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ぴころまいう284 - 暇つぶし2ch448:ぴころ(絶対本人)
19/09/27 22:11:17.26 .net
クジラ1頭に2億円分の経済効果、IMFが試算
9/27(金) 7:12配信
 クジラは、驚異的な進化をとげた動物というだけではない。彼らは炭素を海に
隔離することで気候変動を和らげてくれる、私たちの力強い味方でもある。
 クジラが人類に提供する「生態系サービス」の価値は、1頭当たり200万ド
ル(約2億1500万円)とする試算を、国際通貨基金の経済学者らが同基金の
季刊誌「ファイナンス&ディベロップメント」に発表した。
 巨体でカリスマ性のあるクジラの保護は、自然を守りたい個人や政府がやって
いる慈善事業のようなものと考えられがちだ。IMF能力開発局の副局長ラルフ・
チャミ氏が率いる経済学者のチームは、そうした人々の意識を変えたいと願い、
クジラがもたらす恩恵を金銭的価値に換算するという初めての試みに取り組んだ。
 この分析は、まだ査読付きの科学誌には掲載されておらず、クジラが取り込め
る炭素の量をめぐっては科学的な知識に重要なずれがある。だがこれまでの研究
から、クジラの保護が地球に大きな見返りをもたらすことは、経済学者の目から
見ても明らかだ。
 チャミ氏は、この結果が「動物のための動物保護に興味がない政策決定者との
対話のきっかけになればと思います」と語る。「クジラは国際的な公益資産であ
ると、全世界が認識すべきです」
 ヒゲクジラやマッコウクジラを含む「大型クジラ」が、大気中から炭素を回収
して隔離する方法はひとつだけではない。まず、脂肪やタンパク質の多い体内に
何トンもの炭素をため込む。泳ぐ大樹と言ってもいい。死んだあとは、クジラの
死骸は炭素もろとも海の底へ沈む。そして数百年かそれ以上の間、炭素を海底に
隔離する。
 2010年の研究では、ヒゲクジラ類のうちシロナガスクジラ、ミンククジラ、
ザトウクジラなど8種が、死んで海底に沈む際、合わせて毎年3万トン近い炭素を
深海へ運んでいると推定された。もし、商業捕鯨が始まる前の水準までクジラの
個体数を回復できれば、この炭素吸収量は年間16万トンまで増加すると、報告
書の著者たちは推測している。
 クジラが出す巨大な糞も、二酸化炭素吸収に貢献している。深い海で採餌する
クジラは、海面近くで排せつし、同時に窒素、リン、鉄など大量の栄養物を放出
する。これが植物プランクトンの成長を促し、ひいては光合成による二酸化炭素
吸収を促すことになるのだ。
 プランクトンが死ぬと、吸収された炭素の大半は海洋表面で再利用されるが、
一部の炭素は死骸とともにやはり海の底へ沈んで行く。別の2010年の研究で
は、南極海のマッコウクジラ1万2000頭が年間20万トンの炭素を大気から
海中へ取り込んでいるという報告が出された。
 ただし、クジラの排せつ物によって世界中で植物プランクトンがどれだけ増え
ているのかはわからないと、この現象を長年研究している米バーモント大学の保
全生物学者ジョー・ローマン氏は話す。そこで国際通貨基金のチャミ氏は、現在
生息する世界中のクジラが海洋植物プランクトンを1%増加させると仮定し、取
り込む炭素の量を計算した。さらに、クジラが死んだときに隔離される炭素量を、
文献に基づいて1体あたり二酸化炭素換算で平均33トンとしてこれに加えた。
 そして、二酸化炭素排出量取引の現在の市場価格を用いて、クジラが回収する
炭素の金銭的価値の合計を出し、エコツーリズムなどを通してクジラがもたらす
その他の経済効果を追加した。
 すべて合わせてみると、クジラ1頭の生涯の価値は約200万ドルになると結
論付けられた。全世界のクジラで計算すれば、1兆ドル(約215兆円)にのぼ
る可能性がある。
            


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