22/07/11 09:19:43.50 CuSLYTZF0.net
>>833
タイトルなし:14話
小雅ちゃんが東園の通用門へ着くと同時に、門から母ちゃんが出てきました。
今日は母ちゃんともうひとり、大人のジャイアントパンダさんが一緒です。
「あ、シャンちゃんのおばちゃん!こんにちは」
「こんにちは小雅ちゃん」
「開園日にお外に出ても大丈夫なんですか?」
「うふふ、ちょっとの間だけシャンがカゲムシャしているの」
「ええっ?」
「そんなことより小雅ちゃん、小Yちゃんと相談したんだけどね」
「はい」
「明後日の七夕の夜、うちで一緒に晩ご飯しましょう」
思いがけないお誘いに、小雅ちゃんは目をぱちくりさせました。
「シャンには浴衣を着せるから、小雅ちゃんも浴衣でいらっしゃいね」
「花火も用意してくれるそうだよ、楽しみだねえ小雅」
大人のジャイアントパンダさんふたりが、キャッキャと盛り上がっています。
その頃シャンシャンは、パンダのもりでどう過ごしていたかといいますと…。
「ばれましゅって…ばれましゅってええええ…」
お部屋の一番奥で頭を抱えて、壁に向かって寝転がっていました。
シャオシャオとレイレイがお昼寝しているのが、せめてもの救いです。
「奥で寝てるのシンシン?シャンシャンっぽくない?」
「えー?まさか!」
「でもシンシンにしては一回り小さいような」
「いやあ、あの立派なお尻はシンシンだよ」
「そう言えばシャンシャン、今こっちにいるんだよね」
「ほんとにシャンシャンだったりしてね?」
シャンシャンには聞こえませんが、一部