでしょう。本当にお疲れ様でした、そして、素晴らしい物語をありがとうございました

もうこれでもかっつーぐらい存分に楽しませてもらいましたっ!

246:参加するカモさん
09/10/21 01:04:07 jtwpShtz.net
投下乙!
感想長いが気にするな!
面白かった、最高だった、はらはらした、吹いた!
小ネタ満載だし、お約束もばっちりだし、バトル迫力あるし、簡単に無茶しやがっし、
自分を見つけて死んでくし、信念のぶつかり合いは熱いし!
何よりもどんんでんにつぐどんでんがえいしで飽きない、疲れない、わくわくしっぱなしでたまらなかった!
オチも見事すぎる!
ロワの最終回ってのはそれぞれ書き手さんが今までのオチも鑑みて自分なりに拘りのエンドを持ってくるっつうけど
これはマジで素敵でやり遂げたって感じだなー、燃え尽きたぜい。
どこまでもSFで壮大なロワだったなー、GJ!
以下、詳細感想





247:参加するカモさん
09/10/21 01:05:38 jtwpShtz.net
武美がすごい人間らしい、いや、人間で好きだ。
ウフコックの言うように今のままの武美こそだよなあ、この良さは。
おばあちゃんでもとか、若々しいとか、ソルティとのコンビは好きだw
そして嫌がらせに走るメガちゃんズさっすが~w
仲間なコロンの死に対する反応も悪してていいなーw
そっからの作戦も理にかないつつもやらしいし
んでもってソルティ無双!
武美ら同様つえええええっという感想抱いたぜw
速すぎるにも笑ったw
しかしウフコックは実に登場人物の一人としてなじんだなー
渋い、大人、時々和むw
が、にまにまタイムはそうは続かない。
コンピューターにも罠とは抜かりないぜ、メガちゃんズ。
それに対する武美の返しもうめえ!
死後の世界でのクロちゃんとウフコックの会話もハードボイルドで痺れるなー。
そっからは正義の味方はこうでなくちゃな本郷さん!
シャトル蹴っ飛ばしさえ前準備なライダーすげええw
稲妻キックとオールライダーに燃えたぜい
そのキックによるコロニー真っ二つにも怯むけど余裕をもってゼロ撃退するメガちゃんはほんといい性格してるよなーw
まさか要塞まで落とそうとはw
なのにブルースリーとかアイアンテールとか来シーズンやるからにくめねえw
名台詞地獄に落ちろされたボブもターミネーター全開で復活してと大ピンチ
この自身が命令や使命じゃなくて憎悪という自我を得たことを感じ入るボブがなんか感慨深い
後の決戦もだけどこの愛憎対決も引けを取らない魅せ場だったぜい
ソルティのまっすぐさも眩しかったけど最後までボブもかっこよかったなー
自分の生き方やってたし。


248:参加するカモさん
09/10/21 01:06:57 jtwpShtz.net
無論ゼロとメガちゃんもねw
友を信じるイーグリードの元にブラック版で来るゼロはおいしすぎる!
こういうおいしいとこに颯爽とっての似合うなほんと。
ハカイダーカラー染みてるのも運命感じるなー
懐かしい未来は名台詞来たーだった。
刹那の転送装置奪還戦も震えたわ。
嵐風斬!!
そして締めは大局が決した後の最終決戦!
こういうの意地や信念のぶつかり合いだけの戦い大好きだ!!
本物の悪と誓いと誰かの為に戦う者……
両者の台詞といい戦闘といいその決着といいゼロとメガちゃんだったからこそ!
勝ち逃げするメガちゃんはまさに帝王だったぜ…
たちの悪い呪いを残してくなんてえげつねええ
切ない終わり方しやがって、ホロリ
虚無の物語……題名はそういうことだったか

…。
……。
………と、思ったらー!
続ききたああああ!
そうかそうか、ロックマンゼロに続いたか。
ありだね、うんう……ええええええええ!?
デストロンー!?
コピー倒したのおまえかよおおおお!
ちょ、自重しなさ過ぎだろ、お二人さんw
なんちゅう因縁だ!
俺達の戦いはここからだエンド!?
やあらああれええたあああああ!

駄目だ、読めるかこのオチw 想定がいすぎるw 笑ったw ニマニマしっぱなしだ~~

249:枯れた名無しの水平思考
09/10/21 02:17:09 glOWbhyE.net
今読み終えたんだけど、読んでる最中に何度涙腺を潤ませたか分からない。
何かもう色々と凄すぎて感想書けないよ。
エピローグなんて、感動を通り越し一週回ってむしろ笑えるくらいだ。
そっちに繋げるとは、この野郎やりやがったなとw

どう感想をまとめていいか分からないんだが、とりあえずちょっぴり書いておくと、
キャラクター単体では、個人的にこの話で一番好きなのはシュワちゃんだったり。
自我が完全に覚醒していたね。その魂がソルティと等しくもあり対でもある存在になるとは。

しかし全体の流れだとメガちゃんが美味しい役所すぎる。ゼロより美味しいだろこれw
最高のエンターテイナー(←これが一番重要)かつ最強の敵、さらにあそこで見事に逃げ遂せ
最後にゃ再び悪として君臨してしまうなんて、ズルすぎるわw

まぁその、書きたいことがありすぎてまとめられないけど、とにかく最高のラストでした。
そしてこの最終回だけでなく今回のロボロワ全てを通して
書き手の皆さん、本当にお疲れ様でした。素晴らしい物語をありがとう。

250: ◆LqiZdzNPMSBf
09/10/21 03:20:36 ADb2XcfF.net
支援にすら間に合わなかった…………



お疲れ様でした。
感無量というかなんというかもう壮絶な最終話。兎に角面白いという言葉しか浮かばないw

そしてまさかのエピローグ。やられたと言わざるを得ないwww


鳥を失念する位書いたものは少なく、離れて時間も立ってしまいましたが、一緒に書けて光栄でした。


251: ◆B6xkwd67zxGJ
09/10/21 03:37:14 ADb2XcfF.net
完全に酉を間違えるなんてすんずれーしました

252:参加するカモさん
09/10/21 04:50:39 IQdx0q4O.net
お疲れ様でした。
全部のシーンが印象深くて、もう本当に何と言えばいいのか分かりませんけど、とりあえずメガちゃんはネタが多すぎるぞwww
エピローグには「こう来るか!凄い!」の一言しかない。正直ロックマンゼロに繋げて終わりだと思ってたから一層衝撃的だった。

253:参加するカモさん
09/10/21 04:53:46 IQdx0q4O.net
>>216
確かにEDにはピッタリな曲だ。
でもロックマン繋がりで俺はこっちをEDに押しておく。
URLリンク(www.nicovideo.jp)


254:参加するカモさん
09/10/21 06:54:15 BT6G83I+.net
>>216が前半パートで
>>253が後半パートって感じだな

255: ◆Nfn0xgOvQ2
09/10/21 07:38:34 UY6i44nO.net
お疲れ様でした。

リアルの都合で支援が出来なくて申し訳なかったです。
しかし読み終わって、何というか……本気で凄いと思いました。
ここでこうもってくるのか!? と予想外の展開がてんこ盛りでした。
自分もロボロワに参加できて光栄だと思います。

再度お疲れ様、そしてGJでした。

256:参加するカモさん
09/10/21 18:22:56 QlqMsqAM.net
うおおおおおおおおお乙うううううう!!
メガちゃんが最後までやってくれましたwww
何この展開……あなたが神かw
最初から最後までクライマックスだったぜw
ロボロワ最高ーーー!


それとロイさんはまた酔いどれるんだろうなぁ。

257:参加するカモさん
09/10/21 21:34:42 kv2cKWeq.net
>>236
むしろ、ビーストウォーズ的に、生き残りやシエルや死者全員で座談会ってもいいかも。

258:集計担当 ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/21 22:55:45 RZBVoktY.net
したらばの投票スレに、最後の人気投票について書き込みました。
気になる人は覗いてください。そして意見のある人は遠慮なく書き込んでください。

259:参加するカモさん
09/10/21 23:25:24 bkzshWRW.net
終わったな…
みなさんおつです

260:参加するカモさん
09/10/22 13:44:12 hgV2eMc+.net
ちなみにこれで他のエピローグは蛇足?
火炎キックで負傷して元の世界に帰還した戦士や参加者の関係者とか居るけど?

261:参加するカモさん
09/10/22 14:05:16 w5LlRES0.net
むしろ歓迎

262:参加するカモさん
09/10/22 16:19:09 /CXHg+Ym.net
うーん、できれば今まで書いてきた人たちにエピの有無は任せたいけど……
でもまぁ、面白けりゃいいんじゃね

263:なまえないよぉ~
09/10/22 19:07:08 CuDqsCfn.net
他の書き手さんがいいといえばいいんじゃない?

264:LIVEの名無しさん
09/10/22 19:18:35 HYeC/iAJ.net
一度でも書いた人ならともかくまったく関係ない人だとなぁ・・・
チャットで書きたいって言ってる人いたけどまたあんたかよって思ったし

265:創る名無しに見る名無し
09/10/22 21:17:10 Vc906AxB.net
まぁ、ここに投下せずにしたらばの没スレに投下した方が無難かなっと

266:参加するカモさん
09/10/22 23:03:41 MWAAZ6tF.net
没スレはないわ
正史に加えるだけに値する作品を没スレはないわ
ここが駄目なら代理スレだろJK

267:参加するカモさん
09/10/22 23:07:37 v9FOOF2H.net
アニ2で起きたことを考えると怖いと思わざるを得ない
今まで書いてきた書き手氏達なら全然いいのだけど

268:参加するカモさん
09/10/22 23:37:11 ShGOtOrh.net
まあとりあえずネタがあるなら仮投下してもらってから考えようぜ

269:名無しさん@涙目です。
09/10/23 05:21:31 MZ65Q55X.net
ていうか蛇足になるかならんかは中身見なきゃ分からんし、自分で判断してもらわなきゃ知らんw

あと火柱キックねw

270:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/23 09:17:11 quoML7Af.net
没スレ投下でいいんじゃない

271:参加するカモさん
09/10/23 13:00:30 XLDia03X.net
仮投下スレが妥当かな

272: ◆hqLsjDR84w
09/10/25 20:15:36 jm1mS1Np.net
『鏡』の誤字脱字を修正しました。

しかし死者名鑑が編集されててびっくりだw
更新者さんお疲れです。

273:集計担当 ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/25 21:39:17 ENJwAp4W.net
死亡者名鑑だわ! しかも……死亡者名鑑だわ!
更新してくれた人、お疲れ様でした。

そして業務連絡です。取り敢えず、投票については日付が変わる頃に結論を出そうかと思います。
その決定も暫定的なものですので、その際にも皆さんの意見をお聞かせいただきたいと思います。

274:参加するカモさん
09/10/26 02:50:03 UkSLGh5/.net
みんな!予約スレ!


275:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/26 18:34:30 zj8CeW8u.net
>>274
うおおおお!
作品の世界が予約されてる!!

276:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/27 00:06:41 tmgYB5GU.net
                      \              /
                    /\\             /  
                /___\\         /  /|  
                   /    . 丶-ヘー-..   / /\|
               / ..:.´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:` //   ..|
              //:.:.:.:.:.:. '~ ̄`ヽハ}.:.:/.::.:ヽ   .|
               ,:'.:.:.:.:.:.:/      }i|.:.:.:.;'´ ̄`ヽ |
                 /.:.:.:.:.:.:;        リ|:.:.:.:|     ' |  
             /.:.:.:.:.:.:.:{        /.:|.:O:|:.      } 
            ,'::::.:.:.:.:.:.::`:.. __ .イ::::j|.:.:.:.:|:ヽ   ,'i 
              〈{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノノ:.:.:.:.|::::::`ー '.:|
            Yヽ>.:::::::/>‐=ニ≦二二ニ=ミメ、:::j
               |::/::::::> <.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ__,ノ.:.:`ヽV
             \//.:.:.:.:\___, --、___, --、__、ノ∨
                  ゝヘ.:.:.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.://
            __,x个ト :.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;/
           / , -‐v'⌒トx:.:.:.>x.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,イ
          /.:/ /⌒マノ\` ー-= ニ=-一 /
      ー/.:/  ,'   ∧::::::::\      /ヽ、
.     // /   /   ,'i V.::::::::::`ー‐-一'".::::::::::`ー-x、
     / /   /   / i  ト、:::::::::i:::i:::i:::::::::., '"  ̄ ̄`丶、
      / /   /    { i  | \::::::i:::i:::i::::/         \



ネコミミ1号がエピローグに興味を持ったようです。
出来微妙だけど許してね。

277:創る名無しに見る名無し
09/10/27 09:35:18 GP74Ardh.net
これはナイス改変ww
そら武美も笑うわw

278:参加するカモさん
09/10/27 10:14:55 dZsJDast.net
見た瞬間吹いたじゃねぇかチクショウww
けど、>>276は知らなかったんだよ……
このAAが、本郷さんの死亡者名鑑に載るということを……。

279: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/27 23:13:30 WYT9ym2r.net
一時投下スレに仮面ライダーSPIRITSの世界のエピローグを仮投下しました。
宜しければ、皆様の意見をお願いします。

280:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/28 02:34:52 rWn7viz3.net
乙です
風見さんと村雨さんとこだけのエピかと思いきや、全世界を書いていたのか
感想は本投下後に書きますが、俺は問題ないように思いました

281:参加するカモさん
09/10/28 08:58:39 6jj1CJ22.net
仮投下乙です
自分も問題無いと思います
欲を言えば麻生お兄ちゃんにも出てきて欲しかったってぐらいですかねw

282:参加するカモさん
09/10/28 21:09:20 3EJLqy2z.net
うお、敬介の世界に来たのもしかして、かつて生還したあの二人なのか!?
やべぇ懐かしす

283: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/29 17:31:58 QmaNr7d4.net
皆さん、ご意見をありがとうございます。
致命的な問題点も無かったようなので、今夜22:00頃に本投下させて頂きます。
その際には宜しくお願いいたします。

284: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/29 22:00:04 bHl/9PMo.net
エピローグの投下を開始します

285: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/29 22:01:21 bHl/9PMo.net
 とある世界、とある時代の日本。
 日本は、世界征服を企む悪の秘密結社『BADAN』と、仮面ライダーとその支援組織であるSPIRITSによる熾烈な戦いの最中にあった。
 全世界への同時攻撃から数ヵ月後に、BADANは突如として日本に進軍し、事実上日本の全土を支配下に置いたのだ。
 しかし、それに抗う力も存在した。それこそが、BADANより以前に存在した11の組織を壊滅せしめた、人類の自由と平和を求めて戦う仮面の戦士、仮面ライダーである。
 仮面ライダーとBADANの戦いは、北海道の下位組織『ネオショッカー』をスカイライダーが撃破したのを皮切りに、続く仮面ライダー2号が近畿地方の下位組織『ゲルショッカー』を撃破し、徐々に仮面ライダーと人類が盛り返し、反逆の機運が高まっていった。
 だが、四国での決戦から戦況は一変した。
 四国で画策された大首領復活作戦は仮面ライダーV3と仮面ライダーZXの活躍によって阻止されたものの、その2人が帰ってくることは無かった。
 命と引き換えの最後の技、火柱キックを放ったV3は死亡したと見做され、BADANの転移魔法陣に飛び込んだZXもまた消息不明のままとなっていた。
 V3とZXの活躍により大首領の復活は阻止され、Xライダーの奮戦もあり四国地方と中国地方がBADANの支配から脱したものの、彼らが消失した影響は多大だった。
 2人の仮面ライダーの死に、残る8人の仮面ライダーは戦いの中にも嘆かずにはいられず、立花藤兵衛や一条ルミら仮面ライダーの支援者達は悲しみに暮れた。またSPIRITS内部では大幅の士気の低下が、特に第10分隊で顕著に見られた。
 そして、2人の仮面ライダーの消失が齎した影響は、それだけでは留まらなかった。




286: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/29 22:02:29 bHl/9PMo.net


「ぐっ……ガ、ハ…………」
 変身も保てなくなり、人間の姿のまま、胸部から内部の機械部品を露出させながら、1人の男が富士の樹海をさ迷い歩いていた。
 男の名は城茂、又の名を仮面ライダーストロンガー。
 仮面ライダーの中でも屈指の実力者として一目置かれているこの男が、息も絶え絶えのボロボロの姿であることには、多くの者が瞠目を禁じえないだろう。
 仮面ライダーの中でもアマゾンと同じかそれ以上に血気に溢れ、本郷猛にも劣らぬほどの気迫を漲らせる男が、変身すら維持できていないほどの重傷を負っているのだから。
「へ……ざまぁ…………ねぇ、よなぁ……」
 呟きながら、遂に茂は膝を折り、木に背中を預けてその場に座り込んだ。
 茂に重傷を負わせた張本人は、BADANによって再生されたブラックサタンの再生怪人。テントウムシをモチーフに、ストロンガーと同時期に作られた奇械人。
 その名は、電波人間タックル。かつての茂の相棒であり、パートナーであり、唯一愛した女性―岬ユリ子の改造人間としての姿だった。
 再生タックルとの戦いを思い出し、茂は堪えきれず苦笑を漏らす。
「へへ……。ホントによぉ……俺も、ヤキが回ったもんだぜ…………お前に、なら……倒されても……いいか、なんてよぉ……」
 ストロンガーはタックルと対峙し、電波投げをものともせず間合いを詰め、片手でその首を締め上げた。だが、その時に仮面の下に覗いた顔を、岬ユリ子の目を見た時、茂は動けなくなってしまった。
 そして、その隙にタックルの捨て身の技、ウルトラサイクロンを受けてしまい―御覧の有様、ということだ。

287: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/29 22:04:49 bHl/9PMo.net
「探せぇ! ストロンガーはまだ近くにいるはずだ!! 探し出して確実に息の根を止めろ!!」
 すると、そう遠くない距離から聞き覚えのある怒鳴り声が聞こえてきた。どうやら、感傷に浸っている暇は無いようだ……が、どうやら、もう動くことさえもできないらしい。
「ちっ……この、俺としたことが……こんな、ところで……!」
 終わるのか、と、続く声はなかった。
 何故なら、目の前に奇械人が現れてしまったのだから。
「ち、ぃぃ……!」
 真夜中の森林であることに加えて、ダメージが五感全てを鈍らせている。この状況では、敵を視認することすら出来ない。
 茂は知る由も無いが、本来の歴史ならばここに風見と立花の2人が間一髪のところに駆けつけてくれた。
 だが、歴史は変わってしまった。彼らが駆けつけてくれることは、決してありえないのだ。
 ここまでか、と思った、直後だ。
 不意に、横合いからバイクの排気音が聞こえてきた。




 時間は、少し巻き戻る。



288: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/29 22:20:31 bHl/9PMo.net


 今や無人と化した富士の自衛隊演習場の一角で異変が起きていた。
 その異変というのが、驚くべきことではあるのだがそれ以上に珍妙なもので、施設の一角が民家―写真館に入れ替わっている、という怪奇現象だった。
 もしもこの自衛隊基地が放棄されていなければ、多くの隊員が「バダンの仕業か」と慌てふためいたことだろう。
 やがて、その写真館から4人の人影が現れた。3人の男性と1人の女性だ。
 彼らは自分達の置かれている状況を数分で大体理解すると、外の状況を確かめるために1人は基地の車を拝借して、残る3人はそれぞれバイクに跨って移動を開始した。
 外に出て、彼らはすぐに大規模な戦闘の気配を察知し、バイクに乗って移動している3人は現場へと急行し、残る1人は自分だけ距離を置いて状況を傍観していた。
 やがて一行の前に、倒れ込んで動こうとしない男性とそれに襲い掛からんとする怪人を発見した。
 バイクを運転する2人は視線を交錯させて頷き合うと、女性を後ろに乗せている男は一旦その場にバイクを停車させ、もう1人の男はある言葉を叫びながら怪人に突撃した。
「変身!!」
 怪人に己の愛車―トライチェイサーを激突させ、己の身体を異形へと姿を変えた男は怪人を男性の傍から弾き飛ばした。
 それを確認するとすぐにバイクを停め、赤い異形の戦士は男性へと駆け寄った。
「大丈夫ですか!?」
 呼びかけられた男性は答えず、ただ驚愕に目を見開いていた。
「お、お前……何者だ!?」
「俺ですか? 俺達は―」

289: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/29 22:47:07 bHl/9PMo.net
「おっと、その台詞はまだお前にゃ早いぜ、ユウスケ」
 すると、ユウスケと呼ばれた赤い異形―否、赤い鎧と赤い複眼の仮面の戦士に、腰にはベルトを巻き、右手には何かのカードを持っている男が歩み寄った。
 同時に、別の方向からも敵が来た事を、男性―城茂は察知した。
「ここにいたか、城茂!―って、な、なんだ貴様は!?」
 茂を追い詰めていたブラックサタン幹部のデッドライオンは、予想外の状況に狼狽した。
 当然だろう。彼の考えでは、そこにいるのは城茂だけのはずだったのだ。しかし、実際にはそこにいたのは城茂と、そして―
「き、貴様! まさか、新しい仮面ライダーか!?」
 ―未知の赤い仮面ライダーと、その傍らには行方不明となった村雨と同じ服装で腰にはベルトを巻いている男がいたのだから。
 デッドライオンの狼狽振りを見てか、カードを持っていた男が、ふっ、と笑った。
「その通り。俺達は通りすがりの仮面ライダーだ。覚えとけ」
 言うと同時に、男はカードをベルトにスライドさせる。
 ―KAMEN RIDE―
「変身!」
 ―DECADE!―
 ベルトからの電子音声が止むと同時に現れたのは、顔面に幾つもの縦線が入った奇怪な面貌の――仮面ライダーだった。
 彼らの名は門矢士、そして小野寺ユウスケ。又の名を仮面ライダーディケイド、そして仮面ライダークウガ。
 更に、茂に駆け寄り肩を貸してこの場から離脱しようとしている女性は光夏海。又の名を夏ミカン。
 そして、遠くから状況を見守るバイクの無い仮面ライダーは、自称怪盗の海東大樹。又の名を仮面ライダーディエンド。
 本来の歴史ならばありえぬ、新たな3人の仮面ライダーがこの世界に現れたのだ。
 そして、これは『この世界』に限った話ではなかった。






290: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/29 22:51:48 bHl/9PMo.net




 BADANとの激戦の最中、突如として行方を晦ましてしまった本郷猛―仮面ライダー1号。
 仮面ライダーのリーダーであり、他の後輩たちの精神的な支えでもあった彼の謎の失踪は後輩ライダーたちに大きな影響を与えていた。
 なにより悪影響が現れているのは、彼が守っていた関東地方、特に東京だ。
 東京は地獄大使率いるBADANの下位組織『ショッカー』の進攻に対して成す術が無くなりつつあった。SPIRITS第1分隊も仮面ライダー1号を欠いた状況では、なんとか防戦一方で自らの身を守るのが精一杯であった。
 故に、ショッカー戦闘員や怪人が街を襲い、人々を攫って行っても、それを阻める者は誰もいなくなっていた。
 僅かでも抵抗する者は容赦なく殺され、抵抗しない者も拉致されて洗脳されるか改造手術を受けるかの選択肢しかなかった。
 絶望が、首都・東京を包んでいた。
 そして今日も、怪人が街に現れ、人々を攫おうとしていた。
「やめろぉ、カイジン! お父さんをかえせ!!」
「ひ、ヒロシ……だめだ、浅生くんと一緒に逃げるんだ……!」
 怪人・蜂女に捕まった父親を助けようと、少年が蜂女に石を投げつけ、その前に立ち塞がった。
「ギ」
 だが、怪人と人間の子供の間にある差は天地の開きよりも絶大であり、圧倒的だ。
 蜂女は抵抗する少年を今迄の人間と同じように、蹴りの一撃で屠ろうとした。

291: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/29 22:59:29 bHl/9PMo.net
「危ない!」
 しかし、その蹴りが少年に届くよりも先に、どこからか現れた男が少年に飛びつき、その危機から救った。
「君、大丈夫かい」
 男は起き上がると、すぐに少年の安否を気遣った。幸いにして、少年に目に見えるような外傷はないようだ。
「う、うん。……ねぇ、オジさん」
「なんだい?」
 少年が無事だったことに安堵しつつも、男は少年の暗い表情と声色に弛緩しかかっていた緊張を取り戻した。
「どうして? どうして仮面ライダーは来てくれないの? 今までは、ずっと僕らを助けてくれたのに……」
 言いながら、少年は目に涙を浮かべ、遂に声を殺して泣き出してしまった。
 それを見た周りの人間達は誰もが何も言えず、ただ俯くだけだった。
 自分達を傷付きながらもたった1人で守り、戦い続けてくれていた戦士は、もういないのだと、誰もが諦め、絶望していた。
 だが、少年を助けた男だけは違った。
 彼の目からも、顔からも、希望は何一つとして失われていない。
「大丈夫だよ。仮面ライダーは絶対に来る。……そうだ。仮面ライダーがこの世界にいる限り、悪に生きる道など無い」
 言うや否や、男は背後に迫っていた蜂女に裏拳を叩き込み、怯んだ隙に少年の父親を助け出し、たたらを踏ませて後退させた。
「ギギィ……!?」
 これを見て、誰もが我が目を疑った。怪人に殴りかかり、あまつさえダメージを与えられる人間がいるとは思わなかったのだ。
 ……いや、たった一つだけ例外となる存在を、彼らは知っている。

292: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/29 23:03:27 bHl/9PMo.net
 まさか、と、誰かが呟いた。
 それに応えるかのように、男は体勢を立て直した蜂女とどこからか沸いて出てきたショッカー戦闘員の前に仁王立ちし、数の不利に寸毫も怯まずに睨み付けた。
「おのれ大ショッカー。俺がこの世界を離れている隙に侵略しているとは、なんて汚い真似を! だが、この俺が戻って来たからには、もうこれ以上……貴様らの好きにはさせない!!」
 男は怒りのままに啖呵を切り、そして構えを取った。
 その動きは、他のどのライダーとも違えども、紛れもなく―“スイッチ”を入れる動作に相違ない。
「変んん―――身ッ!」
 叫ぶと同時、男―南光太郎の身体は腰に現れた変身ベルト【サンライザー】から放たれた奇跡の光によって、人間とは異なる姿に変わっていた。
 それを見守っていた人々は、一瞬だけ息を呑んで―すぐに歓喜の声を力一杯叫んだ。
 自分達の知る戦士の姿とは違うが、あの黒と緑の身体に、赤い複眼は……彼の姿と、そして先程語られた志は間違いない!
 仮面ライダーに間違いないのだ!!
「俺は太陽の子! 仮面ライダーBLACK! RX!!」
 この日、本来の歴史では決して現れることのなかった黒い太陽が、日本を覆う暗闇を切り裂き、光を齎す為に現れた。
 些細な勘違いも、その内解けることだろう。






293: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/29 23:05:15 bHl/9PMo.net




 これら2つの世界の他にも、奇跡が起きていた。
 城茂がいなくなった世界には、まるで彼を継ぐかのように赤い兜の仮面ライダー―天の道を往き総てを司る男が現れた。
 神敬介がいなくなった世界には、青い戦神の仮面ライダーと紫の騎士の仮面ライダーが現れた。
 喩え1つの仮面が失われることになろうとも、それを補うように、支えるように、新たな魂が現れ、その仮面を受け継いでいく。
 仮面ライダーの魂は、永遠に不滅なのだ。






294: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/29 23:06:59 bHl/9PMo.net




 自らの修復を終えた茂はカブトローを呼び寄せ、戦場へ―自分が攻め落とすべき黒いピラミッドの鎮座するブラックサタンの根城と化した、自衛隊演習場へと向かった。
 最早自己修復も不可能、自分自身でも自らの生を殆ど諦めていた茂が此処に立っていられるのは、運命の皮肉によるものだ。
 その運命を仔細に語ることはしない。
 今、ここで語るべきことは―受け継がれていく仮面ライダーの魂のみ。
「よっ。遅れちまったな、後輩」
 黒いピラミッドの間近まで着くと、茂は気の抜けた声で2人の後輩に声を掛けた。
 それも当然だろう。なにしろ後輩の2人ともが健在で、周囲にはブラックサタンの奇械人の残骸が屑鉄のように転がっているのだ。あの雷の牽制をしながら尚もこの戦果だ、茂であっても驚嘆に値することだ。
 しかも、後輩の内の1人、仮面ライダークウガの小野寺ユウスケは茂を庇って雷の直撃を受けたにも拘らず、茂が復活の準備をしている横で何の処置も受けずに先んじて復活して、茂にエールを送るとすぐに門矢士の後を追って戦場へ向かったのだ。
 茂は、ユウスケは病み上がりの身体で無理して笑ってまで自分を励ましたのだと考え、痛む体と心に鞭打ってやって来たのだが……実際は、どうにも絶好調に見えるとはどういうことだ。どこの不死身の超人だこのヤロウ。
「茂先輩! 来てくれたんですね!!」
「真打は遅れて登場、ってことか?」
 今もこうして、仮面の上からでも喜んでいるのが分かるような、元気のいい声を聞かせてくる。ディケイドも、中々どうして気の利いたことを言ってくれる。
 ああ、まったく……こうなっちまったら、先輩が無様を見せ続けるわけにはいかないよなぁ!

295:参加するカモさん
09/10/29 23:10:58 sgx6fV4p.net
test

296: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/29 23:12:04 bHl/9PMo.net
「甦ったか、ストロンガー」
 すると、遥かピラミッドの頂上から聞き覚えのある―決して忘れられない声が聞こえてきた。
 確かめるまでもない。この距離からでも分かる。
 物言わぬ抜け殻と化した百目タイタンの奥にいる、あの白い魔人の名は―ジェネラルシャドウ。
「おうよ。地獄から這い上がってきたぜ、ジェネラルシャドウ。なんせ、てめぇらをぶっ潰すのは俺専門の仕事なんだからよう」
 言いながら、茂はバイクに跨ったまま両手のグローブを脱ぎ捨て、変身の構えを取る。
 すると、それを見てジェネラルシャドウは歓喜と狂気の笑みを浮かべた。
「ククク……それでこそ、我が宿敵!!」
 そう言ってジェネラルシャドウは、トランプフェイド、と呟き姿を消した。
 これ以上は見るまでもない、ということか?
 そうだとしたら、そうだよなぁ。
「当然だよなぁ。なんせ、これから俺が……俺達が! 楽勝で勝つんだからよぉ!!」
 吼えるように叫び、SPIRITS第6分隊と2人の後輩の援護を受けながら、茂は変身の動作を行い、スイッチを入れた。
「変身―STRONGERRR!!」
 眩い雷光を放ち、その中に2つの幻影を見せながら、ここに正義の戦士、仮面ライダーストロンガーは復活した。




297:参加するカモさん
09/10/29 23:12:36 sgx6fV4p.net
携帯ならいけるか

298: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/29 23:18:07 bHl/9PMo.net


 ド派手な、初対面時の悲痛さも悲愴さも感じさせない見事な変身に、ディケイド―門矢士は思わず息を呑んだ。
 これが、『栄光の7人ライダー』の末席に名を連ねる仮面ライダー、ストロンガー。
 成る程、確かに先輩と呼ぶに相応しい男だと、士の平素を知る者からすれば驚くほど殊勝な思考と同時に、新たな仮面ライダーのカードが現れた。
 無論、現れたのは言うまでもなく―。
「……成る程、ね。大体分かった。だが、そうなると―この格好じゃ不釣合いだ」
 言うと、ディケイドは新たなカードを一度仕舞い、別のカードを取り出した。
 ―KAMEN RIDE.KABUTO!―
 ディケイドライバーにカードをスラッシュし、その姿を仮面ライダーカブトのライダーフォームへと変えた。
 この光景に、ストロンガーもデッドライオンも驚いていたが、すぐに気を取り直した。今はそのような些末な事よりも、一意専心すべきことがあるのだから。
 それは、即ち―目の前の相容れぬ腐れ縁の宿敵を打倒すること。
「いくぜ、後輩。付いて来れるなら付いて来い」
「はい、茂先輩!」
「言われなくても、最初からそのつもりだぜ」
 ストロンガーの言葉に、クウガとディケイドは即座に頷いた。それを聞き届けると、ストロンガーはカブトローを真っ直ぐに、ピラミッドへと一直線に走らせた。
 それに続く形で、クウガと戦闘を繰り広げていたデッドライオンも吼えた。
「ぬかせぇぇぇ! だったらもう一度、無様にぶっ倒してやるぜ! やっちまえ、タイタン!!」
 デッドライオンの号令に応じ、ピラミッドの頂上に君臨するタイタンが手を翳し、ストロンガーに雷を放った。
 なんとも馬鹿な男だ。カブトローの真の力を失念しているとは。しかし、これこそが新たなカードを使う絶好の機会になる。
「条件は全てクリアしたな。ユウスケ、ちょっとの間こっちを頼むぞ」
 言うと、返事を聞くよりも先にディケイドはカブトの特殊能力を発動させるカードをスラッシュした。
 ―ATACK RIDE.CLOCK UP!―
 クロックアップの発動とカブトローの超加速の始動は、同時だった。




299:参加するカモさん
09/10/29 23:18:45 sgx6fV4p.net


300:参加するカモさん
09/10/29 23:20:08 sgx6fV4p.net


301: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/29 23:20:52 bHl/9PMo.net


「グ……ウウ…………」
 雷のダメージに耐えながら、ストロンガーは仮面の下でにやりと笑った。
 カブトローに乗った状態で雷を受けることこそ、ストロンガーの狙いだったのだから。
「タイ、タン……! この力、カブトローが頂くぜ!!」
 仮面ライダーストロンガーの愛車、カブトロー。普段のマシンスペックは最高時速300kmというモンスターマシンだが、それ以外にも隠された力があるのだ。
 それは、落雷を受けた時にそのエネルギーを得ることにより、最高時速を飛躍的に向上させることにある。
 その速度、実に時速1010km。
 もはや視認することすら叶わないその速度に、カブトローは至っていた。
 ピラミッドの雷撃を受けるのは一種の賭けだったが、上手くいく確信はあった。
 何故なら、自分は城茂で、仮面ライダーストロンガーなのだから。
「……へっ。周りが―……っ!?」
 止まって見える、と言おうとして、思わずストロンガーは自分の目を疑ってしまった。
 何故なら、時速1010kmのカブトローに平然と併走している赤い影があるのだから。
 確か、コイツは……ディケイドが更に変身した姿だったか。
 見てから1秒にも満たないうちに、感情は驚愕から歓喜に変わる。
「面白ぇ……本当に付いて来やがるとはなぁ! いいぜぇ。やるぞ、ディケイド!」
『ああ。俺達で……やってやろうぜ、ストロンガー先輩!』
 クロックアップにより時間軸から切り離されているはずのディケイドからの返事が、ストロンガーには当然のように聞こえてきた。
 そして、ディケイドは更に加速してストロンガーを先回りしてタイタンの懐に潜り込んだ。
 ならば、自分のすることは一つ。
 ただ、信じるのみ。
「いくぜ――!」
 今は亡き親友の名を叫びながら、その目は後輩の姿を捉えていた。




302:参加するカモさん
09/10/29 23:21:39 sgx6fV4p.net


303: ◆9DPBcJuJ5Q
09/10/29 23:26:12 bHl/9PMo.net


 ディケイドはストロンガーとの遣り取りを終えると同時に、新たなカードをディケイドライバーにスラッシュした。
 ―FINAL ATACK RIDE―
 そして、2人の仮面ライダーの超加速に全く反応できていないタイタンの懐に潜り込むと、まずは拳の一撃を叩き込んで抵抗力を奪う。
 ―S―
 次いで、強烈なアッパーカットを打ち込み、タイタンの体を上空に打ち上げる。
 ―S―
 クロック・オーバーと同時に振り返ると、そこには、
 ―S―
 カブトローから跳躍して空中でタイタンの体をまるでラグビーボールのように掴み取り、そのままピラミッドの頂に頭から叩きつけようとしているストロンガーの姿があった。
「―STRONGERRRRR!!!―」
 ストロンガーの咆哮とディケイドライバーの電子音が重なる。
 その瞬間に、ディケイドはカブトのライダーキックを放ち、見事にタイタンの頭部を粉砕した。





 ピラミッドの頂上で、大規模な―改造火の玉人間の破壊による爆発が起きた。
 その光景に目を見張りながら、デッドライオンは倒された仲間の名を叫んだ。
「タイタン!!」
 たとえ魂の無い、空っぽな存在だったとしても。彼が百目タイタンだったことは紛れも無い事実だ。
 共にブラックサタンの理想のために戦った仲間に再び先立たれたデッドライオンは、しかし悲しみに暮れる暇もなかった。


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