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飢餓と戦争があいついだ日本の戦国時代、英雄たちの戦場は、人と物の掠奪で満ちていた。
戦場に繰り広げられる、雑兵たちの奴隷狩り―。
まともに耕しても食えない人々にとって、戦場は数すくない稼ぎ場だった。
口減らしの戦争、掠奪に立ち向かう戦場の村の必死の営み。
やがて、天下統一によって戦場が閉ざされると、
人々はアジアの戦場へ、城郭都市の普請場へ、ゴールド・ラッシュの現場へ殺到した。
「雑兵たちの戦場」に立つと、意外な戦国社会像が見えてくる。