24/03/11 11:53:20.38 .net
>>716
羽生
そうですね。ちっちゃい頃、ほんとにふつうになりたくて、ぼく、野球が好きだったので、本当に友だちと放課後一緒に遊んで、公園行って、野球して、ゲームで対戦とかしたかったんです。そのころ、ゲームボーイとかゲームボーイアドバンスとか、そういう小型の携帯ゲーム機がどんどん進化していた時期でもあったので、友だちと通信対戦とかしたかったんですけど、どうしても、練習の時間帯と、友だちと遊ぶことが噛み合わなかった。本気で打ち込まないとオリンピックで、金メダルを取ることはできないっていうのも、自分のなかではわかってはいたので、ふつうにはなれないんだなぁ、っていう感じはありましたね。
糸井
つまり、それは、憧れとして。
羽生
はい、ふつうが憧れです。
糸井
ふつうが憧れで。
羽生
いまでも、その思いはあります、正直。ふつうになれたらいいのになぁ、みたいなことは正直あるんですけど、でも、ふつうだと自分はつまんないんだよな、っていうことも、なんとなく思うんですよ。こうやって歩んできたなかで、自分ではふつうだなって思ってきたことが、じつはぜんぜんふつうじゃなくて、あ、自分ってヘンなんだって思うことって、だんだん増えてはきているので。
糸井
いいとか悪いじゃなくてね。
羽生
そうです。ふつうになってしまったら、自分らしくないだろうなっていう。
糸井
そうねぇ。「趣味、ふつう」ってことだね。
羽生
「憧れ、ふつう」みたいな。