22/07/14 22:53:57.67 GRCZS/Xc0.net
>>21
タイトルなし:19話
昨夜は大の字でひっくり返っていた小雅ちゃんに、悲鳴をあげた母ちゃんでした。
今夜は小雅ちゃんは元気なのですが、母ちゃんは二夜連続で悲鳴をあげました。
「どうしたのそのカラフルな毛は!」
「クレヨンで汚れちゃって…えへ…」
晩ご飯は後まわし。先に銭湯へ行く羽目になった、小雅ちゃんと母ちゃんです。
母ちゃんは工事が佳境で、汗だくだったので良いタイミングではありましたが。
「どうしたらここまで汚れるかねえ」
「ちゃぶ台と畳は汚さなかったよ!」
ひとりで体を洗える小雅ちゃんですが、今日は母ちゃんに洗ってもらいます。
クレヨンを念入りに洗い落とさないと、湯船に浸かることができません。
「思い出すわあ、あれは何年前だったかね」
「なあに?」
「あんたとシャンちゃんがメイクごっこしたことあったでしょ」
「もうずうっと前だよ、シャンちゃん小さかったもん」
「そうだったね、小雅がシャンちゃんを抱っこしてたもんね」
シャンシャン一歳の秋頃の思い出です。ふたりでメイクごっこをしました。
あの時も口紅やチークが落ちず、ふたりとも母ちゃんに洗ってもらいました。
「よーしこれで大丈夫でしょ、浸かっておいで」
「母ちゃん、今度は小雅が母ちゃんの背中を流すよ」
「そうかい?じゃあ交代ね」
小雅ちゃんは母ちゃんの背中を洗いながら、首や肩のマッサージもします。
日々の労いと感謝、そして二夜連続で驚かせてしまったお詫びをこめて。