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日本で一般に魔術系タロットと呼ばれるタロットが4種類あります。ひとつは、アーサー・エドワード・ウェイト(黄金の夜明け団の初期の団員だった)に寄る所謂ウェイト版(業界ではライダー版とも)で、作画はパメラ・コールマン・スミスと言う女性(女性)が担当しました。このデッキは初心(初心者)者からベテランまで愛用し、最も一般的なタロットではないでしょうか。
もう、二つ目は「トートのタロット」で以前ノートで紹介したアレイスター・クローリーがそれまでのタロットを美しくないとして作られたカードで、あの色合いを出すには造幣局並みの印刷技術が必要だった(当時)と言っていました。作画はフリーダ・ハリスが担当し、発表会当日クローリー本人にくるな!とまで言いました(クローリーは人間として評判が良くなかった。)。
最後の2つは黄金の夜明けタロットです。何故2種類になってしまったかと言うと、かのイスラエル・リガルディーが黄金の夜明け団の資料を盗難されてしまい、現在は彼の記憶に基づき作製されたGolden Dawn Tarot とシセロ夫妻の手になるGolden Dawn Magical Tarot があるからです。
実はまだもう一つ余り知られていませんが「光の侍従会タロット」(S.O.L タロット)というタロットがあります。こちらは、黄金の夜明けの団員だったダイアン・フォーチュンの弟子のひとりS.O.Lの創設者W・E・バトラーの死後誰かが考案したもののようです。このタロットについてはそれ以上は私も知らないという事でよろしくお願いします。