17/08/25 10:40:22.03 yXBzNE8D.net
(>>6の続き)
前置きはこれくらいにして、本題に入ろう。
もったいぶるほどの長編スペクタクルな話ではない。
【前編】
それは、いつものように家族が揃って夕餉の支度が
始まる時間だった(午後6時半前~7時か)。
居間の掘ごたつで、小学生高学年の私はTVを正面に
見る位置に座り、隣に座る父は、台所から母が運ん
でくる料理や食器の配膳を始めていた。
放映中の某番組を見終わって間もなく、私はふと、
隣の部屋と仕切る障子戸の40 ㎝四方ほどの障子紙の
部分(ご想像通り垂直に立った平面である。)に目
が止まった。
障子紙だから、そこは単なる白色の平面、である。
ところが、そのときは、何か模様のような像が見え
たのである。白地に青っぽい色の陰影。
何だろうと思って目を凝らしていると、模様などと
いうレベルを完全に超えて、ほとんど実写か写実画
に見える、とある一つの光景が見えてきた。白地に
青っぽい色の陰影で、いわゆる多色カラー映像では
ない。
映像中のなにものも微動だにせず、全体として一つ
の静止映像に見えた。
記憶が古くてハッキリしない点は、一つの光景とは
いうものの、《中心被写体》の背景に見える複数の
場面が個々に拡大されて見えたように思えることだ。
しかしコラージュのようにバラバラな映像ではなく、
《中心被写体》とその背景に散らばる被写体群、と
いう関係で、一つの光景を成していたと思う。
【余談】
その光景の内容こそ、この話のもっとも脅威で唖然
たるものである。
それは後日、スケッチに描き留めていて、今も実家
に眠っているはずだ。物証とはいえないだろうが、
記憶以外に残存する、唯一の(個人的)証である。
以上に>>1のキーワードの一つ「リモートビューイ
ング又はテレパス(?)」を登場させたつもりだが、
「映っているものを肉眼で見た」という記憶だから、
そんな科学的に認められていないキーワードが果し
て妥当なのか、私は知らない。
むしろ「錯覚、幻視、白昼夢」と理解した方がマシ
だ、と思うのが当然だ。
ただ、そのあまりにも具体的で写実的、そして意味
深な光景の内容に、錯覚等科学用語の現実逃避的な
当て嵌めで、自分を納得できたことはない。
●その光景とは一体どんなものだったのか。
●残るキーワードとの関連がどうあるのか。
●フラッシュバックして思わず身が震えたという、
数年後の後日談。とある「写真」に映っていた姿は、
あの《中心被写体》を思い浮かべざるを得なかった。
もったいぶるようだが、今日はここまでにしよう。
(つづ…けるのは、何事もないときだけ)