22/07/17 07:40:40 3pV4/xGw0.net
>>73
タイトルなし:23話
シンコさんの食料品に多摩動物公園のお土産、みんなの持ち寄りの料理。
不忍池テラスを中心にご馳走がずらりと並び、七夕まつりが始まりました。
パンダのもりの観覧通路は、クマメンズ力作の流しそうめん会場となっています。
他に特にイベントはなく、ただただみんなで楽しく過ごすだけの一夜です。
「どうしてお祭りになっちゃったのかしら?リーくん?」
「鳥さんチームの伝言ゲームの結果です…」
室内では、ジャイアントパンダの双子とエゾヒグマの双子が遊んでいます。
シャオシャオは緑色の、レイレイは赤い色の甚平さんを着せてもらいました。
「ふたりとも可愛いなあ、食べちゃいたいくらい」
「俺らが言うとシャレになんねーよ、でも分かる」
食物連鎖の頂点グループのエゾヒグマですが、もうすっかりメロメロです。
捕食はさすがに冗談ですが、目に入れてみたいポロくんとポンくんでした。
キョウコさんが腕をふるっていたキッチンは、既に祭りのあとの様相です。
盛り付けや配膳が追いつかず、小雅ちゃんの母ちゃんが助っ人しました。
「ほんとにありがとう小Yさん、さすがに動きが違うわね」
「いえいえ、このまま後片づけも手伝いますね」
「その前に少しだけ休憩しない?乾杯しましょ」
キョウコさんは冷蔵庫の奥へ隠しておいた、冷え冷えの缶を取り出しました。
「あら、いいのかしら。うふふ」
「まあ、たまにはね。くすくす」
みんな、思い思いに過ごしています。種属や生息地の垣根はありません。