居酒屋 だるい家at DRUNK
居酒屋 だるい家 - 暇つぶし2ch100:名無しさん@お腹いっぱい。
05/12/03 22:41:36 /k0cys66.net
開店するすこし前の時間。
P「ちわーっす。おやじさん、とりあえずビー… なぜそこに居るんだ?やよい」
や「はぅわっ!み、見つかっちゃいました~」
P「…いや、探してたという訳じゃないんだが…未成年がするバイトじゃないだろ?」
お「いや、ごめんねやよいちゃん、仕込みまかせちゃって…あ、あれ、いらっしゃい」
P「ちょっとおやじさん、どういうことだい」
お「ええっと、いや、そのね、」
や「ごめんなさいプロデューサー!じつは、お父さんが…」

職を転々とすることでみんなにお馴染み、やよい父はやよいのツテをたどり、
数週間前からこの店で働いていた。勤務態度もまじめだった…が、今日になって急に
「北陸のほうで埋蔵金の手がかりが見つかりました。一刻を争うので、だるい屋には断っておいてください」と
書き残して消えたという。知らせに来たやよいは愕然とするおやじを見かねるやら申し訳ないやらで、
「わたし、お手伝いします!というかさせてください!ぜひ!」と言い出した。おやじも断りきれず、じゃあ…と。
で、今に至るわけだが。

や「すいません、なんか、お父さんがご迷惑を…」
お「いやいや、それはもういいんだ。代わりの人がそれ以上に働いてくれたから」
や「でもぉ…私、お店には出られないし」
P「そうです。出しませんよ」
お「オレは、居酒屋の仕事は仕込みが7割だと思ってるから、店に出れなくても十分助かるんだ。
  もともと、殆ど一人でやってたような店だしね」
P「そういうもんですかねえ…」
お「っと、いうわけだからさ、やよいちゃん、どうよ。うちを本格的に手伝ってみないかい?」
や「え、えっと、でもアイドルのお仕事があるから」
お「…お金、出すよ?こんくらい」
P「(うわ!うちの事務所のより多いよ!)」
や「うーん…」
P「(やよいのうち、厳しいからなあ…家風じゃなくて、家計が。入るお金は逃したくないだろう…)」
や「でも、やっぱりお断りします」
P「(!)」
お「そ、そうかい。残念だね。…よかったら理由、聞かせてくれるかい?」
や「わたし、トップアイドルになるって決めたから!はじめは、うちの家計のためもあったけど…
  いまは、自分のためだから。プロデューサーと一緒に、どんどん上を目指してみたい!って思ってますから!」
お「ううん…立派なもんだ。変な話だけど、お父さんに似たね。目がきらきらしてる」
や「え…えへへ、そうですか?」
P「(え、それって喜ぶところなのか?)」

P「なあ、やよい」
や「なんですか、プロデューサー」
P「オーディション、受けような。来週の今日だ」
や「わ!とうとう初のオーディションですね!」
P「それだけじゃないぞ。初のテレビ放送だ!勝って、そうするんだ!」
や「テレビ…すごい!テレビに出たら、きっとお給料ももらえますよね!?」
P「もちろんだ!(バイト代よりも高いギャラがもらえるように、がんばらなくちゃな…)」
ランクF、3週目。もより駅までやよいを送りながらのことでありました。


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