てっここat DENPA
てっここ - 暇つぶし2ch380:真琴
23/04/02 00:49:48.71
雑草が生えている砂利の道。トタンの一階建ての家。家家がいくつか。
家の外にガスボンベが取りつけられている。道に面した窓。
道の奥は山に繋がっている。山に沿って登ってゆく。
山の入り口、こんな「門」でしか無いような場所に民家がある。
どんな小学生が棲んでいるのか。

381:真琴
23/04/03 00:42:23.08
黒衣の花嫁が冥界を浮遊している。とある小学生は海辺の村に棲んでいる。
背後の崖と眼の前の海に挟まれた狭い帯のような村。振り向いて
崖の方を見上げると石段のうえに鳥居が見える。鳥居には
大鴉がとまっている。不意に大鴉が翼を広げ、途轍もなく大きな夜の翼が
視界を覆ったかと思うと石段のうえにせんせいが立っている。

382:真琴
23/04/03 00:49:05.07
せんせいは土地の神がどのように七次元時空を地鎮しているのかを
調査しているのだという。小学生はせんせいと並んで石段の最上段に
立ちながら、崖のうえに棲んでいたもうひとりの自分という、
謎の記憶について話す。話すことは手放すこと。(見つけた…)
わたしはこの結び目を丁寧に読み込んでゆこう。

383:真琴
23/04/03 00:56:02.90
「<始原>とNOVA。これをガイアの単なる両端だと考えるならじょじょに
畏怖の念が薄らいでゆきます。実は<始原>とNOVAは偏在しているのです。
どのいまここにも<始原>の兆し、NOVAの兆しが潜んでいます。ほら、」
そう言いながら『同一カオスにおける多重コスモス場の理論』の著者は
虚空から一匹の芋蟲を引きずり出す。それは一個のガイアなのだった。

384:真琴
23/04/09 02:13:53.31
深夜の市川真間駅から踏切の所を左奥に進む路地は住宅街のなかを走り
真間川の祠の横に出る。この路地をピンセットでつまみ上げると
一匹の線蟲のようにくねくねと蠢きながら虚空に身もだえする。
路地のなかどころの塀にガムのおまけのシールを貼ると地鎮され、
線蟲の蠢きはおさまる。やがて蟲は死ぬ。

385:真琴
23/04/09 02:19:01.12
「同一カオスにおける多重コスモス場」を「アーカーシャ形式」に座標変換するとき、
こぼれ落ちる残滓が兆しである。兆しは絶えず逃げ去る存在なので、
実在の概形としては二つの形式は同型であるが、兆しには
<始原>とNOVAへの穴が開いている。この穴から黒いこどもたちがしみこんでくる。
都電の踏切の傍らに立つ二階建ての喫茶店のように。

386:真琴
23/04/09 02:23:23.78
深淵車庫前。
虚空を渡る幹線軌道の中有にたたずむ停留所。
書き割りのような「世界」の外側は虚空。
このとても寒く暗い場所でハイパーチャートは開かれた。
このとき黒いこどもたちはしみこんできた。いまここはNOVA。

387:真琴
23/04/09 02:27:36.77
この時空点をフダラク市における「未知機械の森」停留所に重ねる。
軌道都市の向こう側の壁が不意にチャートが崩れ歪んだ平行四辺形とともに
無数の鳥たちが跳び込んでくる。夕暮れ。夕暮れ。
一面の田圃のうえを夕暮れが覆うとここは既に半島の先のほうの集落で、
集落の果ては崖であり、崖の下には海辺の村がある。

388:真琴
23/04/09 02:32:20.69
わたしはためいきをつき、フダラク市のダイモン通りを歩き始める。
七ツ森に行くのか、シロキシに行くのか、図書館に行くのか、
手児奈さんに行くのか、真間山の石段を登るのか、穢土川のほとりに座るのか、
スノーボールアースの座標無き時空を漂うのか、特異点のなかの、
真間山の胎内の世界卵は<始原>に通じていて、わたしはわたしはわたしは

389:真琴
23/04/09 02:36:29.05
ふと気がつくとわたしは「未知機械の森」近くの空中でわたしと闘っている。
わたしはわたしの一瞬の隙を突きマイクロ秒、時を遡行して
レーザーを射し込む、その寸前に時間軸が改変されレーザーはわたしではなく
わたしを貫く、その瞬間「矛盾」が発動し時空が溶け始め、
これこそがわたしの罠だったとわたしは悟る。すると成田山の古墳が

390:真琴
23/04/09 02:41:18.41
わたしは雨のなか千葉市の商店街を歩いている。脳内のわたしの背後で
時空が炎上している。市川真間から真間川に至る路地がピチチチと
跳ねている。線蟲の侵入をこばむ時空連続体は「矛盾」に溶かされないよう、
必死で硬化している。だからわたしは雨のなか千葉市の商店街を歩いている。
脳内のわたしの背後で時空が炎上している。モノレールが

391:真琴
23/04/16 00:27:57.74
駅から北へ歩くとビルがあり、その一階を道が貫通している。
この道沿い左岸に古本屋があるが、しかしこの店には大した本は無い。
ビルの一階の道を通り抜けるとふつうの道に繋がる。道は
右に湾曲しながら微かに降ってゆく。この道沿い右岸にとても
魅力的な紺色の古本屋がある。しかしどんな品揃えなのか見えない。

392:真琴
23/04/16 00:32:35.73
右に湾曲しながら微かに降ってゆく道がどこに繋がっているのか
気になってきたわたしは歩いてみることにする。でも道はいつの間にか
丘の上の特異点に向かう短い階段に繋がっている。階段、と言っても、
斜面に木の段が埋め込まれている短いもので、登り切ったところに
神無きおやしろと無表情な公園広場が広がっている。崖のうえの住宅街。

393:真琴
23/04/18 23:04:10.37
見つけた、樹海の奥に、わたしはわたしはわたしはわたしはわたしは、
最初期のヴァージョン。駅前から八方向に放射する幹線軌道、
そのうちの一つをわたしは歩く。深夜になりかけの夜、これから街は
じょじょに眠ってゆく。住民でも無いのにわたしは駅から遠のく方向へ歩く。
やがて道は住宅街に飲み込まれてゆく。古いアパートが建っている。

394:真琴
23/04/19 00:31:38.31
形而上物理学を学んだ者のその後にはふたつの傾向がある。一方は、
森羅万象、世界、人生記憶、そのすべてが不確かな沈殿に過ぎないことに
絶望しひたすら眠り続ける者、他方は、
<事実>を与えられた条件として受け入れその条件の下であるいは
その条件の上で踊り舞う者、である。

395:真琴
23/04/19 00:36:32.64
わたしは、女帝アグノーシアでは無い。
では、わたしが、女帝アグノーシアなのだろうか。いくつかの分枝は
わたしが女帝アグノーシアであることを表現している。いまわたしの前には
深淵車庫前にほど近い2階建ての喫茶店と×××が浮かんでいる。
×××が何だったのかは思い出せない。瞬間的に浮かんで消えた。

396:真琴
23/04/19 00:42:09.93
古いアパートの前には歪な三角形の空き地が広がっている。
空き地は剥き出しの土で、ところどころにわずかな草が生えている。
道と空き地のあいだは背の低いブロック塀で隔てられている。ブロック塀には
集合的な郵便受けが並んでいる。古いアパートは2階建てで、道から見ると
ドアが5×2、並んでいる。ドアはみな、眼をつぶっている。

397:真琴
23/04/19 00:47:19.34
樹海のなかでなにかが蠢いている。樹海のなかで
なにかが蠢いている。叢のなか、土が窪みになっているところ。なにかが
蠢いている。蟲が蟲が蟲が
不意に噴き出す。不意に世界流が噴出する。青い覆いをされた小さな古本屋。
永劫回帰音楽。線路沿いにステーキ屋がある。崖の下に造成地。

398:真琴
23/04/19 00:52:55.63
世界の栓が抜かれる。どろどろなプールの汚水が排出され、
水位がゆっくり下がってゆく。世界が捨てられる。
無数の蟲たちが陽気に蠢きながら<無>へ、排出される。
わたしはわたしはわたしはわたしはわたしはGreat Rift Valleyを渡る。
世界が再起動される。しかし物=事はそんなにかんたんに進行しない。

399:真琴
23/04/21 00:16:27.99
Lost...
NOVA警察・万葉県市川市駐屯基地のAIは基地司令の消滅を確定した。
実は基地司令はまだ「生きていた」が、基地AIからは観測不能である。
NOVA警察・万葉県市川市駐屯基地は「限定領域殲滅ミサイル」を発射する。
真間山の石段を磨り潰すのだ。

400:真琴
23/04/21 00:20:11.34
NOVA警察・万葉県市川市駐屯基地は「未知敵」からのミサイル攻撃に対して
アンチミサイルを発射する。敵ミサイルの効力を中和する。その結果、
該当領域は七次元時空的に矛盾汚染されるが、
NOVA警察・万葉県市川市駐屯基地AIにとって「敵」のミサイルを見過ごす選択肢は
無い。世界の栓が抜かれる。どろどろなプールの汚水が排出される。


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