24/03/11 11:51:57.59 .net
ふつうが憧れ
羽生
ぼくは、生まれてから2年ぐらい、あまりしゃべらなかったらしくて。本当に自分が興味のあるものに対してしか、気持ちを向けなかったみたいで。
糸井
へえー。
羽生
どうやらしゃべるっていうこと自体が、必要なかったらしいんですよ。いまこんなにしゃべるのに(笑)。
糸井
(笑)。小さいころは、どういう子どもだったんですか。ほかの子と同じように遊んでたんですか。
羽生
いや、ずいぶん違ったと思います。
糸井
そこを聞いたことなかったんだけど。
羽生
フィギュアスケートって、早朝と夜に練習をしなくてはいけないんですよ。けっきょく、一般客向けの営業時間中は、しっかり練習をすることができないので。だから、どうしても、朝に貸し切りを取って、それが終わると、一般営業があって、その後、夜にまた貸し切りがあって、そこで練習するっていう形が基本なんですね。そうすると、小学校低学年のころとかって、友だちと遊びたいんだけど、本気でスケートの練習するんだったら、練習までの間、寝てなきゃいけないんですよ。つまり、朝練を6時くらいからやって、10時ぐらいまで練習して、そのあと帰って、ご飯を食べて、お昼寝をするんです。で、起きて、スケートの準備をして練習に行く。そういう土日を繰り返してましたね。
糸井
それはたしかに、ふつうの子と違いますね。